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「言ってはみた物の……中々大変だね?」

「ふぅ……でも流石ですね?店長さんが居ないと絶対出来なかったですよ」

 店長さんの手伝いが無ければこの人数分の肉だねをこねるのはかなり時間が掛かっていただろうが流石店長さん


 今まで実際に店長さんが調理をしている所を見たのはちょっとしか見れなかったけど隣でしっかり見た時店長さんの力強い腕を見た時思わず「すげぇ……」って言葉が漏れちゃったけど「いやいや私以上に凄い人なんて沢山いるさ」って言われた時「そんな事無いですよー」って言おうと思ったけどじいちゃんは丸太みたいな腕だったから「言われてみれば確かに身内にもっと凄い人が居ました……」って言ってしまってちょっとしょぼーんとしている店長さんと申し訳ない気分になってしまった俺とでずっと肉だねをこねてさっき漸くある程度の量が出来た


「いやぁそうは言うけど玄斗君も玉葱を切るスピード尋常じゃなかったからね?あんなスピーディに自分じゃ切れないよ」

「自分じゃあんなに豪快にこねる事出来ないですよ……店長さんの方が凄いですよ」

「いやいや、玄斗君の方が……」

「いやいや、店長さんの方が……」

「「いやいや……」」

「でぇーい!どっちも凄いから早く焼いてよー!」

 俺達がお互いを褒め合っていると神名さんが割って入って来た


「ちょっと今褒めるので忙しいんで待っててください」

「ここは我々の聖域ですよ?軽々しく入ってこないでください」

「え?私が悪いパターン?」

 まさかの店長さんからの援護がくるとは思ってなかった。意外とノリノリだな?


「ま、冗談はこの辺で、もう少しなので後少々お待ちください」

「え?あ、はい。分かりました」

 神名さんはもにょっとしながらだけどキッチンから出て行った。料理してくれる人に出てってと言われたら食べる側としては従うしかないし、店長さんもなんかじいちゃんと雰囲気が似てるっていうか信用出来るし従ってしまうのは分かる気がする


「後少しだしもうちょっと頑張ろうか?」

「そうですね。これ全部を焼き上げるのも楽しみですよ」

(我々も超巨大ハンバーグ食べたいぞ?)

 ヴァイス達もハンバーグを食べたがっていたけどこれは最後の料理だから全員が揃う事になっている。そうなると魔法少女と皆が一緒になって食べる事になると流石に怪しまれるかもしれない。皆の事はホームステイしに来ているって言ったけどそんな人達がこんなところに居るとなるとちょっと不審に思う可能性が有るかもしれない……


「あ、ちょっと電話が掛かって来たので失礼しますね?」

「あぁ、ここは任せてくれて良いよ。いってらっしゃい」

 店長さんに断りを入れて俺はキッチンを後にする。もちろん電話なんて掛かってきていない


「そういえばクロガネの状態でご飯を食べても皆に味は伝わるって前言ってたよな?」

(ん?あぁ、感覚の共有を使えば我々も味を感じ取る事は出来るはずだぞ)

「よし、じゃあ玄斗としての役目はここまでかな?」

(何をするつもりなのだ?)

 そんなの簡単だ


「クロガネになってここに現れてハンバーグだけ食べて行こう」

 そんな事を話すと皆俺が何をするのか理解したのか笑いだす


(やっぱりクロトは、面白い)

(そんな事を思いつくとはのぅ?くふふ、ハンバーグが食べられるなら何でも良いぞぅ?)

(そうですね……何とかクロトさんの代わりを作れば印象付けにもなるんじゃないですか?)

(んー何とか皆の力を使えばクロトの身代わりを作れるかもしれないの!)

(何だか面白そうな話だな?私も一枚噛ませろ!)

 皆ノリノリだけど俺の身代わりとか作れるのかな?


「待てよ……クロガネの時でも電話を使えば声は俺のままで通話する事が出来たよな……影分身で俺の影を出せば動きは何とかなるか?」

 でもこのままだと真っ黒な俺が出来るだけでまだダメなんだよなぁ……


 そして電話を掛けてくるという理由を盾に何とか俺の身代わりを作る話し合いを進めた



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