7:お気に入り作品はどこ?
100作品を読んだことによって、自分好みのお話にもちゃんと出逢うことができました。
というわけで、私の好みに合うお気に入り作品が一体どこにあったのかを発表しておきますね。
さて、それでは総合ポイント別に、発掘できたお気に入り作品の数を見てみましょう。
0~99ptで1作品。
100~999ptで7作品。
1000~2999ptで2作品。
3000pt~で0作品。
3000pt~のところが0作品になってしまったのにはビックリ!
さすがに1作品くらいはあると信じてたんですけど……。
まあ、3000pt~の作品は恋愛要素が少ないものが大半だったので、しかたないのかな。
高ポイント作品は全体的に「可もなく不可もなく」というものが多かった印象です。
うーん、決して悪くはないんだけど、心に刺さるほどでもないというか。
そう……本屋さんや図書館に置いてありそうなんだけど、私はその本を買う気にはならないという感じ。
おかしいなあ。
読み専だった時は、高ポイント作品の方が好みに合う作品が多いと感じていたはずなんですけど。
データをまとめながらなんとなく予想はしていましたが、今の私が好きだなと感じる作品は、やっぱり100~2999ptの範囲内に集中していたみたいです。
ただ、このポイント帯はわりと混沌としているんですよね。
すごく好みな作品もあれば、読みにくいと感じる作品もある、という感じ。
私の場合、とりあえず読みやすい作品を探すなら、高ポイント作品がおすすめ。
好みにこだわるのなら、高ポイント作品を除外して探すのがおすすめということみたいです。
あと、いろいろ読んだおかげで「これは苦手だな」と感じるお話の傾向にも気付きました。
私が苦手なのは――。
シリアスで重いだけのお話。
後味が悪いお話。
血まみれになるバトルもの。
主人公が暴力的で素行が悪いお話。
淡々とした日常系のお話。
顔文字が使われているお話。
つまり、気持ちが荒んでしまうようなお話や、起伏のないお話が苦手だったみたいです。
なるほど、「ざまあ」が苦手な理由が分かりました。気持ちが荒むからだったんですね。
逆に、「これは好き!」と感じたお話の傾向についても書いておきます。
私が好きなのは――。
ほのぼの優しい雰囲気のお話。
コミカルな雰囲気で、笑わせてくれるお話。
ドキドキする恋愛描写がたくさん詰め込まれているお話。
恋のピンチがあって切なくなるお話。
情景描写が丁寧なお話。
物語を通して、主人公が良い方向に変化しているお話。
つまり、気分が明るくなったり、心が癒されるようなお話が好きだったみたいです。
特に、今回は文庫本1~2冊の長さのお話をひたすら読んでましたからね……。
お話全体の雰囲気が明るくてたくさん笑わせてくれる作品には、ずいぶん心が救われました。
本当にありがとうございました!
そういえば、たくさん読んでみたからこそ思ったんですけど……「なろう」って、完成度の高い完結作品が埋もれる確率がやたら高くないですか?
高ポイントの完結作品ばかり読みあさっていた読み専時代のメモにも書いてありました。
「最初は勢いがあったけど、途中で失速とか駄目」
「最初が長くて結末が一瞬とか駄目」
「(起承転結の)『転』で最高に盛り上がるようになっていないと駄目」
読み専時代は、ポイントが高い作品は完成度も高いはずと勘違いしていたんですよね。
だから、なんでこんなに完成度が低いお話が紛れているんだろうと不思議に思ってました。
でも、今なら分かる。
実際のポイントは序盤でほぼ決まっているので、完成度とはあまり関係がないのです。
これって、すごくもったいないですよね。
完成度の高い完結作品がもっと評価されるようになればいいのに。
あ、本屋さんや図書館に置いてある作品は、やっぱり完成度が高いです。
私は図書館を利用して、女性向けの恋愛ものを月に5冊は読むようにしているんですけど、どれも完成度が高くて安心します。
クライマックスがちゃんと盛り上がっていると、読後もすっきりしますよね!
100作品読んでみて、評価してみて、本当にいろんなことが分かりました。
次は、受賞作品に関する、ちょっと悲しい気持ちになるおまけ話です。