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秋葉原ヲタク白書61 コンスピラシーの聖地

作者: ヘンリィ

主人公はSF作家を夢見るサラリーマン。

相棒はメイドカフェの美しきメイド長。


この2人が秋葉原で起こる事件を次々と解決するオトナの、オトナによる、オトナの為のラノベ第61話です。


今回は、アミューズメント施設"日本防衛秘密組織ジャドウ"の経理担当が失踪し、調査を依頼されます。


失踪した彼女は、実はハッカーで国家予算の逆流に気づき暴露に走りますが、それを阻止せんとする右翼が…


お楽しみいただければ幸いです。

第1章 陰謀論者達の街


陰謀論(コンスピラシー)が大好きだ!


「濃縮コカインをCIAが発明した説」「北朝鮮は世界最大の教科書メーカー説」「新興宗教が最高裁を支配してる説」etc


そうそう!「邪馬台国は実は青森だった説」もゼヒよろしく!

みんな、気をつけろ!世の中は陰謀と陰謀論者で満ちている!


特にアキバではw


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「テリィたんいる?いなければ、他にナチスの空飛ぶ円盤に詳しい人?」

「あら、エリズ中尉?銀のコスモルックがお似合いね。紫のマッシュルームカットに似合ってるわょ。でも、その格好で駅構内の東西通路を歩いて来たの?」

「あ、ミユリさん。だって非常事態なのょ!南極ナチスと同盟を結んで、今度はイタリア抜きで第2次太平洋戦争を始めるの!」


御屋敷(ミユリさんのバー)に御帰宅して来たエリズ中尉は日本防衛秘密組織"ジャドウ"の月面基地指揮官。

まぁこの肩書きだけでも突っ込みドコロ満載ナンだけど説明が面倒なので先に進みますw


あ、ココは僕の推し(てるメイド)ミユリさんがメイド長を務めるアキバの御屋敷(メイドバー)

銀河を動かす観測不能域の未知の存在に準えて"巨大重力源(グレートアトラクター)バー"とも呼ばれる。


「弱ったわ。潜水空母"赤城神社"にハウニヴを積んで、もう1ぺん真珠湾を奇襲する作戦なのに!」

「スペックがわからないと空母に搭載出来ないのね?わかった。多分チリドッグを召し上がってルンだと思うわ。つぼみん?」

「はい、メイド長。電話してます…あ、ユーリ店長?ウチのTO(トップヲタク)、ソチラにお邪魔…してますねwやっぱり」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


日本防衛秘密組織"ジャドウ"の司令部は、パーツ通りの、とあるタワーマンションの地下深く秘密裡に作られ日夜やるコトがない…


何しろ人類は、既に宇宙人の侵略を退けてしまったから。

"ジャドウ"は、旧軍が開発した超兵器を引き継ぐ組織。


AMC(アキバミリタリークラスター)傘下のスタートアップだ。


アキバの溜り場"マチガイダ・サンドウィッチズ"でチリドッグを食べてた僕は、ユーリ店長から"電話だょ"とスマホを渡される。


そのまま"ジャドウ"司令部でエリズ中尉と落ち合うコトに。

タワーマンションの貨客エレベーターの前で中尉のお出迎え。


「声紋チェック」


中尉は、エレベーターに鎮座する巨大デスクの上にある筆箱に向かって、そう逝いながら後ろ手にB1のボタンを押す。お約束の手順w


エレベーター扉が開くとソコは円形ホールで壁面一杯に電子計算機(コンピュータでなく)が並びリールが回る。

今となってはレトロフューチャー感が溢れるセットだが、ソコが"ジャドウ"司令部だ。


「テリィたんをお連れしました」

「おはよう、大佐。UFOは騒いでないか?」

「今のトコロは」


僕が声をかけると、ホール中央のコンソールにいる、同じく髪が紫のレイグ大佐が応える。

彼女は、実は"ジャドウ"の最高司令官だけど、ソレを偽装するASSのオーナーでもある。


"アキバ宇宙ステーション"は、アミューズメントパークだけど、ほとんど客は来ない。

まぁ、実は僕も客で来たコトがあるンだが、そんなに面白いモノでもないンだなコレがw


幕間にレイグ大佐がゴールドのレオタードでやる占星術ショーの方が、僕的にはウケる…


「実はね。折り入って相談があるの。でも、テリィたんへの連絡方法がわからなくて。ホラ、貴方はケータイ持たない派でしょ?」

「最近は、用のある人にはバットシグナルで呼んでもらってルンだけど」

「笑える。ミユリさんも、あの何ちゃらダーとか逝うボディスーツのコスプレ着させられちゃって大変みたいね。もうアラサーなのに」←


そーゆー自分のゴールデンなレオタードはどーなんだ?って、アレはアレで素敵デスが笑


「実はね。ウチのメンバーが突然病気になって、困ってるの。ソレも何か色々怪しいのょ」

「え?フォス太のコト?姿が見えないけど?」

「あ、彼には今、働き方改革でテレワークしてもらってる」←


解説しよう。


フォス太は、エリズの元カレでASSでは宇宙戦闘機のパイロット役だ。

ASSのショーは、通常レイグ、エリズ、フォス太の3名で行われてる。


ソレがさらに1人増えたのだろうか?


