恐怖の椅子
みんなも一緒に考えてみてね!
『とても、取りずらい肉って。な~んだ?』
「え?そんなのドラゴンの肉に決まって……あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!」
フェルミナが電撃を喰らう。
「おい!いい加減にしろよ!フェルミナ!なぞなぞの答えに、思った事を普通に言うなって!全然進まないだろうが!ウサギももう!色々とはしょってるぞ!」
元気が激怒する……。なぞなぞウサギと対峙して約1時間……。元気とフェルミナは……フェルミナのせいで、とても苦戦していた。
「す、すまん……。つい答えてしまうんだ……」
「まったく……」
クイズには、元気とフェルミナがチャレンジしている。
他の3人は後方待機だ。
「え!露死南無天って本当はお爺ちゃんなの!」
マーリュクがクッキーを食べながら驚く。
「うむ。まぁ、そうでござるな……。ござる。ござる。言っておったから、解らんかったじゃろ?」
露死南無天が、マーリュクが差し出したクッキーを食べる。
「フフフ……。お爺ちゃん言葉の方が良いわよ。貫禄があって……」
ポタンが紅茶を飲む。
「そうかのう?それじゃ、そうするかの?」
「それが良いわよ!」
「ブルッフフフ。それでは、これからはそうするでござる。あぁ!しみついているな」
「フフフフフ」「あはははは」「ブルッハハハ!」……。
3人は、ピクニック気分だった。
『問題。取りにく。い肉って何の肉でしょうか?』
「鶏肉だ!」
『正解。では、次の問題。……いま、何時?』
「知らん!あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!」
「だから!辞めろってそれ!本当に!!!」
1時間ずっと、これの繰り返しなのだった。
『問題。今、何時?』
「だから!知らーー」
「ーー今。いま……は、二文字!」
『正解……。パンパカパーン!おめでとう!次のステージに進んでね!』
「あぁ!元気!お前ばっかり正解してズルいじゃないか!」
「いや!お前が間違いすぎなんだよ!まったく……。あぁ……。やっと終わった……」
ウサギが魔石に変わり、次のステージが現れた。
「くそ……。このままじゃ、いつになる事やら……。宝箱の中身は……。紙切れ?」
『答え:2。34。58。81。3』
「元気……。何だそれは?」
フェルミナが不思議そうにのぞき込む。
「……。くそ……。なめやがって……。答えって!そりゃ……。時間かかったけど……。コレがあっても、不安だ……。お~い。次行くぞ~!」
「は~い」
お茶をしている3人を呼び。次のステージに進む元気達……。次のステージでも、ウサギが出て来たのだが。
『1+1=?』「2……」『正解!』……カンニングペーパー通りで、すぐに次の階層へ行けた。
そして……。25階層まで。それを繰り返した。
そして……25階層フロアで、悪党からの通信が入った。
『あ、あの……。ごめんね……僕から呼んでおいて、答えとか置いて。その……1ステージにこんなに時間がかかるとは、思わなかったんだ……』
「あ、いや……。こっちこそ……。なんか、ごめん……ミリャナは……。元気?」
『うん!大丈夫よ!元ちゃん!頑張ってね!』
「うん……。ミリャナ……。俺、頑張る……」
『じゃ……。ふははははは!待っているぞ!勇者よ!』
『きゃ~、元ちゃん!助けて~!』
『ミリャナさん……。回らなくて大丈夫だって、コケたら危ないよ?』
『そ、そうだったわね……』
ブツンと通信が切れると、ゲートから。椅子が犬の様に歩いて出て来た。
『生け贄を捧げよ……』
フロアにアナウンスが流れる。
「生け贄……?誰か座れって事か?フェルミナ……。行っていいぞ」
「何でだ!私は答えたいぞ!」
「じゃ、多数決で決めよう……。椅子に座るのは誰がいい?」
「フェルミナね。私は電気嫌だもん」
「フェルミナね。さっきの見てたら、1番危険よ……」
「そうじゃな、フェルミナが良かろう。任せたでござる」
「何でだ!」
満場一致だった。
「まだ、なぞなぞと決まったわけじゃ無いけど、コレが1番無難な選択なんだ。フェルミナには戦闘の時。期待してるから!今は俺達に任せてくれ!俺達を信じてくれ!フェルミナ!」
「そうね!フェルミナ!今は、私達が頑張るわ!だから!椅子に座って休んでてよね!」
「うん。フェルミナは最後の切り札なの!だから、今は休んでていいわ。私達が頑張るわ!」
「うむ。真の強者とは、仲間を信じられる者であるな、フェルミナは仲間を信じられんのかのう?」
「何を言うか!私は皆を信じているぞ!皆の思い受け取った!私は戦いに備えて休んでおく!へへへ……」
嬉しそうに、フェルミナが椅子に座ると、ガチャン。とフェルミナの手と足が拘束された。
「お、おい!動けないぞこれ!ん!ふっ!凄く硬い!壊せん!」
皆は思った。座らなくてよかった……。と。
