表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
149/241

希有(けう)なる来訪者

アトランティス編スタートです。

 ミリャナ達のピクニック。ポタンのピクニック。元気のピクニックの話しで最近の夕食はとても賑わっている。その光景を見て元気はとても嬉しく、楽しいと感じていた。


「そう言えばフェルミナは?」


「解んない……何事も無ければ良いけど……」


「……ポタンが不安そうにするのは……ちょっと怖いな……」


「まぁ、あれから数日……何も無いから大丈夫とは思うけど……」


 ミリャナにご飯を食べさせて貰いながらポタンが答える。今日は、元気とミリャナとアイリスとポタンの四人での夕食だ。


 ミールはアルトに付きっきり、ダルドリーとリャナは城で、話題に上がっているフェルミナは行方不明である。行方不明中にいつも問題を起こすフェルミナ。大人しく裏小屋で騒がしくしている時が、一番問題が無い良い状態なのだ。



「そう言えば、私とお姉ちゃんは見えなかったけど……先輩は何を見て慌ててたの?」


「そうね、初めてだったものポタンが冷や汗をかいてるの見たのは……。何を見たの?」


「ポタンが冷や汗って……。相当ヤバいんじゃ無いか?……もしかして、ポタンを召喚出来なかった事に関係するとか?」


 スパゲッティーをフォークでクルクルしながらアイリスがポタンに聞くと、ミリャナが同じ様にポタンに質問する。


「……パパって時々無駄に鋭いのよね……その通りよ……。フェルミナと一緒にいたのよ……海の神様……『セイレーン』が……」


「そうなの?」


 とミリャナ。


「へぇ~」


 とアイリス。


「綺麗だった?」


 と元気……。神様が身近すぎて驚かない一同。ポタンはそれを見て溜息を吐く。


「もっと緊張感を持ってよ……」


「まぁ、フェルミナの友達だろ?……癖は強いかもだけど……そこまで警戒する必要は無いんじゃないか?」


「パパは楽天的過ぎよ……。あの時、フェルミナが泳いで来てクッキーを催促するまで魔法が使えなかったの……。多分能力は魔法封じ……。私達の天敵よ……フェルミナが怒らせてなきゃ良いけど……」


 ポタンの最後の一言の方の一同は息を呑む。


「さ、流石にフェルミナも、遊びに言った先で失礼は……しない……わよね?元ちゃん?」


「……。多分……大丈夫と思うけど」


「先輩の言ってる、緊張感の意味が解ったわ……」


 家でのフェルミナの信用度がほぼゼロであった。


「と、とりあえず。フェルミナの事は今心配してもどしようも無いんじゃない?……ポタンの中央図書館で知った話しを聞きたいな」


「……そうねママ……。まぁ、何かあった時はパパに任せれば良いわね」


「お、おう!……任された……」


 その後はポタンが中央の図書館で知った『純潔』の事や過去の戦争の事。ラストの大陸の事等を話した。


 ラストの大陸は西。東。南。の三大陸で構成されており。南が魔国。東が中央国。西が純潔達の住む国となっている。アルカンハイトはその中央に位置する小島だ。


「なるほどな……。地球で言うと……アルカンハイトは、ハワイ諸島的な位置着けなのか……」


「そんな感じかな、東がアメリカ。西が中国ね……。内情は解んないけど……」


 ポタンの一通りの説明が終わると就寝である。次の日からニコラウスの教育が終わり、

 中央の王に就任するまで、元気には何事も無い平和な日常が訪れるハズだった。


「はぁ~……。やっぱり……平和って良いよなぁ……」


 家の庭先に干され、風に揺らめく真っ白なパンツを眺めながら、澄み切った青空の下で紅茶をたしなんでいる元気。


 数日を掛けて情報交換や、ミリャナやアイリスのピクニックのお話しを聞いてる内に、本当にこのままこんな時間が続けば良いのに。と思っていた。しかし、そうも行かない様だった。


「あの~。元気さんは……ご在宅でしょうか?」


 水色の羽衣をまとった青い髪、青い瞳の美女が、家の前の林道から現れた。


 羽衣の端々には白波の様なヒラヒラが着いている。そして裸足……。


 流石の元気でも、普通の人では無いと気付く様相をしていた。


「俺が元気ですけど……。もしかしてセイレーンさん?」


「え!?……な、何故解ったのですか!?」


 目を丸くして驚くセイレーンに元気は、うわぁ……。超可愛いなぁ!と思う。ミリャナとは違った清純さがかもし出されているのだ。


「フフフ……。俺は人の心が読めるのですよ」


 パンツの前で仁王立ちになって紅茶をすする元気。


「そ、そんな……。じゃ……私が何でここに来たのかも……」


 セイレーンが赤面してモジモジする。そんなセイレーンを見て元気は揶揄からかうのが申し訳なくなり。普通に相手をする事にした。


「あ、いや……。ごめんなさい……。冗談です。セイレーンさんの事は娘から聞いてた物で……姿を見てそうかな~と思っただけです」


「そ、そうなのですか?もう!……意地悪しないで下さい!」


「ご、ごめんなさい……。フェルミナの知り合いって聞いてたので……ちょっと濃い人かと思って……」


 普通に怒るセイレーン。フェルミナの知り合いなのに……変人では無い?普通の反応に拍子抜けする元気。


「恋?……私は好きな人は居ませんよ?恋人もいません」


「え~。セイレーンさん凄く美人さんなのに勿体ない」


「そ、そんな事……無いです……」


 赤面しながらモジモジするセイレーン。そこには、今までに無い清純で稀有な女性の姿があった。


「……天然美人お姉さん……。レ、レアキャラだ……」


 ミリャナに続く清純派のヒロイン登場に元気の胸が躍る。


「レアキャラ?」


「い、いえ、何でも無いです……。それで今日はどうされたんですか?」


「その、今日は折り入ってお願いがありまして……」


「どうぞどうぞ、何でもどうぞ」


 可愛いお姉さんのお願い事は何でも叶えてあげたい元気だ。


「アトランティスの王を懲らしめて貰えませんか?」


「喜んで!……………………え?……どう言う事?」


「ですから……。アトランティスの王を懲らしめて下さい……」


「……え?……どう言う事?」


「なので!……アトランティスの王を……」


 いきなり現れたセイレーンは、聞かないと必要な事を答えないタイプの様だった。


えっとアトランティス編スタートですw


ニコラウス就任後に始めようと思いましたが、前にする事にします(*^_^*)


就任式はアトランティス編終わってからですね。



少しワロタ! もっと読みたい! 心がピクリと反応した! と思われた方は、ブクマ:評価:いいね等々。よろしくお願い致します。


下の ☆☆☆☆☆ ⇒ ★★★★★ で評価できます。最小★1から最大★5です。


『★★★★★』で……元気も喜び頑張りますw



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