「へぇ。何の役やってる人?宇宙人?」

「バックヤードのスタッフだから、ショーには出ないの。経理担当、みたいな。最近、ウチも色々お金の出入りが多くなって…」

「おいおい。まさか副業でマネーロンダリング始めたンじゃナイだろーな。病欠って、何の病気なんだょ?風邪なら寝て治せば?まさか新型コロナ?」


すると、レイグ大佐はバツの悪そうな顔。

エリズも慌ててソッポを向いてトボける。


「実はね…アルツハイマーなのょ。未だ20代なのに。ヤンなっちゃう」

「え?若年性って奴?ソレにしても…」

「最初は物忘れが激しいな、って逝う程度だったの。元々、陰謀マニアでエリズと話が合って、よくアパラチア山脈の麓まで水位が上昇したら新しいNYは何処にする?とか盛り上がってたから、呆れて放って置いたら、週単位で急速に悪化していたのwでも、御親族に病歴者とかは皆無なのょ。変でしょ?」

「もともと家族性アルツハイマーって約1割ぐらいらしいょ。ソレで今は?NASAの秘密病院か何かに収容されちゃったワケ?」

「実は、昨日、KGBに拉致されて、今はシベリアの精神病院でモミの本数を数えてる…って何で私まで付き合ってンのかしら。とりあえず"セルフ"に入ってもらってるわ。シベリアの収容所じゃなくて」


"セルフ"は、区営の自立支援ケア施設だ。

こりゃ当分出て来れナイ。下手すりゃ一生…


NERV(ネルフ)じゃナイょ←


「何か怪しいの。テリィたんに、少し裏を調べて欲しいな?急にアルツハイマー発症からの施設収容って陰謀ポクない?でも、陰謀論だけじゃ万世橋(アキバポリス)は動いてくれナイし」

「わかった。彼のPCを借りてっても良い?」

「"彼女の"ょ。何でも持って逝って」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「スパイウェアがドッサリ入ってた。マジ、ヤバい。誰かが"彼女"を監視してたンだと思う」

「え?誰かって誰だょ?ハッカー?」

「いいえ。多分、国」


レイグ大佐から借りたPCをサイバー屋のスピアに見てもらったら、案の定、ヤバいw

常連でもある彼女は、御屋敷のカウンターで問題のPCの中を解析してくれたンだが…


ブービートラップが爆発したらどーすんだ?!


「ビンゴ!やっぱりKGB?いや、CIAかな?あ、今回はNASAもヤバい?」

「スパイウェアの文法がヤタラと和文なの。恐らくmade in Japanだと思う。ねぇねぇ。今頃、もう政権の特殊部隊がココに向かってるンじゃナイかな。サリィさんに連絡した方が良くナイ?」

「じゃ、私から電話してみるわ」


サリィさんは、国益優先の特殊部隊(デルタ・ストライク)のメンバーだけど、僕は彼女には色々と貸しがある。

ミユリさんも、売人が跋扈する御屋敷への、彼女の潜入捜査(メイドになっての)を手伝って以来の絆がある。


「あ、サリィさん?御無沙汰?突然だけど貴女、今、完全武装でウチに御帰宅するトコロじゃナイわょね?じゃ今、何処にいるの?ええっ?!アフガニスタン?」

「スタンで何やってンのか聞いてょ」

「ガールズトークに口を挟まないで。今回はAMC絡みで色々盛り上がっちゃってて…ソレならDSDで話を聞いてみろ?ふーん。わかった」


アラサーで今更ガールズトークはナイだろ?

そーゆーのは井戸端会議と逝うんだ…ぎゃ!


第2章 謎の国防超兵器同盟


翌日の昼下がり。千葉出張の前に聖地巡礼。


昨夜、ミユリさんの肘鉄を喰らった脇腹をさすりつつ、僕は雑居ビルの狭い階段を登る。

サリィさんが(アフガニスタンから)教えてくれたDSDはパーツ通り沿いのビル4Fにある。


ミユリさんがメイド組合の用事で来れなくなり、そう話すと何故かレイグ大佐が同行したいとかで一緒だけど何故か黄金レオタードw


因みに、彼女は重度の躁鬱病だが、今は間違いなく"躁"でコレは立派な病気だと思ふw

4Fまで昇ると"国防超兵器同盟"の表札がありノックし中に入ると机4つの狭い事務室。


で!室内の男4人が全員ヤタラと恰幅良くて室内はもうムキムキ筋肉のギュウ詰めって感じだが、いつもこーなの?暑苦しくないか?