『では。椅子に座った人の良い所を10個答えなさい』
「何だ……。そんな事か…………元気な所。次……マーリュク」
「え?…………優しい所……。次。ポタン」
「強い所……ろしさん。どうぞ」
「美人な所かの?……次。元気」
「…………。おっぱいが大きい所」
「最低ね元気!えっと……………………?あ!仲間思いな所!」
「あ!言おうと思ったのに!」
「お、お前達!私は嬉しいぞそんなにも私の事を思ってくれているのか!」
フェルミナは感動しているが……。皆は思う……10個はキツイ!と……。
「とりあえず、後4つだ!頑張れ!ポタン!」
「頑張れって言われても……。美味しそうにご飯を食べる所!」
「うむ………………。パス」
「パスって何だよ露死南無天!ズルいぞ!」
「仕方無かろう!今日あったばかりでござる!」
「そうよそうよ!露死南無天は悪くないわ!元気!早く答えなさい!」
「何だよそれ……。まったく。エロい所……。はい。マーリュク」
「ちょっと。そう言うのばっかりじゃない!この変態!まったく………………………………。こ、声が大きい所!」
『声が大きいは、悪いにも該当されますので、駄目です。同様の解答が後2回で罰が発動します』
「……。制限3回か……。キツいな……」
「大丈夫だ。元気……。私は皆を信じている!」
「「「………………………………」」」
一同は思う。座らせる人間を間違えた。と。
「これ……。フェルミナのじゃないと駄目なのかしら?」
「え?どういう事?」
「相手は椅子でしょ?だったらフェルミナの事なんて解らないし、知らないでしょ?」
「なるほど。別に誰の良い所でも、良いって事か。さすがだなポタン!ゲームの抜け穴だな!」
「それなら!簡単じゃない!フェルミナの良い所は、頭が良い所よ!」
マーリュクがビシッ!と椅子とフェルミナを指さす。
『心拍数上昇。乱れを感知。解答者の発言を嘘。だと判断し。罰を執行します』
「え!嘘!嫌よ!助けて元気!」
マーリュクが元気に手を伸ばす。
「マーリュク!」
元気がマーリュクの手を取ろうとした瞬間!
「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」
電撃が……フェルミナを襲った。
『後2つです。頑張って下さい』
「ヒール!大丈夫!?フェルミナ!」
「あ、あぁ……マーリュク、ありがとう……。マーリュクは、私の事を馬鹿だと……。思っていたのだな……」
フェルミナが、ガッカリしてしまった。
「い、いや、違うのよ!フェルミナ!……。ご、ごめん」
「いや……。良いんだ……。自覚はしているから……。私こそ……すまん。馬鹿で……すいません……」
……。このゲーム……最悪だ!と一同は思った。
「あ!素直な所!そんなフェルミナが私好きなのよ!」
「ま、マーリュク!」
フェルミナがぱぁ~と笑顔になる。
「後1つよ!ポタン!頑張って!」
「…………。パパ……ぽんぽん痛い……変わって……」
急にポタンが赤ちゃんになった……。
「だ、大丈夫か!ポタン!マーリュク。ヒールしてやってくれ!」
「わかったわ!」
「い、いえ。大丈夫よ。すぐ治ると思うから……」
「うむ……。赤子の腹痛は安静にしておれば治るものよな……。ポタン」
「ろしさん……」
ポタンの露死南無天への評価が、爆上がりした。
「え~。良い所か~。あ。大切な約束はちゃんと守る所かな?」
『10個確認しました!では、次は悪い所を5つ答えて下さい』
「え?まだあるのか……。馬鹿な所。次。マーリュク」
「単純な所……。次。ポタン」
「学習しない所。次。ろしさん」
「向こう見ずな所かの?」
「次は俺か、いつも面倒事を起こす所」
「次は私?すぐに怪我する所」
「う~ん。食べ方が汚いわね」
「ふむ。ちょっと、戦い方が雑じゃな」
「俺か……。ちょっと騒がしいから、直してほいかな~?」
「あ、何も言わずにどっか行くのも!ついて行くの大変なのよ」
「時々、しれっとオナラするのもいただけないわ。一応女性なんだから……」
「ブルッハハハ!まぁ、よいではないか伸び伸びしておって」
「ハハハそうだな!」
「フフフ……。そうね!」
「あれ?フェルミナ?椅子はどうしたのよ?」
「……。だいぶ前に無くなったぞ!お前達は!まったく!酷い奴らだ!グレてやるからな!覚悟しとけ!」
フェルミナが怒ってしまった。
その後。皆でフェルミナをなだめ、宝箱のを開けると、赤い豪華なマントが入っていた。
魔法耐性がある物の様で、欲しそうにしていたフェルミナに渡した。
すると、すぐに機嫌が治った素直なフェルミナだった。
そして、一同が26階層へ進むと……ゲートからまた……恐怖の椅子が出て来たのだった。
恐怖の椅子……。
お友達とやってみると、良いかも知れません……。
次回は誰が餌食になるのか!
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