アリアナ
アリアナの出身地はアメリカ。ロサンゼルスのコンプトン。です。気になる方だけお調べ下さいw一応付けときます。このお話はフィクションです。
私をね、初めて愛してくれたのはね身体にいっぱいお絵描きをしたお兄ちゃんだったの!
お金持ちのお兄ちゃん!1回10ドルもくれるのよ?凄いでしょ?
それに時々お菓子をくれるの!クッキー!
当たりの時と苦くてハズレの時があるけど……。ハズレてもボーッとするけでふわっとなって面白かったわ!まるで鳥さんになったみたいなの!
私はママと二人暮らしだからね。家にお金が無いの。だからね。私がお金を持っていくと褒めて貰えたわ!
お仕事って苦しくて辛いのよ……よく頑張ったわねアリアナって!
本当は学校に行きたかったけど……。お金が無いから行けなかったの……でもね!いいの!お友達はキャシーがいたから!おじさんがくれたの!誰だったかは忘れちゃったけど……いいおじさんだったと思うわ!だって皆愛してくれるのもの!
それに色んな人が色々と教えてくれたわ!学校で皆習ってるんだって!テレビは作り物の世界だから嘘だって!
ナイフの使い方にヒップホップのやり方!後はお手々やお尻やお口の使い方!
フフフ……ヒップホップはママの為のお歌とかあるのよ?皆大音量で音楽を鳴らすの!
だからね。お部屋の中でも思いっきり叫んでも良いの!誰も怒らないから。皆も思いっきり笑っていたわ!凄く楽しそうだった。
夜はね、お外に出たら駄目なの子供が外に出ると消えちゃうんだ。って言ってたわ。
ある時ね。私を愛してくれた警察のおじちゃんがね、ピストルを見せてくれたの!お口に入れられた時は少し怖かったわ!でもいいの!嬉しそうに笑ってたから!可愛いねって愛してくれたから。
まだいい?お話ししてもいい?
……聞いて欲しいのに……もう良い!って誰も私の話を聞いてくれないの……。キャシーも何処かに行っちゃったし……寂しいわ……。
……え!?いいの!?……リャナはいい人ね……愛しちゃいたい……。
おじちゃん達はね。愛するとゾクゾクっとして、気持ちよくなるんだって教えてくれたの!それが楽しい!事だって……。
でもね……私はそんなに楽しく無かったの……。愛されてるのは解るんだけど……私は苦しいだけだもの……。
そんでね、ある日にお母さんが帰って来なくなったの……。
何日も何日も帰って来なかったの。家にやって来る警察のおじさんに聞いても、お兄ちゃん達に聞いても、知らないって。食べ物はおじちゃん達がくれるから困らないんだけど……寂しかったわ。
でねでね。ある日にクッキーを食べたらね。キャシーが喋り出したの!
「お母さんを愛すれば帰ってくるよ」
そう言ったの!だからね!そうなのね!って思ったの!私は愛した事無かったものって!
お母さんはお酒を飲むといつも愛してくれたのに……私は笑うばかりで愛した事が無かったの!
好きと愛は違うんだって……誰かが言ってたのを思い出して、こう言う事か!って思ったわ。愛さなきゃ愛されないし、私を置いて何処かに行っちゃうのねって!
だからね!お母さん以上の愛で愛せば!帰って来てくれるって思ったのよ!だって!愛すれば愛される。って偉い人がテレビで言ってたもの!
でも悩んだの……。私はまだ7つだったから、身体が小さくて……その時は足の指がほとんどおじさん達に愛されて折れてたの。
とてもお母さんが愛してくれた以上の事はしてあげられないって……。
悪い事は駄目だって解ってたんだけど……警察のおじちゃんのピストルを借りたの!それでね。お礼に愛してあげたわ!
そしたらね!キャシーが言てた事が本当になったのよ!凄いでしょ?おじさんがその日からずっと一緒にいてくれたのよ!嬉しかったわ!夜になっても、暗い部屋で一人じゃ無いのよ!
だから私はお母さんを探したの!ずっとずっと一緒に居たかったから!でも……見つからなかったわ。
私ね……本当は寂しがり屋だったみたいなの……。お母さんがいないと毎日寂しかったわ……だからね。
皆を愛したの!
家に来る人達みんな!全員愛したの!そしたらね……ある日……ゾクゾクってなったの。
おじちゃん達が楽しい!って言ってたのはってこれねって思ったわ!ゾクゾクってしてる間は寂しく無かったもの!
誰かを愛してる間は、全然寂しく無かったの!
それから色んな人を愛したわ!キャシーと一緒に、お母さんを探しながらずっと!ブルートレインに乗ってあちこち旅をしたわ!
でもね……お母さんを見つける前に、私が愛されちゃったわ……。フフフ……。でもいいの……いっぱい愛したから。
ラブ・イズ・オーヴァー。そう思ったわ……でも……違った。
まだ。足りなかったのよ……。もっともっと愛さなきゃ。私は誰からも愛されないの。
……ねぇ。リャナ……愛し合いましょう?私も貴女を愛するから……私を愛して?貴女が最後まで初めてお話を聞いてくれたわ。私の……愛を終わらせて……。
話し終わるとアリアナがポロリと一粒の涙を流した。
「えぇ……そうね……ラブ・イズ・オーヴァー……そうしましょ」
リャナはそう言うと……防壁の中へと入っていった。
緻密な描写が出来ないので短めですw
キャラの過去話に興味が無い方にはつまらないかもですねw
次回はバトルです。どうなる事やら。
ブクマ:評価:コメント等々よろしくお願いします。