血の女王~アリアナ~
新章:中央国編がスタートです!
「被告人アリアナ(16)を、殺人及び暴行の罪で有罪とし。死刑とする」
……くだらない。
人間の尺度で測った法律なんて……本当にくだらない……虫を殺す様に私は人を殺しただけ。命の重さは平等。だから、命も平等。フフフ……綺麗で良い言葉。まるで私みたい。
でも……強い者が弱い者を狩って食べる。これも世界の真実よね?金髪。碧眼。それに整った顔立ち……これが私の武器。そんな私を皆が愛するわ……だから、私も愛するの。……弱き者を愛しなさい。これも良い言葉ね。
あぁ……。震える……疼く……。州刑務所の中でも誰か愛せないかしら?フフフ……楽しみ……。
「な……No:3876……服を着ろ……」
「あら……お兄さん……。暑くて、熱くて……汗が止まらないの……。ほうら……見て……こんなに溢れちゃって……。疼くのよ……ねぇ……。どうにかならないかしら?」
…………あぁ……本当に可愛らしい……。すぐに乗って来ちゃって……。うぎゃああああ!!!ですって……アハハ……。あぁ、この鉄サビの様なドロッとした味と感触が堪らない……愛おしい……。
この転げ回る弱き者は……。これからペニス無しでどうやって生きて行くのかしら?
あぁ。考えるだけでこの男が……愛おしくなる。弱き者は私が愛そう……永遠に……。きっとこの男はもう私を忘れない……コレを見たら思い出すの……私を……永遠に……。
あら……。眠っちゃったのかしら?……そのまま、死んじゃっても私を忘れないでね……。私を愛していてね。
……あら、助けが来たわね。この男は、死んじゃわないみたい。あぁ。良かった。今日は良く眠れそう。
「アリアナ。言い残す事は、何かありますか?」
最後の言葉?そんなの決まってるじゃない……。
「私を愛してくれてありがとう。永遠に私を忘れないでね……。あなた達が死んでも私は、絶対に忘れないから……。……お願いね」
あぁ……。ゾクゾクする……。やっと私の番……私が愛される番。私は一体、どんな歌を唄いながら自由になれるのかしら。
フフフ……。この日の為に、トイレを我慢してたの……。はぁ。楽しみ。この人達は、どんな顔で私からのプレゼントをお掃除するのかしら……考えるだけでゾクゾクしちゃう……。きっと忘れられないプレゼントになるわ。
「えぎゅげげぇ……」
アハハハハ!子供の頃。潰したカエルみたい!首が千切れそう!身体中の血が噴き出しそうに熱い!顔も熱いわ!目玉が飛び出しそう!アハハハハ!身体が破裂しそう!
私。今どんな顔をしているのかしら!?あぁ、皆に見せたい……。脳味噌が痺れる……。新感覚だわ……。。……あら残念。もう終わりかしら?身体の力が抜けて行くわ……。勿体無い。
フフフ……。次。生まれ変わったら……そうね……かの女王様の様に真っ赤な血のお風呂に入ってみたい。もっともっと、愛を感じたいわ……ねぇ。神様?いいでしょう?まだまだ足りないの……。私は満足したいの……。私もちゃんと全力で愛するから……。
…………。あら?何故。私は、生きてるのかしら?広い部屋。暗いわね……夜?
それに……誰?この男は?一生懸命腰なんか振っちゃって……。それにしてもだらしない身体……。
あぁ……。何故かしら……。飲みたい……。こんな気持ち悪い男の物でも……飲みたい……。乾く……喉が……乾く……。
はぁ……。美味しい……。あら……。動かなくなっちゃったわ……。フフフ……。立ったまま逝っちゃって……。出すまで待ってあげれば良かったかしら?でも、知らない男の愛はいらないわ。
はぁ。お腹空いたわ……。。……ふうん……人間って、こんなに美味しかったのね……。もっと早くに食べておけば良かったわ。
にしても……ここは、何処かしら?あら?扉の前にも、二人いるみたいね……。美味しそうな匂い……。
「そうなの……。んっ。お兄さん……情報ありがとう……。もう……逝って良いわよ……。……あら。ごめんなさい……」
「ぐぐえ……」
……何故かしら?握るだけで首が千切れるって……。私、スーパーウーマンにでもなったのかしら?
ルニマルニア中央王国?……欧米にはそんな遊園地……無いわよね?夢でも……無いみたいだし……。不思議の国かしら?
さっき食べた男が王様だったみたいね……半分食べちゃったんだけど……どうしようかしら?
とりあえず……。お城を見て回ろう。……私のお家になるのだから……。フフフ……。お城……本当に、不思議の国に来たみたい……。私は、きっとアリス……。永遠に皆から愛されるの……フフフ……楽しみ。
冷季の始まり頃。ルニマルニア王国に新たな支配者。血の女王アリアナが誕生したのだった。
また、難解なキャラが……w
とりあえずは、コレを起点に色々な話が進んで行きますw
ここら辺りで、どうか。
ブクマ:評価:コメント等々よろしくお願いしますw