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魔王ヴェルゴレ復活

結局このノリw

 「これは……どういう事だ……。私は復活したのか?」


 「あ、こんばんわ……。魔王さん。俺、元気って言います」


 「に、人間の……。子供?」


 「あの、俺、一応あなたの命の恩人なんですけど?子供呼ばわりは、いくないと思います」


 「なに?お前が……。ウソではないようだな……。すまない。オルガンに殺されたハズなのに……どういう事なんだ?」


 驚く魔王に、元気はこれまでの事を話して聞かせる。


 「そうか……。オルガンは死んだか……。色々と失礼をした。我が名はヴェルゴレ。知っての通り元魔王だ。元気よ感謝する。ありがとう!」


 「いえいえ、ちょっと……いきなりで悪いんですけど……。服をぬいで貰えません?ちんちん見たいので」


 「え?だ、駄目だぞ、子供がそういうのはまだ早いし……。我は女が好きなのだ……すまない」


 「いやいや!身体を作るから見るの!俺も女の子の方が好きだよ!」


 「あぁ、なるほどな……。先にそれを言え……。あせったではないか……。ちょっと待ってろ」


 「わかって貰えて良かったよ。ありがとう……。でも、俺の言うこと素直に信じてくれてるけど……なんで?」


 「え?やはり男色なのか?お前?」


 「いや。そっちじゃ無い。身体を作るとか、オルガンが死んだとか」


 「あぁ、これでも魔族の王だったのだ。相手が強者かどうかはわかる。我もお前にはかなわんだろう……。これでいいか?」


 「うわ!色々と負けてる気がする……」


 デカイ……。2メートル近い長身に大きく引き締まっている筋肉。そして銀髪の陰のあるイケメン……。元気のヘイトの塊……。


 そして……デカイ……。大事なことなので3回目を言おう……。デカイのだ……。


 子供の腕を、そのままつけたんじゃ無いか?と思う程のたて、よこ……そして先っぽ。それが黒々と月光に照らされギラギラていた。


 「そう、ジロジロ見るな……。恥ずかしい」


 「そ、そうね……。ごめん、こんなの初めて見たから……。じゃ、ちょっと待っててね」


 元気は砂浜に実験台を出すとヴェルゴレの身体を生成した。


 「これは……。凄いな……」


 「一応。再現したけど……。色々と確認してみて……」


 「これの……大きさの変更は可能か?」


 「え!何で!まだ大きくするの!?」


 「いや……。ちょっと小さく……。その、大きすぎてな……ミリオレが嫌がるのだ……」


 「なるほど……。どれ位だろ……」


 「指2本分位かな?ミリオレのは小さいからな……」


 「な、何が……?」


 「なにがって、そりゃお前……。いや、子供にはまだ早い……。出来るか?」


 「…………。これ位?」


 「長さをもうちょっと……。おぉ!いいぞこれでいい!完璧だ!」


 元気は完全体となった魔王の身体に魂を定着させ、成功かを確認する。そしてヴェルゴレが着ていた服を具現化させ渡した。


 「おぉ!完璧だ!ありがとう!ミリオレは何処だ!?アイリスも!今すぐに会いたい!」


 「ミ、ミリオレはお出かけ中だから……。アイリスに先にあうといいと思うよ……」


 「そうか、それは仕方が無いな……。しかし、アイリスに会えるだけでも嬉しい!」


 「それは、良かったよ……。あ、でも、家の中では静にね……」


 「うむ……。わかった……」


 元気は実験台を直し、家へとヴェルゴレを連れて行きミリオレとアイリスの部屋へと案内する。


 「え?アイリスに……。ミリオレ?ふたり共……何してるの?」


 すると、アイリスとミリオレが膝をつきこうべをたれていた。


 「我が夫を……。生き返らせてくれて……。ありがとう……元気……」


 「旦那様……。ありがとうございます」


 それを聞きヴェルゴレが、ミリオレ達の隣へ行き。ふたりと同じようにこうべをたれた。


 「元気よ、本当にありがとう……。我はお前に生涯。忠誠を誓おう……」


 「い、いや……。いいってそんなの……」


 「フフッ……。パンツの為じゃもんな?のう元気?」


 「パ、パンツ?私のですか!?」


 「うん?パンツとは……どういう事だ?」