手前イケメンが体育会ノリで爽やかに微笑む。

後ろからついてきたレイグ大佐がスッと前へ。


「やぁ!国防超兵器同盟DSDにようこそ!何か御用ですか…ん?ソチラのサラリーマンは"レアメ"かな?」

「コチラは私のフィアンセwよ。私達、アキバでボランティアをする団体を探しているのです」

「おおっ。ソレは貴いコトを。しかし、最も貴いボランティアは、汗を流すコトではなく、金を(垂れ)流すコトだ!御寄付の資料を整えますので、暫くお待ちを…」


レイグ大佐が僕の耳元で小声で囁く。


「…可愛いけど、おバカそうなワンちゃん。ねえねえ。彼なら色々歌ってくれそうだわ。私の好きなお店で御馳走しながら歌わせるのはどうかしら?テリィたん」

「でも、黄金レオタードで入って来た君に見向きもしなかったのは彼だけだ。多分ゲイだゼ?」

「とにかく!彼に何か歌わせたら御馳走してね?末広町にシェフがアフリカンの素敵なお店があるの!彼のクスクスは最高よ」

「うーん。大佐、君は絶対に何か隠そうとしてるょね?ココには、前に来たコトがあるの?」

「気をつけて!このイケメン達は、私達の仲を引き裂くために半島から送り込まれた工作員に違いないわっ!」


あちゃあ!発症してるwプランBに切り替えだ。


「レイグ大佐!さぁ、ショータイムだ!僕のショーの助手をやってくれるょね!」

「モチロンょ!ずっと2人で練習してきたネタじゃナイの!」

「さぁ、みなさん!このショーには4人必要です。貴方と、貴方と…おお!ちょうど4人いらっしゃる!何て偶然なんだ!」


体育会系サワヤカ野郎達は呆気に取られる。


「みなさんは、霊を信じますか?この中には霊の存在を信じない方もいるでしょう。ですが、私は断言します。霊は存在すると」

「ソレは英霊のコトか?」

「はい、ソコのスポーツ刈りの方。とても、良い質問だ!違いますwみなさんが、コレから目撃するのは、透視能力や予知能力と逝う、知られざる霊能力の世界death!」


ココで一息つき、ソッと横を見遣るとレイグ大佐はレオタード姿で手は腰に当て、ニコニコと営業用微笑を惜しみなく振りまいテル。


この人は、きっと若い頃にマジシャンの助手とかやってたに違いない。

客の注意を自分の黄金レオタードに向けさせるコツを良く心得ている。


しかし、この先、どーしよー?笑


「実は、霊は今もこの部屋にいて、僕に語りかけています。この4人のうち誰かがとても暗い過去を抱えている、と。ソレは、貴方と貴方…」

「おいおい。俺達は、脳味噌ナッシングな爽やか筋肉野郎で悩みなんかナイ!アンタの方こそ、何か悩んでるように見えるが…」

「好都合です!貴方達がホントに病んでるコトを証明するチャンスが出来た。さぁ!雑念を振り払いココからは、どーぞ直感で判断して下さい…待って!霊から新たなメッセージが届いた。もう1人秘密を持った人がいるそうだ。貴方と貴方?」


その時、突然ドアが開き、ピンクのナース服女子3人が現れ室内へと入ろうとスルけど…


入れナイ!狭いからw


「おっと、ソコまでょ!テリィたんとやら。私達は区営の自立支援ケア施設"セルフ"のナースなの!」


え?NERV(ネルフ)のアスカじゃなくって?って語呂も何も全然似てナイしw


部屋の外から振り回す身分証には赤いハートをイチジクの葉が半分に隠すマーク!

イチジクは、聖書によれば神の願いを背信する古代イスラエルの民を象徴スルが…


まぁココでは"真っ赤な下心を隠す背徳の葉っぱ"ぐらいの意味しか無いカモ。だって…

ピンクのワンピが超ミニで、ナースキャップを阿弥陀に被ればソレってコスプレでしょ?


ドサクサ紛れに前ファスナーを開け胸の谷間を見せビラかすのも止めましょう。

もしかしてCIA秘密病院のナースとの設定?確かにセクシーよりバイオレンス!


