魔装少女 起動
ヴァイスが家に住んでから1ヵ月程経ったある日
「うぉぉ!これで終わりだ!我の一撃で消し飛ぶが良い!」
「そんな攻撃で倒そうなんて甘いよ!カウンターだ!」
俺たちは戦って、いや闘っていた。
『プレイヤー1 WIN』
「ぬわぁ!?カウンターが決まってしまったか。くぅ……次は負けん!」
「何度でも掛かってくるがいいさ!相手してやる!」
ゲームで。
「ぐぬぬ……そうだクロトよ次はあのゲームで対戦しよう!」
おっ?あれか。
「いいよ、装甲ド・コアでしょ?」
「あぁ!絶対にクロトにパイルをブチ当てる!」
近接好きだねぇ。
「そう宣言されちゃあ俺もパイル使うしかないなぁ?」
そういうのアツくて好きだしね。
そう、ヴァイスが来て1ヵ月、ヴァイスの仲間探しも特に進展など無いしどうせならとヴァイスにゲームを勧めたらとてもお気に召した様で、今では二人で対戦して遊んでいる。
「パイル教の力思い知るがいい!」
「誰がパイルを教えたと思っているんだい?」
今二人で遊んでいるゲームは【装甲ド・コア】中々の操作の難しさと機体パーツを組み替えて自分だけの機体を作り、戦うロボットゲーム。
「いつまでも成長しない奴とは違うのだよ!」
「言ってくれる!居候め!」
お互い皮肉を言いながら戦う。だけどとても楽しい。
「最後の1発決めてやる!オラァ!」「バゴーン!!」
『player2 WIN』
「なん……だと……?」
「はっはっは!どうだクロトよ!我の勝ちだ!」
「ふっ負けたよ。もう俺のパイル道はここで終わりの様だ。」
パイル道は。
「そうだろうそうだろう!我の方が上手いのだ!」
ほう?そういう事言うんだ。ふーん。
「じゃあ次はスナイパー使いますね~」
「えっ!ま、待て遠距離戦は……」
「俺より上手いんだろう?だったらそのパイルでなんとかするんだなぁ?」
届けばいいなぁ?その杭が?
『player1 WIN』
「手も足も出んかった……」
「まだまだ修行が足りんのだよ。おっともうこんな時間か、ヴァイスご飯は何が食べたい?」
「む?そうだな?昨日鯵を買っておったよな?なら鯵の塩焼きが食べたいぞ」
大分こっちに慣れてきた様だなぁ。
「おっけーじゃあ待ってて」
「うむ、我もクロトに負けない様に修行だ!」
そう言ってテレビに向き直るヴァイス。そうそう、俺に負けない様にゲームの修行をするが良いさ。前にヴァイスに料理させてみたら食べられない物が出来たからキッチンには立たせないと誓った。
それから数分
「出来たぞー」
「配膳は手伝おう」
俺は両手に鯵の塩焼きを持ち、ヴァイスは両手にご飯を持っている。
お互いの場所にお互いの食べ物を置き、席に着く。
「「頂きます。」」
うんうんやっぱり食べる前の頂きますは大事だよね。
「旨い!やはりクロトの料理は最高だな!」
「ありがとね、そう言ってもらえると作り甲斐があるってものだよ。」
作った料理を美味しく食べてもらえるって事はそれだけでもうれしい事だ。
「食べ終わったらまた対戦しよう!」
「本当に装コア好きだねぇ?」
「ロボットのゲームなら何でもいいぞ!」
そう、ヴァイスはゲームの中でもロボットゲームが一番好きなのだ。
なんでも「このロボットというのはとてもカッコイイ!ゴーレムに似ている様だが全然違う……何というか、そう、ロマンだ!ロマンを感じる!」だとか。 全く何を言ってるんだか……その気持ちすっごい分かるぞ。
「あ、そういえば今日装甲ド・コアの新作が出るとか記事に書いてたな。」
「なんと!それは是非入手したい所だ!クロトよ買いに行こうではないか!」
「はいはい、ご飯食べたら買いに行こうか?」
「うむ!またクロトに入るが構わないだろう?」
「もう慣れちゃったしね。」
そう、件の嵐(蒼音ちゃん)をやり過ごす為にヴァイスは俺の中に隠れるので、二人とも慣れてしまったのだ。
ご飯を食べ終わり、「「ごちそうさまでした。」」
「ではクロトよ行こうではないか!」
「はいよー」
ヴァイスが俺の中に入ってくる。そして玄関を出て最寄りのでショッピングモールへと向かうのであった。
(いざ、新たな戦場を目指して出発だ!)




