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異世界で、平和を願う。  作者: ちょこぼーらー
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15 川原を散策

 朝ごはんを乾パンで済ませた後、川沿いを少しだけ歩いてみることにした。


 滝から下流を見ると、右に大きく曲がっていてその先は見えない。

 しかし昨夜動物を見た辺りまで行けば少しは様子が判るだろうと思ったのだ。

 焚き火が心配なので見たらすぐに引き返すつもりで。


「あっ、竹槍!」


 歩き始めてすぐに、昨夜作った竹槍を持たずに来てしまったことに気が付いた。


(藤棚さんまで戻るのもナンだし、ちょっとそこまでなら大丈夫かな…。昨日も1日中武器なしだったもんね)


 とりあえず足下の手頃でかつ攻撃力の高そうな石をひとつ拾って歩く。

 この辺りの石は角が取れていなくて鋭いものがばかりでどれも攻撃力は高そうなのだが、同時に大きな石が多いので華が持ち歩けそうな小石を探して拾ったのだ。


(石器もアリかも…)


 ごつごつした川原を歩きながらそう考えるのは、昨日大活躍した小刀の切れ味がどうも悪くなってきていたからだ。

 今はたくさん木の枝が落ちているので利用しているが、やっぱり斧や鎌が欲しい。

 昨日の探索でこの東から始めたのは、西側や麓側には立ち枯れたすすきのような物が群生していて進めそうになかったのも大きな理由だった。結果水場を発見したのは大当たりだったが。


 とはいえ、今すぐに斧鎌を求めて人里を探しに山を降りるつもりはなかった。

 そこで石器とかどうだろうなんて思ったのだが…。


 今必要な小刀を研げそうな石と、斧になりそうな石を探しながら歩いていると、いつの間にか川の曲がるところまで来ていた。


 滝から下流に行くにしたがってだんだん山が削られて、滝のところでは1メートル足らずだった西側の段差が、華の頭の辺りまでの壁になっている。


(もしかして、この辺りまで水量が増えたりする?)


 段差の斜面は土が露出していて苔などで覆われているところもあまりない。

 ここまで水が来るのかと華は少し不安になった。


 斜面の土には粘土っぽいところもたくさんあるので、土器の材料は採掘したい放題である。


「わ~」


 川が曲がった先はどんどん深くなる渓が蛇行しながら麓へと向かっている。

 その手前。

 ごつごつした石だらけなのは変わらないが、その川原にはたくさんの流木が積み重なっていた。


(曲がり角で詰まっちゃったのかな?)


 なんにせよ、今の華にとっては宝の山である。


 しかし手前の木から頂いていくにしても、大きな枝はともかく根本から倒れたような大木は華には運ぶことが出来ないだろう。

 これはやはり石斧を入手すべきか。


 なるべく長く真っ直ぐで丈夫そうな枝を流木の山から探しだした華は、それを引き摺って滝まで戻り階段を登った。


 因みに、ちょっと期待していたのだが昨夜見た動物の姿は見られなかった。

 残念には思ったが、襲われるかもしれないことを考えると少し安堵もしていた。


 この山に来てまだ丸1日ほど。

 何があるか分からないので、この枝でしっかりした武器を作るつもりだった。

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