「あんまり病人を街中で連れ回すモンじゃナイわ。問答無用。収容せよ!」

「収容せよ!」

「収容せよ!」


ダーレクみたいに口々に叫びながら3人がドア越しに僕とレイグ大佐に手を伸ばす。

コッチはタダでさえ身動きが取れないのに、室内からは体育会野郎達に押さえられ…


僕もレイグ大佐も鼻と口をハンカチみたいなモノで覆われ、何だか意識が遠くなって…


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


意識が戻って、恐る恐る目を開くと、見知らぬ天丼…じゃなかった天井←

窓のない病室?に寝てて白い壁に白い床。横にもう1台ストレッチャー。


おや?誰も寝てない…と、思ったら見えない頭の先からヤタラと元気な女子の声がスル。


「ベルトを貸して!私、死ぬから」


第3章 脱走と突破のマライカ


腰まである長い黒髪を振り乱し視野に現れた女子が僕のズボンを触り出したので、色々と期待したがスルリとベルトを抜いただけだw


美少女は、ソレを輪にして1つしか無いドアのノブに引っ掛けるや器用に首を吊る。

驚いて止めようとするがカラダがシビれ動けない!すると、ドアが外から押し開く。


あ、あれ?ミユリさん?しかもメイド服で…


ミユリさんは、素早く室内の様子を見るや女子の首からベルトを外して、僕に駆け寄る。


「テリィ様、逃げましょう!走れます?」

「うん。何とか…」

「そうはさせないわ!収容せよ!」

「収容せよ!」

「収容せよ!」


見ると、例のピンクコスプレのナーストリオが殺到し誰も通さナイと立ちはだかる。が…


「あぁ!」

「ぎゃ!」

「やん!」


最後だけヤタラと非ダーレクでセクシーだが3人とも床に崩れピクピク痙攣する。

背後から右手にスタンガンを持ったコスモルックのエリズ中尉が現れて手招き。


「早く!コッチょ!ニモゥ」

「エリズ、ありがとう!」

「え?君が、あの行方不明の…」


しかし、スゴい絵だ。


床に痙攣するピンクナース達、跨いで脱走するメイドと銀色コスモルック女子!

立ち尽くす僕はコスプレキャバクラの新作ショーに圧倒されるヲタク客みたいw


とにかく、逃げなきゃ!


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


"セルフ"を脱走した僕達は、コスプレしたまま夜のアキバを駆け抜け御屋敷(ミユリさんのバー)に御帰宅w


臨時の作戦会議だ。


「何なんだ?あの"セルフ"とか逝う施設は!まるでCIAのキューバ秘密刑務所(グァンタナモ)みたいなトコロだね。しかし、レイグ大佐は、未だ彼等の手に…あ、彼女等の手かw」

「たまたま、コンビニに買い物に出たエリズさんが拉致を目撃して教えてくれたのです。そのまま、お見舞いのフリして"セルフ"に突入して…」

「しかし、あの何チャラ同盟の筋肉兄ちゃんが口走ってた"レアメ"って何だろう?」


一緒に脱走した腰まで黒髪のニモゥさんが教えてくれる。

彼女はレイグ大佐の"ジャドウ"の会計担当と自己紹介。


「"レアメ"は、レレアメルの採掘会社です。最近、アフリカで鉱床を当てて大儲けしてる。実は、アキバミリタリークラスターAMCの大口投資家(エンジェル)で多額の資金を出してます。"レアメ"からの資金をプールするためにAMCが創設した組織が国防超兵器同盟DSDです」

「じゃDSDって、資金管理団体なのか。ディフェンス・スーパーウェポン…ん?同盟ってアライアンスだょね?」

「いいえ。ソコはDOUMEIなの笑。で、会計担当のアカウントを利用して、AMCとDSDとの間の資金のやりとりを調べてたら、当初はレアメからの資金がAMC経由でDSDに流れていたのだけど、去年からお金の流れが逆になったの。今は、DSDはAMCに対し何かの対価を支払ってる。ソレが何かを調べてる最中に、あのピンクナースに捕まって"セルフ"に隔離されちゃったwナゼかしら?」


ソレは…残念ながら貴女が若年性アルツハイマーを発症したから、とはとても逝えナイ。


「うーん。でも、さっきから話を聞いてると、必ずしもアルツハイマー発症とも限らない気がスル。ドウモイ酸を摂取させれば、アルツハイマーに似た"発作"を起こすコトは可能だ」

「あ!"節操なき医師団"のみなさん?御帰宅してらしたの?」

「もうすぐ推しの出番なんで、お出掛けしますけど…貝や海老が持つドウモイ酸は、神経毒でもあり記憶中枢の海馬を攻撃するので、ほぼ全記憶が失われてアルツハイマーに見えます。何なら検査してあげますょ?テリィたんの御友達なんでしょ?」


はい!今、御友達になったばかりだけど…


ソウ逝いつつ、地下アイドルのライブへ出撃する彼等は医師で…僕は彼等に貸しがあるw

しかし、国防資金の逆流に気がついた彼女に誰が毒を盛ったのか?コレは口封じなのか?


