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終息

「ただい……あちゃー……」

 家に帰ると家の半分が燃えた後だった


「なんと!?家が……」

「燃えてしまっているのじゃ……」

「早く戻した方が良いのでは無いです?」

「そうしたいのはやまやまなんだけどなぁ……」

 今の俺達なら家を元に戻すのは簡単だが……それは出来ない


「一旦離れるぞ」

 そうだな、モール辺りまで行けば避難していたって言えるか


 影移動でモールまで移動して変身を解除した

「念の為シルエッタはベールゼイドを隠してくれ」

「分かった」「嫌だ!」

 ベールゼイドが急にゴネ始めた


「なんだよ?」

「さっきみたいにベールって呼んで!」

 ゴネる理由そこかよ


「あの時は急いでたから名前を全部呼ぶのが面倒だったから略しただけだぞ?」

「でもそういうの良い!」

「悪いけど略して呼ぶのは良いけどベールはダメだな」

「なぜ!?」


 その場に居るケルの肩を2回ポンポンと叩いてアイコンタクトを送る。すると俺の意図に気が付いたのかケルとベルが入れ替わる


「僕の名前はベルです。クロトさんは名前が被るから良くないって言ってるです!」

「そ、そうか……」

 名前被りは割と重要な問題だしこの際呼び方も決めちゃった方が良いかな?


「新しい仲間も増えた事だし折角なら愛称でも決めておくか」

 ベールゼイドと呼ぶのも長いし、ベールと呼んだらベルと被るから違う呼び方を考えよう


「ゼイドはどうだ?」

「女の子、それは、可愛くない」「流石にそれは……無いと思うです」「もう少し考えた方が良いと思うのじゃ」「ネーミングセンスどうしたんですか?」

「この扱い酷いと思わないかクロト?」

 皆のあたりが強いヴァイス。流石にこれは可哀想だ


「まぁゼイドはちょっと女の子に付ける愛称じゃ無いかなぁ」

 でもゼイドは無いと思ったので俺もこっちだ


「我もう自信なくした……あとは頼む」

 壁際に体育座りで縮こまるヴァイス。これでも魔王なんですよ?


「ルゼは、どう?」

「ルゼ、良いです!」「中々良いと思うのじゃ」「もう一ひねり……ルーゼなら語感も似てると思うしどうでしょう?」

 シルエッタは基本2文字呼びする事が多いけどそれの間に長音符を入れる事で最初の読んで欲しい呼び方と似た感じで良い呼び方だと思う。実際にベールゼイドも


「ルーゼ……素晴らしい!今後はルーゼと呼んで欲しい!」

 本人も大変気に入っている様なので今後はルーゼと呼んであげよう


「さぁ!さぁさぁ!」

 俺の方をクワッと見ているベールゼ……ルーゼ。呼んでやるか


「とりあえずルーゼはシルエッタの影に隠れていてもらっても良いかな?」

「あぁ!分かった!シルエッタ、さん!頼む!」

「シルエッタで、良い、今は、影に、入ってて」

 魔王辞めてからここまですぐに態度変えられるのも凄いな?でも俺は威張らずに謙虚な態度のルーゼにはかなり好印象だ


「一応説明するけど家も半分燃えてたって事は修復対象になってるはずだから勝手に修復したら俺達の存在がバレる可能性が高くなる。ドローンを修復しただろ?あれで街を見渡して壊れた所とかマークしてたらそれこそすぐに勝手に修復されてたら怪しまれるリスクが高い」

 何と言ってもこの人数。さっさと修復して戻りたい所だが、それのせいでバレたら意味がない


「幸いここは割と避難してきた人も多いから帰りは大丈夫だろうけど……修復も早めに済めば良いんだけどな」

 流石に最優先とまでは行かないだろうけど出来るだけ早めに修復してもらいたい。魔力は渡してあるから作業出来ない訳じゃないだろうけど……


「クロガネで色んな場所を修復してその中で家を修復するのはどうだ?」

「それやっちゃうと支部の皆の評判が下がっちゃうから絶対やったらダメな奴なんだよなぁ」

 城の中ならある程度何とかなったけど街の修復をやっちゃえば支部の魔法少女への感謝がクロガネへの感謝にすり替わってしまう。そうなると大変なので俺達はモールで街が修復されるのを待つしか無かった



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