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魔刀ルーゼ

「何とか終わったな」

 買い物は何とか終わった。何か人の視線が怖かったけど、お互いが牽制?してる感じで誰も近くに寄ってこなかったお陰で無事に買い物が出来た


「あ、クロトさん!買い物終わりましたよ!」

 タイミングバッチリでディールも買い物が終わった所みたいだ。うわぁ……ヴァイスが一人で荷物持たされてる


「ヴァイス、お前……」

「何も言うな……流れで持たされてしまったのだ……」

 悲しいかな、男には逆らえない雰囲気で押し切られたか。一方こっちは皆で仲良く分散して持とうとしたら俺の分をあっという間にルーゼに持っていかれて俺は手ぶらな状態だ


「よ、よし、ここでの買い物は済んだな。次に行こう」

 哀れな荷物持ちのヴァイスを解放してやる為にもモールから出る事にする。流石にこれだけの量を買ったのが店内で消えたら不審に思われるかもしれないしな


「ここでは食べないんですか?」

 ディールが聞いてくるが今回は別の場所で食事した方が良いだろう。影に仕舞って戻ってくるのは多分良くない。だってこうしている間にも周りに人が集まってきている。やっぱ皆が魅力的な姿だからだろうな


「おい!あのロングヘアの子めっちゃ可愛いぞ!」「周りのレベルも高いけどあの子だけなんか妙に目が惹かれる……」「なんだろう、何かグッとくる」「おかしい、女の子のはずなのにどうしてこんなに魅力的なの……」

「私に百合の気は無かったはずなのに……良い!」


 何故だろう……どうも俺に視線が集まっている気がする……やっぱこの状況でフードコートは危険な気がすると俺のゴーストが囁いている


「……なるほど、分かりました。ここは私が折れましょう」

 俺がモールから出たがってる事を察してくれたディールはゴネるのをやめてモールから出る事に賛成してくれた


「早く出ないと面倒な事になりそうだな?」

「同感、早く、出よ?」

「囲まれる前に出るです」

 他の皆も大体周りの事を理解してモールから出る事に賛成のようだ




 逃げる様にモールから退店し、人目に付かない路地まで逃げる

「気配は?」

「無い。カメラも無いぞ?」

「じゃあ、やる」

 シルエッタによって皆がその場から消える。影に沈んだのだ


「よし、今日のお昼は『森のくまさん』で食べるか!」

 不思議に毎日でも食べられる気がするあの店のハンバーグだったら皆も文句無いだろう


「あの店のか!」

「良いのぅ!」

「あれなら、食べたい」

「食べたいです!」

「おかわりOKですか!?」

「あの時食べたハンバーグか?また食べたいな!」

 皆も行きたい様だ。よし、森くまでご飯食べたら電気屋に行こう


「それじゃあシルエッタ。森のくまさんに行こう」

「りょうかーい」

 影移動で森のくまさんに移動する。数キロでも数十キロでも離れていようがあっという間だ


「とうちゃーく」

「今日はおかわりしても2回までにしてほしいな」

 まだこれから買い物しなければならないのでここでガッツリ皆におかわり連打されるとあっという間に財布が死ぬ


「仕方がありませんね。クロトさんがそんな恰好してまで節約しようとしていますし、多少は我慢しましょう」

 ピタッと店のドアノブに伸ばした手が止まった。今の俺の恰好?ロングヘアにワンピースで完全に少女スタイルだ。その状態で知っている人の店に行く……これヤバいんじゃね?


「や、やっぱ別の店にしない?」

 今の恰好を店長さんに見せるのはマズい……変な趣味を持ってると思われる……


「いやいや、ここまで来て行かないは無いでしょう?」

「そうです!食べたいです!」

「ここで食べるのはダメなのか……?」

 あぁもうそんな顔で見るな。分かったよ、行けば良いんだろ?


「悪い……よし!行こう!」

 覚悟を決めてドアを開ける。カランカランとドアベルが鳴る


「いらっしゃいませ」

「ん?遊馬……さん?」

 魔法少女がお昼ご飯を食べている最中の所に突っ込んでしまったみたいだ



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