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ドッペル・コミューン

「森の中は癒されるなぁ……」

 流石にさっき倒してしまった木は直してある。ここは広場にする気は無いから出来るだけ元通りにした


「うむ、街の活発な雰囲気も良いが森の落ち着いた雰囲気も良いな……うむ!弁当も美味い!」

「お弁当、美味しい。それに」

 シルエッタの視線がエリュアスの方を向く


「うまー!良く火が通ってるのじゃ!」

 肉や野菜を鉄串に刺したバーベキューよろしくな物を食べるエリュアス。そう、火を持ってこなくてもエリュアスなら簡単に生肉や野菜を好きな焼き加減まで焼く事が出来るから串肉を作ってきたのだ


「エリュアスちょっと頂戴?」

「ん?ほれ1本やるのじゃ」

「ありがとう」

 串を1本差し出された。自分で作っておいてなんだけど結構量あるな……


 と思ったけど結構簡単に食べる事が出来た。倒れるまで行かない魔力の消費だとお腹が空いて結構食べれるって事なのかな?皆が大食いな理由が分かったかもしれない


「中まで火が通ってて美味しいな?しかもめっちゃ早いし」

 エリュアスが串を1本取り出して手を翳すとあっという間に美味しそうな色合いになる。見てるとお腹が空いてくるね


「とりあえず、今日は、もう、変身しちゃ、ダメだよ?」

 シルエッタに釘を刺された。うん、今日はもう変身するつもりは無いしピクニックが終わったら歩いて帰っても良いかなと思っているくらいだ


「心配してくれてありがとう。今日はピクニックが終わればそのまま帰るつもりだから心配しないで」

「あの、とても気になるんですが私も皆と同じ様にフォーム化出来るんでしょうか?」

「ディール、今日は、ダメ、だよ?」

 ディールの疑問がシルエッタによって遮られてしまった


「今日やるつもりは無いですよ?ただ、私だけ仲間外れなのかと思いまして……」

「俺自身は分からないんだけど何か俺の中にモノリス?みたいなものがあるらしくてそれに触れるとフォーム化出来るらしい。シルエッタもそうだったんでしょ?」

「うん、モノリス、自体は、見えてた、けど、前まで、触っても、何も、なかった」

 へぇそうだったんだ。んー自覚の問題?それとも自らの能力を良く知るかどうかがフォーム化のカギなのかな?


「んー私も今のままではフォーム化は出来そうに無いですかね?」

「それは分からないなぁ……」

「あのフォームはとても強いのは分かりますが消費が多いですからね……私の方が消費が少ないフォームになる気がするので物にしたいですね」

 まだ本気出してないのにあの消費だったからな……シルエッタフォームに比べたら他の全フォームが低燃費だ


「明日試してみようか?」

「はい!」

 明日はディールとフォーム練習かな?あ、でもあのお店にも行かなきゃ


「ま、今はピクニックを楽しもうよ?」

「はい!そうですね」

 ま、頑張るのは明日で今日はもうピクニックして心と体を癒そう




 それからピクニックを楽しんだ後、片付けをして森から出る

「今日は歩いて帰るから皆はゆっくりしてて?」

「大丈夫?送るよ?」

「魔力もそうだけどやっぱ体力もつけないとね?」

 森を歩くのは結構体力を使うからね


「でも俺が歩き疲れた時には頼むよ?」

 そこまで体力がある訳でも無いしな、筋トレしようが何しようが時間の止まった体じゃ無駄と思うよりやった経験は無くなる訳じゃ無いと思いながら体を動かすのだ。で疲れたらシルエッタに家まで送ってもらおう


「分かった、任せて」

 笑って応えてくれるシルエッタ。他の皆も居るし心配は無い


 そして始まる森脱出行軍。ルートはディールが出してくれるので分かるし、迷って出られなくなってもシルエッタが居るから気にしなくても良い。喉が渇いてもエリュアスが居るから水分補給もお手の物……あれ?遭難しても結構何とかなりそうじゃね?


 色んな事を考えながらも結構簡単に森を脱出する事が出来た



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