難民受け入れについて
無駄な話しが多いけど何か書いちゃう病気w
「伯父上、駄目ですよ面白い顔は俺の専売特許なんですから」
「したくてしてるんじゃ無い、5000人の難民ってなんだ?」
「だから、魔国からの避難民ですフェルミナ達が勝手しちゃって、あ!グレイのおっさんも噛んでますよ!」
「何をやっているのだ兄上は……他には?あるんだろ?」
「えっと、もしかしたら~ですけど……魔族が襲撃に来ちゃうかも?」
「ダルすぎるぞ、お前ら!一体何やったんだ!?」
「フェルミナ達が……」
一連の流れをヴァイドに聞かせると、ヴァイドは呆れて頭を抱える。
「で、でも、魔族はエルフ達が対処します。ってか。させます。そして、5000人の難民を訓練すれば立派な兵士になります!」
「ふむ」
「魔族がこちらに攻めてきたのをエルフ達が撃退後。こちらに残る魔族には領民権を与えます。そして働きながら税を払って貰えれば、将来的にはこの島の利益になります」
「なるほどな」
「住むところや食事のお金は、持ってきた財宝からドーンと使って町の人間に頼んでしまえば、町の経済も潤って市民の生活も安定するし、家を建てたりするのを難民と一緒にすることで、町の人と、魔族の交流になって一石二鳥、どころか三鳥、四鳥でしょ?」
「で。それは……誰の入れ知恵だ?」
「え?」
「お前は、自分がそんなに賢いとでも思っているのか?それを考えたのは誰だ?神樹ユグドリアスか?」
「えっと、ポタンです」
元気がモジモジしながら答えると、今度はヴァイドが固まった。
ポタンは最近、元気の相談役だ。解らないことはポタンに聞け!それが元気の中では当たり前の事になっている。
「ポタンはまだ3いや、4つになったばかりでは無いのか?」
「まぁ、ポタンは天才ですから」
「お前が威張る事ではない、しかし末恐ろしいとういうか、既に恐ろしいぞ……」
「何言ってるんですか!あんなに可愛くて頼りになるポタンが恐ろしいなんて」
「ポタンが本気になれば、世界を征服出来るかもしれんな……」
「あぁ、大丈夫ですよ、そんな面倒な事はしないって言ってました」
「面倒だと?」
「パパだけでも面倒なのに。何でほかの人の世話なんかしなくちゃいけないの?っていってました」
「そ、そうか……。わかった」
「ポタンの計画はどうなんだ?実行可能なのか?」
「お待たせしました。お爺様」
「え!?ぽ、ポタン!?一体何処からきたのだ!?」
ヴァイドが元気と会話をしていると。ポタンが元気のよこに急に現れた。
「パパの魔力を辿って瞬間移動してきました」
「瞬間移動だと?」
「お、ポタン。もう完成したのか?」
「うん、でも、知らないところには行けないみたい……。相当なイメージ力が必要ね。パパの魔力の質は覚えやすいから簡単だったけど」
「俺も出来るかな?」
「手紙のやり取りのイメージだから、出来ると思うわ。でも、それなりに魔力を使うからあんまり人に教えない方がいいと思う」
「なんで?」
「途中で魔力が切れたり。切ったりすると消滅しちゃうみたい。石で試したら消えちゃった」
「リアルマジック……それ。怖いな……」
「だから、動物や人間の転送はやめといた方が良いかもね。もしかしたら消滅じゃ無くて、どっか他の場所に出てるだけかもだけど、確認のしようが無かったわ」
「GPSみたいなのは駄目なのか?」
「GPS?」
「追跡装置かな?自分の魔力を転送する物に付けて、何処に行ったか探す感じ?」
「なるほど……それ、いいね……。どれ位魔力を薄めて探索出来るかだけど……」
「魔力の電波塔みたいのを建てればどうかな?広範囲に魔力を広げるやつ」
「電波塔……パパ!後でそれ関係の本を出して!ねぇ!お願い!」
「まったく、ポタンは仕方ないなぁ」
「ありがとう!パパ!大好き!」
「お前らの話しが全く解らんが……。世界の常識を変える話しをしていたのは解る。頼むから世界を混乱させる様な事はしないでくれよ?」
「パパじゃ無いんです。しませんよ」
「なんだよそれ。パパもしないよ~」
元気がそういいながら、ポタンのほっぺをプニプニすると、ポタンが元気の手をはたく。
「ポタン。くれぐれも元気に教えて良いこと、悪いことは、考えて行ってくれ」
「解りました。お爺様」
「二人共、酷いなぁ」
「中央と魔王の城を壊しておいて、何を言っているのだお前は、酷いなぁ。どころではないぞ」
「へへへ……」
ポタンが来たことでヴァイドとポタンの話し合いになった。
