弾丸ホームカミング
「これからどうする?お前ら腹減ってるか?」
正直おにぎり食べたからそこまでお腹は減ってない。食べられない事は無いけど食べたいって程でも無い感じ?
「そこまでお腹減ってないんだよね」「我もだ」
私も僕もと他の皆もまだ減ってないみたいだ
「ちょっと出掛けるか?」
「この全員で?」
「おう!映画でも見て帰りに飯喰えば良いだろ」
「なるほどそれはアリかも」
映画館はまだ連れて行った事が無かったな
「アクション映画なら全員楽しめるだろ?」
「多分それなら皆楽しめるかも」
「ねぇ、映画って、どんなの?」
「あー、えーとね、大きな画面で臨場感ある映像を楽しむ感じかな?」
この説明で間違っては無いと思う
「ま、見たらわかるよ」
映画は説明されるより実際に自分の目で見た方が分かるからな、最近映画館とか行ってなかったから今どんな映画があるか分からないや
「面白そうですね、最近のだとオススメされているのはスティールマン・リブートという映画みたいですが」
どうやら俺のスマホから情報を回収していたみたいだ
「昔にやっていたスティールマンという映画のリメイク作品らしいですよ?」
スティールマンって映画は昔見た事はあったけど今の映像技術でまた見られるなら見てみたいなとは思っていた
「あぁあの映画のリメイクかぁ!良いな!あれ見てぇなと思ってたんだよ」
あの自作パワードスーツを着込むイケメン社長のキャラ結構好きなんだよなぁ
「じゃ行こうぜ?あれやってくれよ?」
「ん?あれって?」
「影で移動する奴」
「分かった……あぁでも道分かんないや」
道が分からなければ何処に向かって行くのかも分からない
「そうだ!ディール?スマホの地図のデータとか覚えてる?」
「一応覚えてますよ?どうぞ」
すると目の前にホログラムの様な地図が現れた
「「おぉ!カッコイイ!」」
「ふふん」
どうだと言わんばかりの腕組み。このホロ地図はカッコイイので自慢しても許す
「オッケー!映画館の場所と近くの路地は分かったから影移動で行こう。家から映画館近くの路地はこう……おぉ!線も書ける!」
どう移動するかの線をホロ地図に書けた事にビックリした。時代の最先端行ってる感じだ
「ルートは分かったから皆で行こうか?」
「映画、楽しみ」「どんなものか見たいのー!」「見たいのじゃ!」
「映画は臨場感を楽しみつつポップコーンを食べるのが礼儀とガイドブックに書いてあったぞ?」
「ポップコーンは塩味で!」
もうポップコーンの話してる……まぁ良いんだけどさ
「シルエッタ、皆連れて行けるかい?」
「よゆー、任せて」
「あ、隠蔽もやっておくのー!」
皆の角や尻尾などが消え、人間っぽくなる。そして影が皆を包み、沈んでいく。この感覚嫌いじゃないんだよね
(こっちの方向に向かってゴー!)
(りょーかい)
障害物なんて関係ない。この移動力は素晴らしいね?
「ほい、到着。皆居るね?」
映画館近くの路地に俺達7人が現れる。全員居るし、映画館に行きますか
皆で映画館に行くが意外と空いていた。まぁ最近はレンタルだなんだ公開された時に見なくても良いやって人も多いし、俺達にとってはラッキーと言える状況だ
「えーと、スティールマン・リブートは……後20分か」
次の上映まで後20分だったのでチケットを買いに行く
「大人3名、子供4名ですか?」
うん、今じいちゃんとヴァイスとディールを見て大人3名って言ったね?
「こう見えても全員大人何でな?大人7枚で頼むわ」
「は、はぁ……料金の変更は出来ませんがよろしいでしょうか?」
「オッケーオッケー!ま、仕事頑張ってくれや!」
そしてじいちゃんが大人7枚のチケットを買い、皆に配る
「これが無いと映画見れないから無くさないようにね?」
「「「「「はーい」」」」」
トイレを済ませたり、売店を見たりして上映時間まで時間を潰した
「おっと、もう入れるぜ?ポップコーン買うから皆来てくれ」
最初はどうせ予告編とかだしポップコーンとか飲み物とかを買ってから行こう
「おし、じゃ行こうぜ!」