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スカーレット・イグニッション

(って何ですかこれーー!!)

 もう一度勝負です!とは言ったけど改めて自分の姿を確認する。ボロボロだったローブや何処かに行ってしまった三角帽子が戻ってきた訳では無く、ローブはマントに三角帽子はサークレットになっていたそれに……


(何でちょっと露出が多くなってるんですか!?)

 ローブがマントになった事で中が見えるが何と言うかスクール水着にハイソックスみたいな恰好でちょっと恥ずかしい


(大丈夫、恰好はどうでもいい。大事なのは中身)

 ギンの声が聞こえる。いったいどこから?


(それより、体は大丈夫?)

 どこから聞こえるか分からないけど確かにギンの声だ


(え?えぇと……あれ?痛くない?)

 先程まで殴られ、蹴られ、傷だらけだった体に傷も痛みも無い


(ところでギン?何処に居るんです?)

 気になっていた事を聞いてみる。というか頭の中で考えているだけで伝わるのは魔力で通話するのと似ているな


(今はスカーレットと一緒だ。心配するな)

 妖精というからもう少しぽわぽわした感じかと思っていたけど結構男らしい性格のようだ


(それより来るぞ!)

 ギンの声で魔物に意識を向け直す


「モウイチドシズメテヤル」

 地面を蹴って飛び上がり、パンチを喰らわせてこようとする魔物


「次はやられません!」

 そう言って()()()()を構える


「あれ!?」

 そもそも自分が持っていたのは短杖(ウォンド)だったはずだが、いつの間にかレイピアに変わっていた


(気にしないで!そのまま攻撃して!)

「は、はい!」

 パンチに対してレイピアを突き出し、ぶつかる


「シネェ!」

「負けない!」

 スカーレットの意思が力となり、背中から翼のように炎が噴き出す


「グッ、グオォォォ!」

 スカーレットのレイピアが魔物の拳に突き刺さる。そしてそのまま腕を持っていった


「す、凄い!」

 スピードもパワーも先程に比べたら段違いにパワーアップしている。これがギンの力


「オノレェ!」

 片腕になっても戦意も敵意も衰えていない魔物にはある意味尊敬する


「ここで倒します!コロナウェポン!」

 背中の炎の翼は炎の輪となり、レイピアから紅い炎が噴き出して炎の大剣と化す


「(いっけぇぇぇぇ!)」

 炎の輪からいくつもの炎の弾丸が飛び、魔物を拘束し、動けなく無くなった所を炎の大剣で一刀両断する


「バカナァァァァ!!」

 魔物は最後に咆哮の様な大声を出して全身炎に包まれながら消えて行った


 カランカランと魔石が転がる


「やった……やったんですね!」

(あぁ、よくやったスカーレット!)

 魔石を回収して魔物を倒した事を再確認した。私は街を護る事が出来たんだ……


「2型の集団と一人で戦うのは初めてでしたが……ギンのお陰で助かりました。私一人だったら死んでいたかもしれません。改めて助けてくれてありがとうございます」

(私もアイツらが仲間の魔石を食べて強化されるなんて初めて知ったからな……気にするな!スカーレットが無事で良かった!)


 自分が生きている事を喜びつつ、今後の話をしないといけないとギンに話しかける


「ギン?私は魔物を倒したので支部に帰らないといけないんですけど……あの、一緒に来てもらっても良い……ですか?絶対ギンには変な事させませんから!」

(私は別に構わないけど、支部?)

「その辺は帰りながら説明しても良いですか?多分心配で待ってる人が居るので」

 イヤホンもドローンも無くなってしまったので中島さんも心配だろう。すぐに帰って無事を知らせたい


(分かった。私の事情も説明したいからな、私の方はその支部に着いてからゆっくり話そう)

「ありがとうございます!」

 戦闘によって壊れた地形や建物を直してから支部の事や魔法少女の事、アルタイル、ベガ、デネブの3人の事や梓支部長にオペレーターの中島さんの事など色々ギンに話しながら支部に帰還した



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