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野良猫再び

 まさか2対1の形になるとは……いやバトルロイヤルならありえる事だけどこれはキツいか?


 ヴァイスは近接特化だし、遠距離戦を挑めば無傷で勝つことも出来るが、シルエッタと組む事でそれが難しくなるな……


「これは戦争だ!なりふりなど構ってられん!」

 ヴァイスも盛り上がっちゃってるな。俺もだけど


 前の様にシルエッタに裏で協力を求めるのも良いが、今回は別だ。これは男の戦いである。


「二人相手だろうが関係ねぇ!やる事は一緒だ!」

 まずは一撃当てる!


「うおっ、恐ろしい程の精度だ!だが、この程度!」

 一発当てられてヴァイスは驚いているが、ダメージがそこまで多くないので建物の影に隠れながら接近する。


「クロト、こっちも、忘れない」

 ミサイルやライフルの攻撃が俺に飛んでくる。


「あっぶねぇけど悪いな!実はちょこっとビルドを変えた物を持ち込んでな!いつものとは違うんだ!」

 さっき見ていたビルドはいつも使っていた機体だが、今回持ち込んだビルトは若干違う。スナイパーを喰らってもヴァイスの機体がそれほどダメージを受けていなかったのも理由がある。そしてシルエッタが使うミサイルにも……


「!?……当たらない?」

 ミサイルが誘導しないのは今回持ち込んだジャミング装置のお陰だ。


「そのビルドはいつの間に作ったんだ?」

 ヴァイスが聞いてくるので答える。


「じいちゃんと遊んだ時に作った奴だよ!」

 じいちゃんは色んなビルドを使うのでそれに対応する為に作ったビルドの一つだ。


「ヴァイス、次は沈めるぞ」

 同じ武器でも同じ威力出るとは思うなよ?


「あの武器……スナイパーであんなに威力が低い武器など有ったか?」

 ヴァイスの機体はまだ9割程体力が残っている。


「まぁそんな威力が低いスナイパーは無いな」

 そんなに最(・)大(・)威(・)力(・)が低いスナイパーは無い。


「む?クロトの銃が光って……光ってる!?あれは!」

 ようやくヴァイスは気が付いた様だ。俺がチャージを完了している事に。


「そんな扱いにくい武器を……よく持ってきたな!」

 近接しかないお前が言うなだけど確かにそうだ。俺が持ち込んだ武器はチャージ式のスナイパー。

 最大威力になるまで20秒チャージが必要だけど最大まで溜まれば一撃で機体を沈める事が出来るスナイパー。チャージすると銃が光る為位置がバレるし、何よりチャージ中は攻撃が出来ない。


「こいつで終わりだ!」

 外せばヴァイスの機体を落とすのに最低でも15秒程度また貯めなければならないだろう


「当たる訳には!」

 建物の影に隠れようとするヴァイスに挑発を入れる


「逃げるのか?魔王さんよー!」

 これでヴァイスは引けないだろう。


「くっ……そんな安い挑発なんかに……うぉぉぉ!」

 ヴァイスは建物から飛び出し俺に向かってくる。計画通り


「じゃあな!」

 フルチャージしたスナイパーで接近してきたヴァイスの機体を撃ち抜く


「ぬおぉぉ一撃ぃぃ」

 ヴァイスの機体は爆散する。今回特に何もやらないまま負けていったな……


「残るはシルエッタだ、何処だ?」

 シルエッタの機体を探すが見つからない。


「クロト、貰った」

 シルエッタの機体が俺の機体の背後からの現れライフルとミサイルをバラまいてくる


「この距離なら、誘導、関係無い」

 近距離でミサイルをバラまかれダメージを負う。


「なら、近接武装でさっさと片付けてやる!」

 お互い距離は近い。ダメージは俺の方が貰っているが近接武器を使えば一気に逆転出来るだろう。


「むぅ、もっと、近く!」

 シルエッタの機体も自爆を気にせず、俺の残りの体力を削り切る為さらに接近する。そこは引くべきでは無いかな?


 これで俺の近接武器がシルエッタに決まって俺の勝ちだ!


 と、思っていたら予想外の事が起こった。


「えっ?」

 ガァァンと俺の近接武器が当たった音かと思ったら俺の機体が爆散していた


「?……勝った?」

 シルエッタも良く分かっていない様だ


「今、シルエッタの機体がクロトの機体をキックしていた……」

 先に爆散していたヴァイスはどうなっていたか見えた様だが……キック?


「新要素か!」

 今までとは違う戦場なのだ。新しい要素として近接武器が無くても近接出来るようになったのだろう。


「なるほど、シルエッタは知らずに新要素でクロトを倒したのか。これは面白い!」

 ヴァイスは自分が勝った訳では無いのにとても嬉しそうだ。そんなに俺に勝たれるのが悔しいのか


 そして、Arrangeの新要素やストーリーモードを3人で協力しながら遊び、野良猫同盟と会う約束をうっかり忘れてしまいそうになるほど熱中した。



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