悪党!登場
ボスとの連戦の予感!
ゲートを潜るとそこは……また。ボス部屋だった。
「まじか……。さっきみたいのが、また。出てくるのか?」
「うむ……。厄介でござるな……」
「まぁ。何とかなるだろう。行くぞ!マーリュク!」
「あ、待ってフェルミナ!?」
「ちょっと。マーリュク!止まって!」
フェルミナが先行して、階段を降りだす。それにマーリュクがついていく。マーリュクにおんぶされたている、ポタンも一緒だ。
「はぁ。緊張感の無い女子達でござるな。しかし、ここで止まっていても仕方あるまい。拙者達も行こうでござる」
「あぁ。そうだな。どうせ、攻略しないといけないんだもんな……」
元気と露死南無天も、フェルミナ達の後に続く。そして元気が闘技場中央に立つと。何処からともなく子供の声が聞こえてきた。
『ハハハハハ~。勇者よ!良く来た!』
「だ、誰だ!?」
『我は!魔王!……は、駄目か……。えっと。悪党!であ~る!』
「悪党!だと!ミリャナは!ミリャナは無事なのか!?」
『ガハハハ……。。……さぁ!ミリャナさん!声を聞かせてあげるがよい!』
『こ、これに喋ればいいの?』
ミリャナの緊張した様な声が、フロアに響く……。
「良かった……。どうやらママは無事な様ね……」
「あぁ……。だが、これから何が起こるか解らん……。気は緩めない様にするでござる」
「そうだな……」
ミリャナの無事が確認出来。一同が安心する。
『うん。そうそう……。さっき練習したでしょ?』
『が、頑張るわ……』
「ミリャナ!?大丈夫か!」
「ママ!」
『あ。ポタンに元ちゃん?フフフ……。私は大丈夫……あ!?違った……。。……きゃ~!助けて~!元ちゃん!私は……私は……』
『……30階層だよ』
『あ。そうだった!フフフ……。ありがとう。……ひえ~!私は~30階層!で30階層で。悪い人に捕まっているの~……』
『ミリャナさん……。クルクル回らないで良いよ?』
『え?そ、そうなの?』
「ク、クルクルって何だ!?ミリャナ!大丈夫か!」
「パパ!?急がないと!ママが!危ないわ!もしかしたら、回転する拷問機械にでも、縛り付けられてるのかも!」
「な!何だって!クソ!酷すぎるぞ!悪党!ミリャナ~!ミリャナ~!本当に大丈夫なのか!?」
子供とミリャナの声に、元気とポタンが、過剰に反応する。
『だ、大丈夫……。私!頑張るわ!』
「ミリャナ!頑張れ!」
「ママ!頑張って!」
『うん。ありがとうね。フフフ……。えっと……。きゃ~。30階層にいるから!助けに来て~……!助けに来てくれたら……。その……。ねぇ。これ本当に言うの?……その……。恥ずかしい……』
「は、恥ずかしいだって!?おい!悪党!ミリャナに何やってんだ!この野郎!?」
「ママ!すぐ行くから!ダンジョンごとぶっ壊す方法!今すぐ考えるわ!」
『あ、危ない事はやめなさい!ポタン……。まったく。その……。助けてくれたら……。ちゅ~……。してあげる……』
『ハハハハハ~。勇者。元気よ!助けたければ~。30階層まで来るのだ~!待っておるぞ~!』
『はぁ~……。恥ずかしかった……。これどうやって切るの?』
『それは、ここのボタンを押せばいいのさ』
『あぁ。これね……』
ブツン。という切断音と共に静けさが戻る。
「ポタン……。急ごう……。ミリャナのボタンが……。ピンチだ……。ちゅうが……待ってる……」
「ママのポタンは!ボタンじゃ無くて私なの!……許さない!悪党!」
元気とポタンが、メラメラと闘志を燃やす。ミリャナが好きすぎて、2人は盲目状態だ。
「酷いわね。なに?今の?ずっと棒読みじゃないの。演技するなら。この私を見習いなさいよね。まったく。私が教えてあげるわ!」
「フフフ……。ミリャナ。何だか面白そうな事をしているな~。私も仲間に入れて貰おう!」
「はぁ~……。気が抜けたでござる……。しかし。神々の遊びとは……。本気が過ぎるでござるな……。ふむ。しかし。カラクリ屋敷としては、面白い……」
それぞれの思いを胸に。元気達と神様の遊びが開始した。
「む!何か来るぞ!ミリャナ殿の安全は解ったが!先に何があるか解らん!気を引き締めなおすぞ!」
