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13話 怒らせると怖い人多くない?

 ライの鑑定後、外に出ると護衛と御者が乗る馬車が待っていた。


「お母様…、これは間違いなくお兄様を迎えに出した馬車ですね、それにしても久し振りにバーダさんの御者姿見ました」

「っく、逃げれないようにか、もう子供ではないのだからここまでしなくとも…逃げは…せぬ」

「奥様は逃げる事を危惧していません、むしろ言い訳用に何か準備するかも、だそうです」


(白髪の老紳士が奥様って言うと、まるで執事みたいだ、執事が御者?をするわけないよな…後流石ラウルさんのお母さん! 息子の行動が予想通りって、ラウルさん…子どもの頃から変わってないんですね、おもに頭脳的な部分が。)


「じゃ~我々護衛は先に…戻り…ますね?」

「いいえ、アルト殿もご一緒にだそうです」


 バーダがニコっと微笑みながら死刑判決をアルトに言い渡す。


「マジですか…」

「ええそうですね、ただアルト殿はお小言だけで済むと思いますよ?」

「なに!!」「よっしゃ!!」


 驚くラウル、嬉しさのあまり公私を忘れて喜ぶアルト。


「あのー」

「なんですか? リサさん」

「私達は奥様のもとに行かなくても良いのですか?」

「ええ、リサさんとディン殿は呼ばれていないので来られなくても問題ないです、ですがラウル坊ちゃんとアルト殿は強制的に私が連れてこいとの事なので、逃げれませんよ?」

「う、うむ、だ、大丈夫…だ…たぶん」

「逃げませんよ~寧ろ小言で済むなら喜んで!」

「はぁ…、アルト殿、気持ちは理解いたしますが気を抜かないで下さい、まだ屋敷に向かってすらいないのですから」

「おぉっと、すみません嬉しさのあまり、あはは」


 悪戯がバレたみたいに笑うアルト、それに納得いかないラウルは後でおぼえていろっと思っていた。


[キュウ?]


 森を出てからずっと大人しかったフツマ「行かないの?」と言ってるがライにしか伝わらず、バーダに気付かれる。


「おや? 魔物ですか? 初めて見るのですが…新種?にしては弱そうですね」

「バーダが知らんと言う事は新種で間違いないか、わたしでは種族名が読めん字で分からん」

「そうですか…私も見させて頂きたいのですが…」


 衛兵をチラっと見ながら要望する、バーダがするとほぼ恐喝である冒険者時代に色々な伝説を創った人物だからだ。


「はい! 畏まりました!」

「では参りましょうか、…この子の名前は何と言うのですか?」


 ラウルを見たがすぐに他の人を見渡す。


「なぜ! わたしから目を逸らすんだ!」

「お兄様に聞いても答えが返ってこないと分かっているからです」

「そうですね、ラウル様は俺の名前すら憶えてないのに今しがた会ったライの名前なんぞ憶えてないでしょうね」

「この子はライと言う名前なんですね、では「メアに護衛! わたしは頭は良いのだぞ! それを」…」


 バーダの言葉を遮って喋るラウル、バーダは笑っていない目をしながら笑顔でラウルを見ている。


「…お兄様…後ろを見てください」

「なんだ?」

「ラウル、俺が喋っているのが分からないのにお前の頭が良いのか?」


 怒って言葉遣いが冒険者時代に戻っている。


「ま、待ってくれ! わたしはただ」

「言い訳は要らん覚悟をしていろ、戻ったら足腰経たなくしてやる」

「あ、ああぁ」


 絶望のあまり膝から崩れ落ちる、それを見ていて可哀相だから助け舟を出そうとするライ。


「あにょ~」

「ん? ああ、失礼しましたなんでしょうか? ライ君」

「あい、かわうちょ、みんなぁ、よめにゃい?」

[キュ?]

「…もしや、その魔獣の種族名ライ君は読めたのですか?」

「あい!」

「そうなのですね、私でも読めなかったのですが…、確か…その子の名前はフツマでしたね」

「あい」

[キュッ]

「メア様、フツマとは種族名ですか? それとも固有名ですか?」

「あ、ごめんなさいバーダ、説明不足でしたねこの子の名前はフツマでその主人がライ、ですが種族名は私でも読めませんでした」

「そうですか…、私も長年冒険者をしてましたがこの子の様な生き物見た事がありませんね、なので新種なのはほぼ間違いないのですが…、ラウル坊ちゃんは兎も角メア様が読めないのは気になりますね」

「ちなみにヘレナは読めたのですか? フツマの種族名」

「? わたくしはライちゃんのスキルとテクノロジーしか見てませんが?」


 何食わぬ顔でほざく変態侍女。


「…そうですか」

「ヘレナさんはいつも以上に変ですね、いくらライ君の見た目が愛らしいとは言え流石に異常ですね」

「私から見たらあまり変わってないと思います、いつもはもう少し隠してますから」


(可愛いとか愛らしいとか言ってるけど、俺どんな見た目になってんだ? 黒髪なのは前髪で分かったけど俺、子供の頃可愛いなんて言われたこと無かったけど? 今めっさ鏡見たい。)


「あの~、すいませんバーダさん、鑑定は~…どうします?」

「これは失礼しましたマルズ殿、すみませんがアルト殿はこれを馬車に放り込んでおいてください」


 ラウルをこれっと物扱いするバーダ、些か乱暴だがいつもの事だ。


「は、はい! …後俺も坊やのステータス見てみたいんですが…良いですか?」

「それは私ではなくライ君に聞いてください、ステータスに関しては役人が確認する以外では本人の承諾が必要ですから」


 ならアンタはどうなんだ?っと皆思ったが藪蛇になるだろうと黙る。


「え~っとそうですね、坊や…いやライくん、俺もステータス見ても良いかな?」

「あい!」


(はいはい、どうぞどうぞ、情報源は多い方が助かるし、後で色々聞きたいことがいっぱい有るので、その時にスムーズに聞けるように見といてくださいな。)


「では早速見に行きましょう」


 何故かバーダが仕切っている事には誰も突っ込まない。

一応気になる人が居るかもしれないので聞いておきます。

登場キャラの設定要ります?。

必要なら20話か30話で、出てきたキャラの設定載せますが…要らなければこのまま進めます。


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