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パーティー戦

VSトレント

 

 元気


 LV:26 属性:神


 HP:1380 MP9720


 力:680 体力:620


 守り:540 素早さ:480


 賢さ:79  運のよさ:260



 ミリャナ


 LV:29 属性:ママ


 HP:580 MP220


 力:298 体力:288


 守り:238 素早さ:380


 賢さ:326  運のよさ:280



 ダンジョン4階層到達から2週間……元気達は6階層ボス部屋付近に到達していた。


「ミリャナ!そっち行ったよ!」


「任せて!ファイアーアロー!」


 元気がグリズリーをミリャナの方へ追い立てる。そしてミリャナが火矢を放つと。


「ぐおぉぉぉおおおおおぉぉ!」


 とグリズリーが発火し魔石に変わった。


「凄いよミリャナ!グリズリーが1発!」


「へへへ……。そろそろチャレンジしてみようかな?」


「うーん。ちょっと心配だけど……。ミリャナが、大丈夫。と思うなら行こうか!」


「う~ん。も、もうちょっと……。レベル上げ……頑張ろうかな……。まだ、ここら辺でレベルは上がりそうだし。それに。もう、元ちゃん達に心配かけたく無いし……」


「ミリャナ……。心配はいくらでもかけていいよ……。俺は、ミリャナの心配をしたい」


「元ちゃん……。わ、私も……。元ちゃんの心配なら……したいわ……」


 二人はそう言い合いながら……モジモジする……。


「ブルックシュン……。お主ら……。毎回毎回。いい加減にするでござるよ……。イチャイチャするのは、家で頼むでござる……」


 喧嘩のあとから、元気とミリャナのイチャイチャ度合いが酷くなった。


 しかし恋愛偏差値は小学生……。イチャイチャするだけ……。遅い思春期が訪れた二人だった。


 4階層からは森のモンスター。樹木型『トレント』。猿型『ゴブリン』。狼型『ハウンドウルフ』。猫型『ワイルドキャット』。鳥型『キラーオウル』。などが出現……。ひたすらそれらを倒して、二人はレベルを上げた。


 そして……。ボス部屋前……。行くか、行かないかで、もう1週間……ずっと二人はモジモジしていた。


「とりあえず。様子だけでも見に行って見ようか?」


「そうね。下準備も結構出来たし。イメージトレーニングも大事よね」


「まったく……。下準備が過ぎるでござるよ」


 ゲートをくぐるとボス部屋に出る。そして階段を降りると、赤いゲートから大きなトレントが現れた。


『ビッグ・トレント』


 トレントが進化した個体 伸びるつるや木の実で攻撃してくる 時々魔法を使う固体がいる。 弱点は炎。 


 トレントの見た目は、普通の大きな木なのだが、根っこが足の様になっていて移動する。そして、風も無いのに枝が動く。そのカサカサと葉がこすれる音で、判別と位置がわかる。


 ビッグ・トレントは体長4メートルをこしていて普通のトレントの2倍は大きかった。


「でかいな……どう?ミリャナ行けそう?」


「わかんないけど……。多分……」


「元気が先にやって見せればよかろう。外に出ればまた復活するのでござるし」


「お!そうだな。よし。ミリャナ見ててね」


「うん。がんばってね」


「元気よ。そうじゃなぁ……5分間。反撃せずに攻撃をよけ続けるでござる。ついでに修行じゃ」


「わかった!」


 露死南無天とミリャナは階段下まで戻り。元気とトレントに集中する。そして、それを確認した元気が軽く魔法弾をトレントにぶつけた。


 ビック・トレントは元気に向かってツルを無数に伸ばし。それをひょいひょいっと元気がかわす。そしてツルをかわされたトレントが、次は木の実を散弾さる。


 「お、あぶな……。って、避けたからと言って安心したらいけないんだったな」


 元気は木の実をよけきると、トレントの次の攻撃に備える。露死南無天との特訓で、経験を蓄積した元気は、次の攻撃に備える事を学んでいた。


 その後も5分間。元気はトレントの攻撃をよけつづけた。


 「そろそろよいぞ!元気!」


 「わかった!おりゃ!」


 元気は魔法剣を出すとトレントを縦切り一閃。まっぷたつに切った。


 「うむ。よいな。剣に無駄な力が入っていないでござる」


 「凄いわ……。何か自信を失っちゃう」


 「ミリャナ殿は、異世界人でも元気でも無いのでござる……。ミリャナ殿らしく戦えばいいでござるよ」


 「私らしく……。そうね、うん。がんばってみる!」


 「ただいま。宝箱はまた、銀貨だった。じゃ、いったん出ようか」


 3人はいったんボス部屋から出ると、昼食をとった。そして昼食が終わり。次はミリャナの番だ。とゲートに入ろうとした時だった。


 「あの~すいません。ボス戦……僕たちも参加してもいいですか?」


 元気達は15~6歳の男女5人パーティーに声をかけられた。


 「えっと……。元ちゃん……」


 「う~ん……。ミリャナが決めたらいいよ。ミリャナの番だし」


 「うむ。時には違う人間と一緒に戦うのも、よいでござるな」


 「うん。そうかも……。いいわ。よろしくお願いします」


 「う、馬が喋った……。あ、ありがとう御座います」


 5人は、タンクのロット。戦士のダッツ。盗賊のアストン。魔法使いのルメル。治癒術使いのタニア。とバランスの良い構成だった。


 レベルは全員。24前後。ミリャナとは、少しレベル差があるが、協力して攻略していくタイプだった。


 ビッグ・トレントとの戦闘が始まると、タンクのロットが、前衛で攻撃をガード。トレントのツルを次々に、戦士のダッツが切り落とし。火炎瓶を盗賊のアストンが投げつける。そして魔法使いのルメルが風の魔法で仲間を守り。木の実の軌道を突風で変え。治癒術使いのタニアは怪我人が出るまで待機だ。


