表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/240

城の様子~ニコラウス~

女王の変化の様子。

 彼女は、夜に出掛けて朝に戻ってくるんだ。


 いつも血まみれで……城に戻るとお腹が空くまで眠る。勿論。討伐隊が組まれたけど、全滅。皆食べられちゃった。


 言葉の意味そのまま……食べるんだ人間を、美味しそうにボリボリと食べる。そして城の者達に命じるんだ。


 美しい者を捕まえて来れば、愛さないであげるって……城から逃げ出す人もいたけど……生け贄は平民でも良いと解った貴族は残った。


 だから毎日街から女の人が攫われて来て、彼女に食べられた。


 誰が攫うって……残った貴族達だよ?……彼等も楽しんでた……彼女が目の前で攫った女性達を貴族達に暴行させるんだ……本当に酷かった。


 力の無い自分を怨んだよ。


 もう、見たくは無かった……けどヒラリーの為だと思って我慢した。


 そんな日が続く中で、彼女の様子がおかしくなって来たんだ。


 身体が日に日に膨らみ始めて……お腹が空くと誰でも食べるようになった。


 見た目はねぇ……。顔だけ人間のミノタウルス見たいな感じかな?日に日に喋らなくなって、自我があるのかさえ解らなくなった。


 街も城も混乱はしたけど、お腹が空かなきゃ眠っていて部屋から出てこない。だから毎日。五人の生け贄が平民の中から選ばれて連れて来らるんだ。そして何も聞かされないまま部屋に入れられる。


 それでも足りない日は、お腹がいっぱいになるまで城と街を歩き回って。人を見つけるとニヤリとして襲いかかるんだ。


 そして、ある日……僕は彼女に姿を見られた。


 だけど……大丈夫だった。


「か、彼女は起きたが……じら……?あ、あぞびまじょ?」


「ま、まだ。目覚めてない……」


「……そ……そう……じゃ、また……ね……。ま、まだ……。愛さないで……あげ……る」


 ニヤリとしてそう言う彼女は、人間を引きずりながら部屋へと戻って行った。


 また遊びましょう。って彼女が言ってたのを僕は思い出して、急いで逃げなきゃと思った。


 そして、ヒラリーが目覚めると同時に城を抜けだしたんだ。


 それからは城の状況は解らない。


 船も漂流しちゃって……食糧も無くなって……気を失って……気がついたらここに居たんだ。


 あの城に残る人間は……皆が狂ってる……ヒラリーが生きていて……本当に良かった。


 ニコラウスが喋り終わると、執務室に沈黙が流れた。

多分ぼかさなかったら18越えるので表現薄いですw


次回で何故そうなったかが解る?と思いますw


ブクマ:評価:コメント等々よろしくお願いします(*^_^*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