この手の話では"スポンサーの御意向"が何より大事なのは、どの業界でも同じハズだ。


とりあえず、お金の出所である"レアメ"の責任者に会ってみたいな。

もしかしたら、彼は投資家(エンジェル)ではなく悪魔なのかもしれないし。


「スピア、この"レアメ"とか逝う鉱山会社をネットで調べてくれ。特にダークネットでの評判を聞きたい」

「もうやってる。あちゃあ。去年、赤道直下の鉱山で落盤事故だって。現地の方が亡くなってるわ。CEOは…へえぇ"保守政治の強力なる擁護者"と来たわ!"右翼の大物"って何コレ?自衛隊をソソのかしてクーデターとかヤリそうな人?ソレこそ、陰謀論の世界の住人だわ!で、どーする?テリィたん。貴方とは絶対に合いそうもナイ人ょ?何たって右翼。ウフフ」

「え?何だょ、その意味不(明)な含み笑い。こう見えても、僕はスゴいコンサバな人間ナンだぞ!」


とにかく、会わなきゃなw


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「レボレボ・ドリスコル。"レアメ"が殺害。ヤンバ・アイローサ。"レアメ"が殺害。ゼカランガ・マルケス。"レアメ"が殺害。ロペ・キランJr.。"レアメ"が…」


"レアメ"の前でデモをやってるw

去年の落盤事故犠牲者の追悼デモ←


"レアメ"本社は、中央通り交差点にある大手不動産系のオフィスタワーに入っている。

よく僕達が傘を壊すビル風の元凶で恨み骨髄だが、セキュリティがキツく中に入れない。


一方、レイグ大佐ご贔屓のアフリカ料理を食べに逝ったらシェフは"レアメ"の事故を知ってて意気投合、自らデモ参加を申し出る。


彼等の民族衣装+メイド服+コスモルック、他はスチームパンクで統一し即席の"コスプレデモ隊"を結成、CEOに謝罪面会を要求w


プロデューサーのスズキくんを通して呼んだスマホTV局のカメラも入り現場が賑やかになったトコロでミユリさんと細かく現場調査。


「地下駐車場に入るゲートの金属レールが2カ所凹んでる。相当重い車で出入りする奴がいるみたいだ」

「テリィ様のお好きな"戦車"でもない限り、金属レールって凹まないでしょう」

「だょな。でも、最近の街中を逝く"戦車"は、見た目が"戦車"とは限らない。スピアが調べてくれたけど"レアメ"のCEOは、社有車に耐弾タイヤと防弾ガラスを搭載し、計140万ドルかけて最高級のプライベート装甲車に改造したらしい」


ソコへ!


クラクションを鳴らしつつ、噂してたヤタラ重そうなメルセdeathが突っ込んで来る。

コスプレデモの"人間の鎖"をブチ切り力ずくで地下駐車場への進入路に突っ込む。


でも、ゲートが開かない。メルセdeathのドアが開きバラバラと人が…ややっ?君達は?


「このデモは何?通報するわよっ!直ぐに解散しなさい!」

「解散しなさ…あ、貴方はっ?!」

「き、君達はっ?!"セルフ"のピンクナースか?ま、まさか昼は、そんなスーツ姿でOL、夜はナース姿でコスキャバやってんの?も、萌える…」←

「テリィ様!」

「と、とにかく!君達のCEOに会わせろ。多分ソッチも僕に会いたいハズ(ウソw)だ!」

「CEOは、アキバのヲタクになんか会わないわ。今度近づいたら逮捕させる。退去せよ!」

「退去せよ!」


あ、あれ?2人か?1人減ってる?


「くたばりやがれっ!ココは公道だ。CEOに会わせろ!ところで、1人減ってるけど喧嘩でもしたの?」

「言い直す。どこにいようとCEOへの言いがかりは許さない!彼女は…ちょっち海外旅行」

「言いがかりじゃない!去年、君らのCEO自身が認めていルンだ!岩盤崩落で22人が死亡」

「もう解決してるわ!」

「最終的には、安全基準違反は保護観察となったようだが、死の責任は、あくまでCEOにある」

「去年のコトょ。悲劇だけど終わったの!」

「CEOを不起訴にした共謀者がいる。基準違反に目をつぶり、あわよくば事故を葬ろうとした現地の政治家だ。その存在を知りたければ、世界のハッカーが集まるチャット"アフリカン波止場"にアクセスしてみろ!」

「ハッタリね。そもそも、アフリカの落盤事故に何でアキバのヲタクが口を挟むのよっ!」

「コチラにおられるのは、事故の御遺族だ!追悼デモと聞いて、はるばるアフリカ(の方)から…君達、夜だけでもナースやってンなら今は昼だけど慈悲の心を持て!御遺族に敬意を払えっ!」

「ええっ?!わざわざアフリカからっ?!」


間髪入れズ、アフリカンシェフが大地の叫びのような太くて悲しい声で何か叫ぶ!

