弾丸ホームカミング
「いやぁ、面白かったなぁ!」「映画、凄い!」「迫力が凄いのじゃ!戦ってる時みたいなのじゃ!」「あのグイーってやってババーンってなるあのシーンは凄かったの!」「映画って面白いですね?」「昔DVDで見た物だったけど映像技術が上がるとまるで別物だな?」「うぉぉぉ!あのラストのバトル!スーツが半壊しながらも戦うガッツ!うぉぉぉぉ!」
映画を観終わって映画館から出て来たら皆映画の感想を言い合っていた。やっぱりあのメカメカしいパワードスーツはカッコいいわ。1人、いや、2人程語彙力崩壊してるけどその気持ちも分かる
「やっぱ俺は最初の寄せ集めで作ったスーツが好きだなぁ」「俺はあの敵のスーツがゴツくて良いけどなぁ」「あの、色塗ってない、時のが、良い」「やはり色が付いた後がやはりカッコいいだろう!」「分かるのー!」「まぁスーツも良いのじゃが妾はあのサポートAIじゃったか?あのダービスが良いキャラしてたのじゃ!」「凄い分かる。ダービスすこ」
ディールの口調がネットに影響された感じになってる。まぁあんまり分からない言葉とか喋る様になったら止めさせよう
「まぁ皆魅力的なキャラだったし、誰が1番とか決められないわな……」
ここで誰が1番とか決めようなんてなったらそれこそ戦争だ
「さて、なに喰って帰る?」
「そうだなぁ、この人数だしファミレスが良いかな?」
7人で食べるとなると場所を選んじゃうし……
「あ!お前ら寿司喰うか?」
じいちゃんが何か思いついた様に急に寿司と言い出した
「……食べたいけど、食べる場所あるの?」
皆寿司を食べたいのか寿司と聞いた瞬間ピクっと動いた。だが、7人ともなれば結構食べる場所も限られるだろう
「まぁ行けるかどうかはまだ分かんねぇけどちょっと電話してみるわ!」
そう言って少し離れた場所で電話を掛けるじいちゃん
「あ、もしもし?今空いてっか?7人で行きてぇんだけど……お、ありがてぇ!じゃあ今から行くわ!」
電話から戻ってきたじいちゃんがガッハッハと笑いながら俺達に宣言する
「という訳で、寿司喰いに行くぞー」
「「「「「おー!」」」」」
「えぇ……」
電話をかけてオッケーを貰う、7人入れる、じいちゃんの行きつけっぽい所……?あっ、これは……
「ま、近い所だから歩いて行こうぜ?」
そして歩く事10分
「という訳で到着だ」
「「「「「おぉー!」」」」」
「うわー……めっちゃ高そうな所だ……」
見るからに高そうな『あがり』という名前の店だ……これは高く付くんじゃないか……?
「よっ!大将!」
「おっ!待ってたぜ?遊さん」
じいちゃん遊さんって呼ばれてんだ、とりあえずゾロゾロと皆で入って行く
「「「「「「お邪魔します」」」」」」
「おぉ、可愛いお客さんだ。なんだなんだ?遊さん何処で捕まえて来たんだ?」
「人聞き悪い事言うなよ?孫とその友達だよ」
「どうも、じいちゃんの孫の玄斗って言います」
「その友達代表だ!大将!」
「おぉ!うめぇ寿司喰わせてやっからな!」
何とも人の良さそうな人だ。寿司職人は寡黙な方が美味い寿司を握るとか言われてるけど俺はちょっと気さくなくらいの方が気が楽でいい。ここはカウンター席的な場所なので他の人が居ない状態で目の前で何も言わないとか気まずくて俺は耐えられない。まぁでも他の人がいっぱい居るなら黙っててもしょうがないけどね?
「今日は貸し切りだ!好きなもん握ってやるよ」
「おう!喰いたいもん喰え!」
太っ腹だなぁ……7人分って結構な額になるぜ?流石にちょっと遠慮気味で食べるとしよう。家のメンバーだとガッツリ食べそうなのが2人程居るからな……
「寿司を喰うのに美味い順番とかもあるが、見たとこ外人さんか?まぁ気になったもん好きに喰ってみろ」
ずっと感じてたけどお堅い職人って感じじゃ無いよな?最初は何食べようかなぁ?