 「あのパーティー。バランスとれてるな……」


 「うむっ。それぞれにいい身動きをしているでござる。そして……。ミリャナ殿は……。気を使ってしまって……。うまく戦えていない様でござるな」


 「本当だ……」


 「魔法に人を巻き込んだり。矢が人に当たった時の事を考えているんでござろうな……」


 ビッグ・トレントとの戦闘は約10分だった。


 「魔力がもう無いわ!一旦引いて!」


 「くそ!やっぱり、トレントはHPが多いな。わかった!」


 前衛3人が階段の下に引いた時だった。


 ビッグ・トレントが盛大に炎上し始め。燃えた枝や葉っぱが辺りに舞い始めた。


 そして燃え盛る大きな枝が後衛のルメルとタニアに襲いかかる。


 「「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」」


 「大丈夫!」


 そういうと。ミリャナが二人の前に立つ……そして、燃え盛る枝をナイフで切った。


 「あ、ありがとう……」


 「ありがとうございます」


 「どういたしまして」


 ミリャナはそういうと。前衛がいた位置まで駆けて行き、自分の周りに水のまくをはる。そして……


 「ウィンド・アロー!」


 放った矢に高濃度で圧縮された竜巻を作り。それを高速回転させ。ビッグ・トレントを貫く……それと同時に闘技場に大量の火の粉が舞った。


 トレントに大きな穴が空いたが、終わりでは無かった。燃えた木の実をトレントがミリャナへと散弾した。


 それをミリャナはエリアルジャンプでよける。するとその先へ燃え盛る枝が伸び。ミリャナがそれをナイフで素早く切り落とす。


 「彼女って俺らとレベル5しか変わんないんだよな?」


 「凄い……」


 「あそこにいたら、俺達、巻き込まれてたぞ……」


 そして、動きが鈍くなってきたトレントへと、ミリャナは必殺技を放った。


 「バーストストリーム!」


 弓の竜の口から大きな白いビームが飛び出し、トレントを粉砕して戦いは終わった。


 ミリャナのレベルが上がった事で、装備品の本来の力の30パーセント程まで、威力が出せるようになった。


 100パーセントで撃つと。山が吹き飛ぶ。


 そして、直線的なビーム攻撃なので、素早い相手には避けられる。元気が作った半分ネタ装備だ。


 しかし、手数で攻めるミリャナが使う事によって、麻痺や瀕死の敵に必中で撃ち込める。高威力の必殺技になったのだった。


 「若人達よ。なぜ?と思っているだろうが、あれがレベルではない。基礎の強さだ。レベル上げもよいが、基礎鍛錬をおこたるでないぞ」


 「は。はい……」


 露死南無天がパーティー組にそんなことを言って、ミリャナの元へ向かう。


 「彼女は俺の嫁なんだから、美人で、カッコ良くて、可愛いからって手を出すなよ」


 「?……は。はい……」


 元気もパーティー組にそんなことを言って、露死南無天のあとをおった。


 「ミリャナ殿よかったでござるよ」


 「うん。カッコ良かった!」


 「ありがとう。でも、あまりみんなのやくにたてなかったわ……」


 ミリャナが少し落ち込んだ様子を見せた時だった。


 「あ、あの、ミリャナさん!カッコ良かったです!助けてくれてありがとうございました」


 「あ、あの……ありがとうございました!私もタニアともっと強くなります!なので……また、どこかであったら……。仲良くしてください!」


 「フフフ……。こちらこそよろしくね。ルメルちゃん。タニアちゃん」


 「「はい!」」


 二人はミリャナに返事をすると、嬉しそうに仲間の元へと駆けて行き、仲間と一緒に礼をすると、元のフロアへと帰って行った。


 「ミリャナ殿は弓を使っているが、どちらかと言えば前衛向きの戦い方でござる。なので次、そうすればいいでござる」


 「そうね、後ろからじゃ、毒矢や麻痺矢しか打てなかった。トレントには効かないし。次……そうしてみる!」


 ミリャナは次と言って、次があるのが嬉しくなり元気をみる。すると元気はパーティーの方を眺めていた。


 「元ちゃん……。元ちゃんもやっぱり……。パーティー……。他の人と組みたい?」


 同年代のグループを見て……元気がさみしくなったのではないか。同年代の友達が欲しくなったんじゃないか。とミリャナは思った。


 そして、レベルが上がるたびに元気との力の差を、ミリャナは感じる様になっていた。


 「ん?いや……。パーティーというか、パンティー?魔法使いの娘……。スカート短かったろ?この世界。パンツをはかない人が多いからさ……。履いてんのかな~って……。うわ!それこっちに向けないで!ミリャナとのパンティーが1番!ミリャナのパンツが1番!」


 「パンツパンツって……!心配してそんした!」


 ミリャナが元気を必殺技で丸焦げにしたあと宝箱を開ける。すると今度は金貨が入っていた。


 それをバックにしまい、三人は進める様になったゲートをくぐる。すると……次のフロアは海の中だった。

次回は海のステージですん。海と言えば……なんだろね?wそろそろチーム戦のお時間かなw


ブクマ:評価:コメント等等よろしくお願いします!

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