表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
222/367

弾丸ホームカミング

「で、ヴァイス?これ使うって言ってもどう使うの?」

 流石にゲームみたいに使用しますか?YES NOみたいな選択肢が出る訳では無いし……


「これは食べれば良いのだ!」

「食べるったってこの大きさは……」

 どう見たってサッカーボールくらいあるぞ?いや、そもそもディールって鎧だったろ?食べるってどうするんだ?


「とりあえずディールの前まで来たけど……あの頭のサイズじゃこれは入らないだろ?」

 体の部分はデカいけど頭のサイズは普通の人よりちょっと大きいくらいだ。あれじゃあサッカーボールくらいあるエヴォリストーンは入らないぞ?と思っていたら……


「ふんっ!」

「「えぇぇぇぇ!!」」

 ヴァイスがディールの鎧の隙間からエヴォリストーンを内部に叩きこんだ


「ちょ!?そんな事して大丈夫なの?」

「食べるとは要は体内に取り込めば良いのだ。それにこれくらいやらないとディールの内部にエヴォリストーンを入れる事が出来ないのでな?我ながら酷いとは思うがこうするしかないのだ」

 まぁ、頭から無理矢理入れるよりはこっちの方が良い……のかなぁ?


「それより進化するぞ!」

「オ、オオオ!」

 ディールが唸り声を上げる


「本当に大丈夫なの!?」

 ディールは鎧の体で動けなくて苦しそうに見えたからとても心配になる


「ウォ、ウォオオオオ!」

「だ、大丈夫か?」

 ヴァイスも心配そうになる


「これ、もしかして、危険?」「何だか危なそうな気がするの……」「ユーゾー!本当に大事な物だけもって逃げるのじゃ!」

 エリュアスが真剣な声でじいちゃんに逃げる様に促す。え?マジでヤバい?


「分かったぜ」

 じいちゃんはアルバムを1冊持ってお宝ルームから出て行った。あれは俺の写真とかも入ってた奴だ


「念の為ディールの周りに結界を張って被害が出ない様にするぞ!全力で行く!」

 じいちゃんの宝物を守る為にも急いで皆を呼び寄せて変身した


「全力防御!」

 両手をディールの方に向けて光る球状の膜でディールを包む。これでもしもディールが爆発とかしても被害は抑えられるハズだ……そんな事にはなってほしくないが……


「アァ、アガガガガガ!」

 鎧の隙間から光が漏れる。来るか!?


 最後にディールの全身の輪郭が見えない程輝いた




「結界で何とか防げたみたいだけど……」

 結界の中は爆発したみたいで床は黒焦げになっていた。鎧も黒ずみ、床に広がっている


「ッ……大丈夫か?」

 地面に転がる鎧の近くに行く。まさか失敗してしまったのか?


 すると積み重なっていた鎧の残骸の中から声が聞こえた

「肯定、無事です」

「いや、無事じゃねぇだろ?」

 声を頼りに鎧を退けていくと顔が出てきた。鎧に埋もれてちゃ無事じゃねぇだろ?


「よいしょっと」

「感謝、お陰で動けるようになりました」

 見た感じだと中性的な男とも女とも呼べそうな顔の俺より少し……少しだけ背の高い人物を引き上げた


「紹介、改めましてこんにちわ。ゴーレムからマギアマシーナに進化しましたディールでございます。よろしくお願いします」

「うん、よろしく……まずは何か着ようか」

 綺麗なお辞儀をするのは良いんだけど全裸は良くない、大変よろしくない。まぁ局部には何も無かったから綺麗な動くマネキンみたいな感じだ


「了承、ではこちらでどうでしょう?」

 そしてディールはメイド服を纏った


「どうして男女が曖昧な人にはメイド服みたいな流れになってるのかね?ヴァイス君?君の趣味か?」

(言いがかりは止めてくれ!我にそんな趣味はないぞ!?)

「そこんところケル達はどうなの?」

(これは私達で勝手に選んだの!)(ケルが選んだのでそれでいいのです)


 まぁこれは無罪で良いかな?

「よし、とりあえず皆でここの掃除をしよう」

 じいちゃんの宝物が多少散乱してしまっているので新しく増えた仲間と共に掃除をしてじいちゃんを呼びに行くのだった



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