それぞれが、露死南無天の言葉に返事をする。そして、ゲートの中から。大きな時計を持った。小さなウサギが現れた。
「え?メイド服を着たウサギ?」
「か、可愛い!」
マーリュクが撫でようと。ふらふら近づいて行く。
「マーリュク!近づくな!何が起こるか解らんでござる!」
「え?大丈夫よ!こんなに可愛いぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」
「ひぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ~!!!」
「ぽ!ポタン!」
マーリュクがウサギに触った瞬間。マーリュクの全身に強力な電撃が走った。それにおんぶされているポタンも巻き込まれる。
「ポタン!大丈夫か!マーリュクお前!何やってんだ!馬鹿!」
「ビックリした~!ヒール……。仕方無いでしょ!可愛かったんだから!……。ごめんねポタン」
「だ。大丈夫よ……。意識が飛びかけたけど……。実験でなれてるから……」
「まったく……。お主らは……。ポタンを拙者の首に巻き付けるでござる。見ていて怖いでござるよ」
「あ、あぁ……。頼む。露死南無天」
「うぎぎぎぎぎぎぎぎぃ!?」
マーリュクからポタンを受け取り。露死南無天の首にくくりつけていると、ウサギに切りかかったらしいフェルミナが、感電していた。
「…………。露死南無天……。俺……。お前に本当に感謝するよ。お前しか、まともなのがいない……。ポタンを頼む」
「あぁ。任された。助けて貰った恩義も。家の恩義もある。気にするなでござる」
「ろしさん。ありがとうございます」
「かまわん。ポタンに何かあっては、ミリャナ殿に顔向けができんでござるよ。ブルッファッハッハ!」
元気は露死南無天に、ポタンをくくりつけ終わると、ウサギに向き直る。ウサギは、攻撃してくる気配がない。
「げ、元気……。無理だ。さっきのロボットと同じくらい硬いし、触れたら感電する……」
「お前……。髪の毛がボッサボッサで酷いぞ……。なるほどな……。って事は魔法も効かないんだろうな」
元気が、ウサギに魔法弾を軽く当てて見る。
『じゃじゃん!問題です!パンはパンでも食べられないパンはな~んだ!』
「え?そりゃ。パンツ……あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!」
『残念』
「なるほど……。今回はクイズって事ね……」
「ダハハハハハ!?元気!その頭はおかしいぞ!それ!アフロってヤツだろ!た、たまらん!アハハハハハ!」
「アハハハハハハハ!似合ってるじゃないの!元気!はい。ヒール。プフフフフフ!」
「うるせぇ!ったく……。もっかい」
元気がウサギに魔力弾をぶつける。すると、もう一度。同じ問題が出て来る。
『じゃじゃん!問題です!パンはパンでも食べられないパンはな~んだ!』
「食べられないパン……。なるほどね……」
ポタンは考える……。
パンはパンでも……。食べられないパン……。
それは、フライパン!でも……。ここは異世界……。『フライパン』なんて物は……存在し無い。
じゃぁ……。パン。とつけば。何でもいいの?……いや……。パンツは駄目だったわ……。
同系列の物じゃ無いと。いけないのかしら?
食べられないパン……。そんなパン……。あるの?腐ったパンであっても……。虫が食べるわ……。食べられないパン……。そんなのは……。
。……なるほどね……。このダンジョンを造ったのは、性格の悪い子供だったわね……。
フフフ……。残念!悪党!私がいたのが運の尽きよ!ママは絶対。私が助け出すんだから!
「食べられないパン!そんな物は!ーー」
「ーーフライパンだよな?」
『ピンポーン。大正解!では。次の問題です……』
「……や、やるじゃない……。パパ」
「え~。フフフ……そうかな?フフフフフフ……」
ポタンはなぞなぞが、苦手だった……。
えっと。まぁw普通のダンジョンは他の人に書いてもろてw
そう言えば!ブクマ評価!増えてました!ありがとうございます!嬉しいですw
次回は何のゲームにしようw独断と大喜利とか?w
ブクマ:評価:コメント等等よろしくお願いします!




