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ヘルドッグフレンズ

 ミニハンバーグ、出し巻き卵、ポテトサラダ、タコさんウィンナー等々弁当に詰めていく。バランスも考えながら詰めるのは案外難しい物だ。


「おにぎりとか人が握ったの食べられないとかあるかもだし……ご飯は普通に入れよう」

 ご飯は二段弁当箱は下の段に、一段の方は左側に寄せて入れる。


「んー支部長さんのは海苔でも使うか」

 ご飯と蓋に距離があるから海苔を使っても蓋にくっつかないだろう。


「じゃあそうだなぁ切りやすいし、ガンバレで良いか」

 海苔をハサミで切り、ガンバレの文字を作ってご飯にのせる


「まぁこんなもんだろう。弁当とか久しぶりに作ったなぁ」

 昔作った弁当などを思い出していたら居間の方から蒼音ちゃんがやって来た。


「ご馳走様でした!遊馬さんお弁当出来ましたか?」

 綺麗に食べられた麻婆豆腐の入っていた皿と茶碗を持った蒼音ちゃんが聞いてくるが、本当にまだ食べられるのか……凄いな


「一応出来たけど、どうする?見る?」

 既に蓋をしている為、中を見る事は出来ないので聞くが


「いえ!これは皆で蓋を開けた時のお楽しみに取っておきます!」

 その方が良いだろう。弁当は食べる前の蓋を開ける瞬間が楽しいのだから


「じゃあ、それを皆に持って行ってあげてね?」


「はーい、あっそうだ遊馬さん結構重要なお知らせがあるんです」

 弁当を持っていこうとした蒼音ちゃんが振り返り、俺にお知らせの内容を話す


「なんでも本州の方から魔物がこっちに逃げて来たらしいんです。でも、その魔物はレーダーに引っかからなかったし、魔法少女に飛び掛かってきたりもしない、人も襲わないっていう不思議な生態の様で本当に魔物かどうか分からないんですけど注意してくださいって支部長に連絡があったんで遊馬さんも気を付けてくださいね?」

 聞く限りだと魔物を取り逃した様だが俺に話しても良いんだろうか?


「その話ってもう広まってるの?」


「レーダーに引っかからないってのは秘密なんですけど、一応ニュース等で注意してくださいって流れてますよ?……もしかして遊馬さんニュースとかあまり見ないんですか?」

 テレビは基本ゲームに占領される為、放送が映る時間よりゲームの時間の方が長いんじゃないだろうか?


「ははは……恥ずかしながら」

 大人になってニュース見てないって結構恥ずかしいかもしれない……これからはネットニュースだけでも仕入れた方が良いか?


「何はともあれ注意だけはしてくださいね?では、私は皆の所に戻ります。ご馳走様でしたー!」


「蒼音ちゃんも気を付けてねー!」

 蒼音ちゃんが家から出ていったので、ヴァイスとシルエッタが出てくる。


「隠れてる、魔物、アイツら?」


「だが、人など襲わないと言っていたぞ?」

 確かにこの前シルエッタを襲っていた連中も魔物の魔力を感知するレーダーに引っかからなかったのだろう。だから魔法少女が来なくて俺はシルエッタを無事保護出来たんだが……

 でも、アイツらだった場合人を襲わないかと言われたらそんな事は無いだろう。俺がアイツらと戦った時、戦えないシルエッタを襲おうとしていた。弱い奴を盾にしようと考えていたのか定かでは無いが、魔法少女に追われている状態で只の人間を盾にしようとしてもおかしくない。


「俺としてはもう一つ心当たりがある」

 魔物を感知するレーダーに引っかからない、魔法少女から逃げる、人を襲わない。その3つの条件を満たしそうな存在。


「何?」

「いったい何だ?」


 おいおい、君たちが分からないのは可哀想なんじゃないか?


「俺の心当たりがあるのはヴァイスの仲間の一人なんじゃないかなって」


「そうか!確かに我の仲間なら戦闘を避けようとするのも分かる」

「誰だろ?」


「そんな時はネットで情報を見てみよう」

 さっきニュースに情報が出てたくらいだし、もしかしたら姿が載っているかもしれない


「これか」 

 そして探し出した画像は乱れてはいるが、頭が3つある犬の様な姿だった。



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