 「とりあえず、今日は、家族水入らずで過ごすといいよ!じゃ、また明日!」


 元気が急いで部屋の外へ飛び出すと、アイリスとミリオレの泣き声が聞こえて来た。


 良かったな。と思う反面……。パンツが理由でごめんね。と……心が少し痛んだ元気だった。


 リビングに戻るとミリャナが起きていた。


 「何かあったの?」


 「実は……」


 元気はミリャナに経緯を話す。そしてその理由も……。もちろん。パンツを干したいと言うのは、内緒にしてだ。


 「そう……。アイリス達……。よかった」


 「うん……。それで、ミリャナはどうしたい?」


 「私は……。元ちゃんは……。どうして欲しい?」


 「ハハッ。そのズルい質問の仕方は、俺のだろ?素直なミリャナの気持ちを聞きたいな」


 「私は……。続けたい……。でも、それは……私のわがままで……。もう、魔族の対策もいらないし……」


 「俺は俺のわがままで、家にいる事を選んだ。だから、いいじゃん。ミリャナはミリャナのわがままを言って」


 「いいのかしら……。だって……」


 「ミリャナ……。これ……。」


 「これ……元ちゃん……」


 「別々にいてもさ……。心はミリャナとずっと一緒にいる」


 「元ちゃん……」


 元気は、指輪を出しミリャナの左手の薬指へとはめた……。


 「ほら……。お揃い……。だから、我慢しないで……」


 「うん……。ありがとう……。元ちゃん……」


 元気とミリャナが手と手を取り合います見つめ合う……。そして……。


 「旦那様~!パンツを!私のパンツを!どうぞ~!あれ?お姉ちゃん何で起きてるの?パンツ!の為に、お父様を生き返らせてくれた旦那様に、私のパンツ!をあげるんだから、寝ていいよ?」


 「ア、アイリスは一体、何を言ってるのかな?」


 「お母様が言ってましたよ?パンツ!を干したいから、お父様を生き返らせたって」


 「元ちゃん……。どういう事?」


 「あっれれ~?私。お邪魔だったかな?じゃ、パンツは明日、渡しますね旦那様!おやすみなさい!」


 元気とミリャナの様子を、階段から見ていた様なタイミングで出て来たアイリスは、鼻歌を歌いながら階段を降りていった。


 「いや……。あの……。ごめんなさい……。実は……。何か違うな。って思っちゃって」


 「違うって?」


 「ミリャナと一緒に冒険して、一緒に強くなるのも楽しいんだけどさ……。熱量が違うと言うか……」


 「私と一緒にいるより……。パンツの方がいいって事?」


 「違う……。ミリャナとはずっと一緒にいたい……。だけど、ダンジョンででは……ないんだ。家で一緒にいれれば、それでいいな。って。それに、俺が作った物を食べて……笑って。俺が洗濯したパンツをはいて。元気に冒険して欲しい……」


 「もう、パンツが無ければ……良い言葉なのに……。私もね……。感じてた。何か元ちゃんつまんなそうだな~って」


 「え?そんなことは……」


 「フフフ……。何て言うのかな……。活き活きしてる感じがしないっていうか……。お家が……パンツが好きなんだな~って」


 「いや……。パンツがっていうか……。ミリャナが好きで……。その、何て言うのかな、ミリャナがはいたから良いっていうか……」


 「変態……」


 「ミ、ミリャナ……」


 「フフフ……。わかった。じゃ、元ちゃんはもと通り、お家で私の帰りを待ってて。私は元ちゃんのいる。この家に帰ってくるから……。やりたいこと我慢しない。約束……」


 「うん……。約束……。楽しいことして。笑顔で帰って来て……」


 元気とミリャナが指切りをする……。そして……。


 「アイリス……。お尻が見えてるわよ」


 「…………。もう!お姉ちゃんばっかりズルいわよ!今日は、旦那様と寝るの!」


 「あなたはまた!部屋に戻りなさい!」


 「無理よ!」


 「何で」


 「…………。だって。始めちゃ……」


 「よし!アイリス!一緒に寝ようか!」


 「そ、そうね!元ちゃん!」


 こうして、元気は元の生活を取り戻す事に成功したのであった。

さて、魔王復活です。


何か最終回っぽいけど、終わりませんw


次回から、世界を舞台に戻しますw


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