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終息

「おぉビュッフェじゃ!」「ど、どういう風に食べれば良いのだ?」

 ルーゼはビュッフェ形式での食べ方を知らなかったので他の皆がレクチャーしている


「簡単だ。食べたい物を取って自分の席まで持って帰ってくる。それだけだぞ」

「好きな物だけ取って来て良いのじゃ!」

「好きな物だけ?そんな自由なのか?」

「ここは、そういう、システム」

「なるほど……素晴らしいシステムだな」

 うんうんと頷きながらトレーを取るルーゼ


「バランス良く取った方が良いです」

「ぬふふ、肉じゃ肉じゃ!」

 対照的な2人もトレーを取って進んでいく


「さて、我々も行こう」

「そうしよっか、何食べようかなぁ」

「スイーツ、は、最後に、しよ」

「色々ありますね?これは悩みます」

 残りの皆もトレーを持ち進む




 欲しい食べ物を取って席に戻ると皆も既に戻っていた。どうやら俺が最後だったみたいだ

「俺が最後だったか、ってなんか凄いな?」


 ホテル側の好意で席を繋げてもらったので今は皆のトレーが見えるけど……バランス良く肉や野菜が乗っていてそのトレーが料理屋で出てきても違和感が無い感じのベル。肉てんこ盛りのエリュアス。とりあえず1口サイズで皿に色々盛っているルーゼ。カレーのディール。刺身やサラダが特徴的なシルエッタ。和風なスタイルで焼き魚や味噌汁などのヴァイスだ


「ディール?カレーオンリーなの?」

「よく見てください。ローストビーフカレーですよ!」

 カレーとライスの分かれ目の部分をよく見るとローストビーフが仕込まれていた。まぁカレーもそこまで大きいサイズではないので色々他にも食べられるだろう


「とりあえず揃ったし食べますか」

「うむ、いただきます!」

「「「「「いただきます」」」」」

「い、いただき、ます?」

 俺達の真似をしてちょっとぎこちない、いただきますをするルーゼ


「食べ物に感謝をする。命を頂くからいただきますって感謝してるんだよ」

「なるほど、これはそんなにも深い行為だったのか。ゆっくり味わって私の糧になってもらう」

 改めて手を合わせてお辞儀するルーゼ。今度は様になっているな


「美味い!」「この、お刺身、美味しい」「肉うまー!」「このカレーはいつもと違う感じで意外とアリですね」「野菜も美味しいです!」「おぉ!カリッとジューシーなから揚げも美味いぞ!」

 それぞれ料理の感想を言っている。俺も最初だからふらっと料理を見ながら人が混んでいない料理を選んで持ってきたからそこまで料理は多くない。だからこそ次に何を食べようか迷っていたから色々盛っていたルーゼに訊ねる


「ルーゼ?それ何処にあった?」

「ん?これか?これは少し離れた飲み物の隣にあったぞ?」

「ほうほう、じゃあ次はそれ取ってこよう」

「私も、取ってこよ」

 シルエッタも乗っかってきた。これはありがたい


「我もそれが欲しいぞ」「逆にそれはどこにあったんだ?私はそれが何処にあったか分からなかったんだ」

「あぁ、これはあの場で料理している人間から直接貰うタイプの物だったぞ?」

「なるほど」

 俺のアイコンタクトでヴァイスも気を利かして、欲しいと言うと逆に訊ねられていた。よしよし、変に気を遣う感じも無いみたいだし大丈夫そうだな




 それから数回おかわりに行って情報交換しながら食べたい物を食べた

「ご馳走様でした」

「「「「「「ご馳走様でした」」」」」」


 皆もお腹いっぱい食べたのか至福そうな顔をしている

「俺は明日炊き出しやるからちょっと早めに寝るよ」

「そういえばそうであったな、明日に備えてゆっくり休むのだ」

「そうさせてもらうね?皆はまた温泉に行ったりすると良いよ。少ないけど一応これで飲み物とかアイスとか買って良いから」

 そう言ってお金を皆に渡して俺は部屋に向かった



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