後で聞くと"B定食が出来たょ"と逝ったらしいけどナゼだか涙を浮かべている←


役者だw

イケる!


恐らく一瞬ナンだが、全ての動きが止まる"La hora de la verdad"が訪れる。

あ、闘牛用語で闘牛士が牛にトドメを刺す"真実の瞬間"のコトなんだけど。


その隙を突きミユリさんが開けっ放しのドアから車に飛び乗り、ハンドブレーキを引く!

僕は、ピンクナース2人を突き飛ばして斜路を転がり出した車に飛び乗る!カッコいい!


そのまま、弾みのついた超重量メルセdeathは難なくゲートを押し潰し地下へと侵入。

追いすがるピンクナースの前にシェフが"B定食出来たょ"と泣き叫び立ちはだかるw


やや?降りて直ぐの車寄せにアラカン?淑女がウンザリ顔でコッチを向き立っているw

転がすだけのハンドルさばきだけど、車寄せに止めると淑女がコンコンとノックする←


大人しくウィンドウを下げる。


「"メイド長と作家のコンビ"って貴方達ね?ヤレヤレ。やっと会えたわ。私が"レアメ"CEOのポンパです」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


コ、コノ人が"右翼の大物"か?


ブルーのコートをメインにホワイトのセットアップ。王室オーラ七光りの"淑女"だ。

"ホテルチェーンの女社長"を思わせる派手なお出掛け用?帽子だけイタダケないがw


僕がメルセdeathを降りると"淑女"がスッと手の甲を差し出す。

え。キスとかしなきゃデスかょ?コロナ対策もあるし自粛でしょ。


"淑女"は、溜息をつき手を下ろす。


「ま、いいわ。貴方がテリィたんね?青機関のパパさんがお世話になったみたいね。私からも御礼を逝わせていただくわ。後は車の中でお話しましょう」


青機関?


太平洋戦争中、インドシナで暗躍した旧軍の諜報機関で、銭湯"秋の湯"の親父が最後の生き残りナンだが、僕は彼に貸しがあるw


「あ、メイド長さんはココまでょ。車に乗るのは御主人様の作家だけ」

「彼女は、僕のレディだ。彼女より先に僕が車に乗るコトは出来ない」

「あらあら。意外に上手いコトを言うのね。いいわ。メイドさん、運転は?」

「装甲兵員輸送車の、ですか?ウクライナで2年ほど」

「おやおや。コチラもお上手だコト。御主人様譲りかしら。では、皇居までお願いするわ」


ミユリさんの運転で発車。


ちょうど地下駐車場への斜路をアフリカンシェフとピンクナースが転がり落ちて来るトコロ。

ソレを大玉転がしみたいに押してたエリズが車に気づき、呆然と見送る横をスレ違い地上へ。


「外では大騒ぎしてくれたみたいね。面会に応じたのは、テリィたんがアフリカの将来を背負う優秀な政治家の将来を傷つけるのを見るに忍びなかったからよ。私自身は、痛くも痒くもナイけど」

「アフリカの将来を背負う"大金をかけて手なずけた"政治家でしょ?」

「政治にはウンザリよ。国内でも献金はやめたわ」


ポンテさんは、上の空って感じだw


「しかし、僕と面会スル理由にはならないな」

「貴方に協力したいと思ったの。ソレではダメかしら」

「人質になったママのレイグ大佐の件でしょうか?」

「彼女への興味は失せた。やはり躁鬱病に"ジャドウ"は任せられない。まさか、ニモゥの処理を貴方に丸投げスルとはね。今日から"ジャドウ"の最高司令官はエリズにやってもらうわ」

「ええっ?もう、あの黄金レオタードが見れなくなっちゃうの?」

「彼女は、元サーカスの空中ブランコ乗りだった。レオタードの着こなしには年季が入ってるわ」


ええっ?サーカスだったのか!しかし、躁鬱病の空中ブランコ乗りってアリかょ?


「ところで、僕は、貴女が破産寸前であるコトを知っています。政治献金の中止もお金がナイからですょね?鉱山崩落で22人を殺した上に地滑りで水源汚染もやり、環境当局から何億ドルもの浄化費を請求されてる。でも、一方でレアアースの大鉱床も見つけた。開発契約が取れれば、利益は一気に数十億です。ダークウェブの掲示板では、ある問題が解決されれば、貴女が契約を取る可能性もあると論じられている」

「全て合法的な取引ね。そもそも"ビジネスとはリスクをとるコト"なのょ。しかし"アフリカン波止場"って、そんなコトまでチャットしてるの?」

「何しろ、御社の、腕のいいハッカー社員が参戦してるモノで。その社員のダークウェブでのハンドルネームは"二日酔いの猫"。そして、その"二日酔いの猫"とは…ニモィだ」


チラと横を見遣ると、ポンパさんは特に驚いた様子も見せズ静かに笑ってるwお見通し?


