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異世界で、平和を願う。  作者: ちょこぼーらー
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45 合流?

『ハナっ。無事で良かった!』


『ロイさん、こんにちは』


『怪我は…って、あ、ああ、うん。こんにちは。ハナ、怪我は無いか?けが』


 馬を走らせてやって来たロイは、華の無事を確認すると、自分の身体をあちこち確かめる仕草をした。

 華も同じようにして見せてから、軽くその場でぴょこぴょこ跳ねる。


『けが、ない、です!…これ?』


 どうしよう?と首を傾けて聞いてみると、ロイは熊に近づき死んでいるのを確認して、華に馬に乗るように言った。


『ハナ、ファーナが向こうにいるから一緒に行こう。これは後で馬車で運ぶから』


 道の先を示されて、一緒に行こうと言われているのはわかったが。


(熊の死体はこのまま?オオカミみたいな動物が寄ってこない?)


 華は心配したが、ロイにしてみたらこの場に華を独り残していく方が不安である。少し先にある休憩場所にいてもらうか一緒に来てもらうか。

 商隊の斥候役のロイは、まず報告を優先している。この熊を解体するならまず報告してからだった。休憩場所の方が断然近いが、報告に馬車と合流するなら一緒に来てもらう方が安心できる。

 問題はそれを華にどう伝えるかだが…。


 結局、また箱に車輪が付いただけのロイ的馬車の絵を地面に書いて、熊を馬車で運ぶから一緒に行こうと説明して華を馬に乗せる事に成功したのだった。


 華が馬を撫でながら、華の背負子をくくりつけているロイに名前を聞くと“ミライト”と返ってきた。


「ミライトちゃん、よろしくね」


 先にミライトに乗ったロイの手に掴まってロイの前に跨がると、ロイは少し駆け足で道を戻った。





『まあっ!ハナ⁉』


 休憩場所に先触れで駆けていったロイが華を連れて戻って来た。

 休憩場所が使えなかったのだろうかと思ったファーナだったが、華がにこにこと挨拶をしてきたのを見てどうでもよくなった。ファーナが用があるのは休憩場所ではなく華だったので、華さえいればこの日休憩場所が使えなくても別によかったのだ。


『ファーナさん、アルベルトさん、こんにちは』


『こんにちは、ハナ。会いたかったわ!』


 馬上で挨拶を交わしたのは、馬車を停めようとしたアルベルトにロイが『そのまま馬車を進めてくれ』と言ったからである。

 この日の商隊は幌馬車1台。護衛チームはそのままだが丁稚のカイは連れていない。


 先頭のアレックスにざっと説明したロイは華をひょいっと馬車の馭者台に移し、アレックスが背負子を外してアルベルトとファーナの間に収まった華に手渡す。


『なあに?どうしたの?』


『奥様、ハナがさっき岩熊を倒したので先に行って処理してきます。ハナはよろしく頼みます』


 言うだけ行って、ロイはマールを連れてまた道を戻って行った。

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