そして……暇になった元気はイメージする……。相手の魔力をイメージして転送!そうすると一瞬にして目の前の景色が変わった。
そして、元気の目の前に、素っ裸のフェルミナが現れた。……どうやら水浴びの最中だったようだ。
「な!!え!?どうしてだ!!」
「お、成功だ!」
そういうと元気はフェルミナを見る、健康美とはこういう物か……。と思える完璧なプロポーションをしていた。
「あ!駄目だ!」
フェルミナが急にザバっと水中にしゃがみ込んだ。
「お前がスケベなのは知っているが、私をエロい目でみられるのは……困るのだ……。私は単純だから、その、そういう目で見られると意識してしまう……」
そういいながら、フェルミナが頰を染める。
「大丈夫だフェルミナ、お前の体は美しくてエロいが、何か違う」
「は?何か違うとはなんだ?」
「う~ん、彫刻ってか、美術品的なやつって言うのかな?ラッキーとは思うけど……興奮はしない感じ?」
「お前なんか凄く失礼な事を言ってないか?」
「いやいや、フェルミナの水浴びは、絵に描いて飾りたくなるほど美しいって意味だ」
「そ、そうか?」
「あぁ、美し過ぎてスケベな目で見るのが、申しわけなくなるんだ」
「そ、そうか?そうかぁ?そうかもしれんな!」
「じゃ、邪魔したな!」
そういうと元気はポタンの元に、瞬間移動する。
「うわ!げ、元気か。驚くからあまり目の前でやるな!」
「あ、すいません」
「まったく……。まぁ、よい。ポタンとの大体の話は終わった」
「じゃ、私はママの所に戻るけど……。パパ。あんまりお爺様に迷惑をかけないようにね!」
「わ、わかってるよ。ママによろしくね」
「……気が向いたらね」
そういうとポタンは瞬間移動で戻って行った。
「何度見ても驚くな、俺にも出来るのか?」
「う~ん、結構魔力が要りますね……。ここから中央まで自力で飛んでいく位ですかね?」
アルカンハイトから中央まで約1000キロはある。
「それは、無理だな。忘れることにしよう。出来たとしても、魔力切れで帰って来られなさそうだ」
「まぁ、何かあったときは俺が瞬間移動させますよ。これ凄い便利です」
「便利か……まぁ、便利に使用していてくれ」
元気に悪用する頭は無い……。ヴァイドはそれに安心する。
人間を飛ばした先が、海の底であれば溺死、火山であれば焼死……。禁術の類いの認定を受けるものだ。
ポタンは理解していたが、それで魔力を使う位ならば、相手の心臓を爆破し確実に殺す。と言っていた。
そして人殺ししても、何の得も無いとも言っていので。ヴァイドはそれを信じるしか無かった。
「取り敢えず、エルフと町の職人で先行して。海岸沿いに5000人分の集落を作れ」
「え?俺がですか?」
「他に誰がするのだ?」
「伯父上?」
「馬鹿者。私は人員の手配や抜けた貴族の采配など、色々としなければならない。お前のお陰でな。中央に行った貴族の穴埋めが、とても大変なのだ」
「が、頑張ります」
「よろしい、ポタンの案を全体的に採用するので、よく話し合って行うようにな」
「わかりました」
「あとは、まぁ、落ち着いてからでいいか、今日の話はこれで終わりだ。メルディとヴェルニカが会いたがっていたから、顔を見せて喜こばしてやってくれ」
「喜んで!」
「全く、次からポタンと直接話した方が、良いかもしれんな」
「駄目ですよ。ポタンは俺の相談役なんですから、何かあるときは俺を通してください」
「わかったわかった。仕事があるのでもう行け」
「はい、では失礼します」
そういうと元気は客室へと向かう。そこではメルディとヴェルニカも既に来室しており。お茶会が開かれていた。
「あら、元気。お話しはおわったの?」
「お兄様!ご機嫌よう!こちらにどうぞ!」
「遅いぞ、元気。クッキーが無くなったのじゃ、出してくれ」
「旦那様、お疲れ様です。ささ。こちらにどうぞ」
「アイリス様!お兄様はこちらに座るのですよ?」
「メルディ様?旦那様は私がお側についているのですから、私の側にいるのです」
「元気、はよう!出せ!」
「あらあら、元気は人気者ね。何か面白いお話しはないのかしら?」
「ちょっと、みんな落ち着いて!」
「ハッハッッハ。ぼっちゃんはモテモテでございますなぁ」
元気はメルヒオーネに、笑ってないで助けて欲しい。と思う。そして。ミルオレはちゃんと大人しくしていたようで。良かった。と元気は安心したのだった。
最近空気だったポタンがこれからどんどん活躍していきそうです!
次回はポタンとヴァイドのお話し




