表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
364/367

魔刀ルーゼ

「お安くしておきます!」

「良いんですか?」

「はい、この前のに巻き込まれてしまったのですよね?出来るだけお安くしますので安心してください」

 この前の電器屋さんに行ったらこれまたあの時の人が居た。試しに声を掛けてみると驚いた表情をしながらも対応はしてくれて、ついでに色々家電も選んでもらった。現在の状況を話すとハンカチを取り出して目元を拭いながら「お安くしておきます!」と、この人大丈夫かな?この人が出てると儲けがかなり少なくなっちゃうんじゃないだろうか?


「大丈夫なんですか?」


「お客様の様に被害にあったと言うお客様もいらっしゃいますが、嘘を言っているか本当の事を言っているかは目を見ればわかりますので、心配しなくても問題有りませんよ」

 エスパーかよ、俺の考えてた事をほとんど正確に読み取ったぞ?


「お客様は本当に困っていらっしゃると感じます。困っているお客様の力になる事こそ我々の役目です」

 かっけぇなぁ……それに引き換え俺は女装して割引してもらおうなんてかっこ悪いなぁ……


「ありがとうございます。助かります」

「いえいえ、商品は配送させていただいてもよろしいですか?品数が多いので」

「そうですね、頼んでもよろしいですか?」

 シルエッタが居るから持ち帰れない事も無いけど流石に色々買ったのでこれを持ち帰りするのはまぁ不自然かもしれない。ササっと住所を書いて配達してもらう事にしよう


「繋げるとかはこっちで出来るので配達だけしてくれれば嬉しいです」

「分かりました。では5時頃配達させていただきます」

 5時か、丁度良いかも?って、シルエッタが居るから関係ないか


 とりあえずこれで家電は問題無いな?

「ありがとうございましたー」


 退店して外に出る。さて、どうしようかなぁ?

「とりあえず5時までに家に帰れば良くなったけど皆どうする?」


 皆に意見を聞いてみよう

「んー正直遊んだし、ご飯も食べたのでもう帰っても良いかなとは思ってますね」

「用事は済んだしな?」

「たまには、外の、景色でも、見る?」

「おぉ!それは良いな!何処か良い場所はあるか?」

「良い場所です?」

「だったら空でも飛ぶかのぅ?」

 空かぁ……たまには景色を楽しむのも良いかもな?


「よし!それじゃあ行けるところまで飛んでみるか!」

 今の俺達ならどこまで飛べるのか、空の景色を見てからでも5時までには帰ってこれるだろう


「それじゃあ一旦帰ってデコイ玄斗に留守番させよう」

 もし、帰って来るのに時間が掛かった場合と後はどこまで離れて大丈夫なのかを知る為にも良いかもしれないな




「ただいまーからの変身(リリース)!」

 家に帰るなり変身する。影からデコイ玄斗が出てきて何となく拳を突き合わす。うん、ノーマルなクロガネだから巨腕なんだ。手を押さえて若干痛そうな表情をするデコイ玄斗。コツンとしかしてないぞ?ってまぁこんな演技をしてるのは自分なんだけどな


「それじゃあエリュアスフォームでどこまで飛べるか行ってみるか!」

 家から飛び出す訳にはいかないので影移動で人気のない所まで移動してから加速陣も使って視認される時間も可能な限り短くして空に飛び立つ


「うおぉぉぉ!?」

 瞬間的な加速で地上から一気に離れ、雲を突き抜ける


(クロト?これでは景色が見えないぞ?)

 ぶっ飛んでいるせいで景色が見えないとルーゼが言う。だが、今の俺達ならもっと高くまで行けるはずだ


「まだ行けるハズだ。もっと高く!」

 雲を越えても更に上へ、周りが暗くなってももっともっと上へ!


「……………………!」

 声を出そうとしても声が出ない。空気の無い所まで飛んでしまったみたいだ


(減速陣!出して!)

(は、はいです!)

 声が出なかったからちょっと遅れてしまったけど減速陣を使って急ブレーキをかける。危うく地球に帰れなくなる所だったぜ……


(こんな所まで来ちゃったけど、どうよ?良い景色じゃん?)

((((((うわぁ……!))))))

 宇宙からの景色。映像で見る事が出来ても生で見る事が出来る人はとても少数だろう。こんな景色を一生に1度見る事が出来たのは皆のお陰だ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