こりゃサッサと切り札を切ろうw


「ところで、長身のナースがいたょね。スマホの使い方を見るに左利きだった。一方、昨日、羽田空港に提出されたフライトプランに拠れば"レアメ"の社有機が数時間後に乗客数名を乗せドバイ経由でモロッコへ飛び立つ予定らしい。良い国ですょね、モロッコ。物価は安いし…何より犯罪人の引き渡し協定がない」

「へぇ。ホント、よく調べてるのね。アキバ絡みの案件はコンビに任せろ、ってホントの話みたい。でもね。モロッコで余生を過ごすのは、ニモィではなくて左利きのナースだけょ。だって、私の身の回りのコトをやるのに3人も必要ナイもの。テリィたんが私を殺すトカ企てない限りは」

「確かに、その予定は今はありませんが…しかし、となるとナースの渡航は海外逃亡なのか?まさか、二モィを口封じしてから高飛びさせるつもりとか?」


ポンパさんは答えない。

思わズ背筋が凍りつく。


さらに、彼女が切り札を切って来る。


「テリィたんは、第3新東京電力で発電所の立地のお仕事をされてるそぅね?最近、秘密のプロジェクトからお声がかかったンだって?優秀なのね。宇宙に発電所を立地スルなんてスゴいお仕事だわ。もしかして、作家なんかより、サラリーマンとしての方が優秀なんじゃナイの?」

「余計なお世話だ。アキバじゃサラリーマンの話はしないコトにしてルンで。別人格だから」←

「あのね。国防超兵器同盟DSDの体格の良い人達が、テリィたんのコトは前から知ってるって言うのょ。あの人達はね。政権直轄の諜報機関の人達なの。内調とか防衛省とかね。テリィたんみたいなアキバのヲタクなんか1秒で殺せる人達なのょ…でもね。そんな彼等が、この前テリィたんと会ってから急に霊を信じますか?とか言い出してw貴方、彼等に何かしたでしょ?」


ショーが途中だたwでも、ムキムキ兄ちゃんズと何処かで会ったかな?

筋肉系の人って、男も女もみんな同じ顔に見えるからワカラナイょねw


「で、あの人達は、今、秋葉原ミリタリークラスターAMCと契約を結び"第2次太平洋戦争"の機密データを分析してもらってる。その中では、テリィたんの宇宙ソーラー発電所は軍事転用され、軌道戦力としてカウントされているの」


ゲ!ソレで社内のプロジェクト会議に防衛省からのオブザーバーが入ってるのかw


「ところがね。ソコへ左翼気取りのハッカー集団がAMCのシステムに侵入してデータを盗み、ネット上に情報を流そうとして困ってるのょ。ハッカー達は、我が国右派の知識人に恥をかかせると同時に、政権の秘密をも暴露しようとしている」

「その斬り込み隊長が…ニモィと逝うワケか」

「YES。サイバー攻撃で政治的な主張をするハッカー集団は、今や、国家権力にとっては脅威なの。ハッカー集団が軽犯罪レベルで遊んでる分には目を瞑る。でも、政治的主張を始めるのなら、組織犯罪として徹底的に取り締まり、恐らく集団が壊滅するまで追い込むわ。その過程で、ハッカー集団を潰して手柄を上げる為なら、殺人も厭わない輩が必ず現れる。左翼ハッカーは、自身で自分を破滅へ導いているのに気づかない」


さらに、ポンパさんの話は核心へと迫る。


「今、世界は、欧米に本社を置き買収と合併に明け暮れる数社の地下資源メジャーにより支配されている。さらに、世界支配の力を強めるメジャーは強大。非欧米系の全ての民族が彼等による植民地的な支配と収奪に喘いでいる」


ポンパさんの話には、全く澱みがナイ。

毎日こんなコトばかり考えてイルのか?


