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ドッペル・コミューン

「よし!完成!」

 皆のお昼ご飯とお弁当が完成した


「ディール、皆にお昼の事伝えておいてくれ」

「お任せください。配分は好きにして良いんですよね?」

「おう、多めに作っておいたから好きにして良いぞ?でも一応不公平とか無いレベルでな?」

「了解です」

「よし、シルエッタ行くよ?」

「はーい」

 シルエッタと2人で出掛ける準備をする。弁当箱は持ったし、まぁ大丈夫だろう


「じゃあ行ってきま……」

「あっちょっと待って下さい」

 ディールに呼び止められた。何だろう?


「ん?どうした?」

「一応スマホを一度貸してください」

「ん?まぁ良いけど……はい」

 ディールにスマホを貸し出すと一旦スマホを吸収してまた手の上に戻るという謎動作を行った


「これで大丈夫、行ってらっしゃい」

「おう、何かは分かんないけど一応ありがとう?行ってきます」

「いってきまーす」

 ディールがスマホに何かしたみたいだけど今はそれよりもお弁当配達だ


「とりあえずタクシーを拾うなら駅が良いかな?」

 ちょっと寄り道にはなるけどまぁ良いだろう。支部に行くならタクシーが一番確実だろう


「私は、隠れてた、方が、良い?」

「そうだね、隠れていてくれた方が助かる」

「分かった」

 シルエッタには悪いけど隠れていてもらおう。帰りは何か奢ってあげないとな……


 という訳で駅に向かってタクシーを探す事にした


「さて、タクシーはあるかなぁ……?」

 駅の近くまでやって来て、タクシーを探す。あったあった


「すいません、第一支部までお願いします」

「はーい」

 ゆったりとした返事だがベテラン感のあるタクシードライバーだ。走り出しがとてもスムーズで良い


「お客さんは魔法少女の関係者とかなのかい?支部に行くとかそうそう無いからね?」

「お弁当を届けに行くところです」

「そりゃあ偉いね?じゃあお昼ご飯に間に合うようにおじさん頑張っちゃうよ!」

 速度を上げる運転手さん。どうしてこう俺が乗る車の運転手さんは張り切ってしまうんだろう?安全運転で法定速度は守ってくれよ……


「あ、安全運転でお願いしますね?」

「任せなさい!こう見えてもこの道30年のベテランだからね!」

 タクシードライバー歴30年ってそれはそれでベテランには間違い無いけど年齢の方が気になるレベルなんですが……




 それから運転手さんが混まなさそうな道を選んだり、信号をギリギリ回避したりと出来るだけ速く支部へとタクシーを走らせてくれた。俺としては法定速度ギリギリを攻められたりする方が俺のせいで捕まっちゃうとかになるんじゃないか?と心臓に悪いのであまり危険な運転はしてほしくなかった


「お客さん着きましたよ!お昼には間に合うはずですから」

「ありがとうございます。代金どうぞ」

「はい丁度!待ってますか?」

「いえ、帰りは別に急がないので大丈夫です」

「分かりましたー」

 運転手さんに感謝の言葉と代金を支払い、タクシーを降り、支部の中に向かう


「すいませーん」

「はーい、どちら様で……あれ?」

「あ、下です」

「あら?可愛らしいお客さん。どうかしましたか?」

 くっそぉ……なんで魔法少女が働いてるのに受付のカウンターがこんなに高いんだ……


「お届け物で……」

「ごめんなさいね?魔法少女に会いたいとかそういうのを拒否するのも私達の仕事だから……」

 なるほど、そう考えるとこれだけ高い受付カウンターも納得できる。妙な物を持ち込まれない様にする為でもあるんだろう


「あぁ……えーっと蒼音ちゃんの関係者……外部協力者?お弁当係?とでも言えば良いですかね?」

「ん?ひょっとして玄斗君?」

「そうですけど……」

「ちょっと待ってて!」

 受付の人が凄い勢いで後ろに行った。もしかして蒼音ちゃんを呼んでくれるのかな?


 ちょっと待っていると受付近くの壁が開き、さっき受付に居た人がサッと出てきた

「入って来て良いわよ」


 ここ魔法少女と一緒じゃ無いと入るのも結構大変だったんだな……まぁ蒼音ちゃんの名前を出したりするとあっさり入れちゃうけど……


「じゃあ、お邪魔します」

 前は違う所から入ったけど今回は一応正規の方法での入場……になるのかなぁ?



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