「かつて、日本は欧米列強の植民地主義と戦い、経済的な自由と独立を勝ち取った。その意味で私達は大平洋戦争に勝ったと言える。そして今"第2次太平洋戦争"の幕が開く。日本は、再びアジアの先頭に立って、姿を変えた植民地主義と戦わねばならない。今度の大東亜共栄圏は、国境では線引き出来ない。民族経済圏が新しい国境ょ。あ、メイド長。ソコで止めて頂戴」


ソコは、皇居の馬場先門なんだが、驚くべきコトに、ソコにはスーツ姿のピンクナースが先回りしててミユリさんから運転を代わる。


ソコで降ろされた僕とミユリさんは、ポンパさんを呆然と見送る。

やがて、彼女の車は、二重橋を渡り正門から皇居の中へと消える。


第4章 アフリカの落日と宇宙の日の出


さて、何から話そうか。


今回も何とかピースが揃ってジグソーパズルの全体像が見えて来る。

しかし、後で出るピースほど大きいから、完成する絵も巨大壁画だw


先ず、細かい?話から。


黒髪のニモィは、コスプレデモの日から行方不明となって、以後、姿を見た者はいない。

地下駐車場へ突破中、パンクスのコスで押し合いへし合いスル姿を見たのが最後となる。


彼女の上司、レイグ大佐は"セルフ"で鬱を発症し、長期の療養生活となる。

別に隔離されてるワケではナイので、普通にお見舞いに逝けば会える状況だ。


前から躁と鬱を繰り返し鬱の時はズッとエリズが"ジャドウ"を仕切ってたから、ソレが長期になっても、特に問題は発生してナイ。


貴重?なキャストのフォス太もテレワークから復帰、元カノのエリズと上手いコトやっている。あの2人はもしかしたらもしかスルw


そして、僕。


アキバで会社の話はしたくないけど、宇宙発電衛星を静止軌道に置くには"軌道補償"が必要だが、いつの間にかその国際的権威に…


"メトロキャプテン"のヒット以来、いつ会社を辞めるか迷ってたが、当分辞められそうにナイ。好きな宇宙の仕事だしマァいいかw


ソレに、実は正直なトコロ、ポンパさんの話に心を動かされたトコロもアル。


彼女のビジネスには"信念"がある。僕達は金儲けのために日々働くけど、ソコに"信念"があるコトは、残念ながら極めてマレだ。


信じる信念が、正しいか間違っているか。ソレは後世の歴史が判断すれば良い。要は今、目の前の仕事に、魂を込められるか否かだ。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


そして、ある日。


僕達は、昌平橋交差点を跨ぐ松住町架道橋の橋脚に、メルセdeathが全速力で激突して大破すると逝う不可解なニュースを耳にする。


夜更けの出来事とあって、逃走?するバイクの爆音を耳にした者はイルが、目撃者はおらズ何故か交通監視カメラも故障中とのコト。


搭乗者は全員重傷を負い、丘の上の大病院に搬送されたが、その後の消息は定かでナイ。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「資源メジャーの陰謀だ!彼等は、拉致と暗殺を繰り返し、世界中の民族系資本を潰しては、アングロサクソンによる世界支配を、より強固なモノにしてルンだ!」

「うーん。荒唐無稽な陰謀論だけど、今回の騒ぎを経験しちゃうと(あなが)ち間違いとも逝えナイ気がスル」

「ソレがそのママ、彼等が信奉する資本主義の限界を露呈するコトに繋がると、ナゼ彼等は気づかナイのか?太平洋の向こうの国の大統領の台頭は、ソノ証左ではナイか?」


その夜の御屋敷は、ウィークデーなのに"日曜討論"みたいだ。チャンネルが違うょw


「テリィ様。ポンパさんは…」

「大丈夫。生きてるさ。因みに、ウチの会社のプロジェクト、全く止まる気配ナイし」

「そぅですか。まさか、乗ってたのは替え玉だったりして」


替え玉と聞き、ふとジャンガラ食べに逝きたいな、とかボンヤリ考えてたら、御屋敷に僕宛の電話。つぼみんからスマホを渡される。


「テリィたん。軌道補償、進んでる?ヨーロッパの連中が、CERNのLHCで、7TeGまで加速した陽子ビームの最大重心系衝突エネルギーで私達の宇宙発電衛星(sps)を撃ち落とす計画を立ててるわ」

「ポンパさん!生きCERN(セルン)…じゃなかった、生きてるんですか?!良かった!今、ドチラですか?」

「とっても暖かいトコロ。どうして?もう会いたいの?私、水着ょ。美魔女の水着、興味ない?あ、そんなコトより!傷が癒えたら、また戦争しなきゃ!覚悟はいい?今度の太平洋戦争も勝つわょ!」


やれやれ。この国があり続ける限り、彼女のビジネスは続く。

そして、彼女と逝う存在が紡ぎ出す陰謀論もまた終わらない。


彼女が、陰謀論者なのではナイ。

そう。彼女自身が陰謀論なのだ。



おしまい

今回は海外ドラマでよくモチーフになる"陰謀論"をネタに、国家予算の逆流に気づくハッカー、逆流の暴露阻止に動く右翼の大物、その配下の女スパイ達などが登場しました。


海外ドラマで見かけるNYの都市風景を秋葉原に当てはめて展開しています。


秋葉原を訪れる全ての人類が幸せになりますように。

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