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カムバックGG

 朝ごはんも終わり、食器を片付ける。ご飯を食べた事で少し元気になっているじいちゃんだがそれは徹夜でハイになっているのとご飯を取った事で少し回復してるだけなのですぐに休んでもらおう


「じいちゃんはすぐ寝てね?今日帰るなら今の内に寝ておかないと辛いよ?」

「そうだな、カーテン閉めて寝るぜ」

「カーテン……あぁ、だったら影に入って寝る?」

 今は完全に日が昇っているので寝るのにはちょっと難しいだろうから影の中で寝る事を提案する


「おっ?それ良いな!頼むぜ」

「という訳でシルエッタさんや?頼みます」

「うい」

「ゆっくり寝てね?」


 じいちゃんが影に飲まれて行った。影の中ならゆっくり休めるだろう


「さて、じいちゃんもこれで休めるだろうし……後はどうしようかな?」

「のぅ?クロトや?ちょっと気になった事があるんじゃが」

「ん?どうしたの?」

「妾の部屋はどこになるのじゃ?」


 そういえば昨日は居間で寝たから部屋の場所教えてなかったな


「俺の部屋の左手前の部屋だよ、見る?」

「もちろんじゃ!」

 エリュアスを連れて部屋を紹介する為2階に上がる


「おっ?ここかの?」

「うん、隣はシルエッタで正面はケルとベルで斜め向かいはヴァイスの部屋だよ」

「なるほどのぅ、クロトの部屋に近いのじゃ」

「正直この距離だと近いも遠いも無いけどね……」


 シルエッタに至っては部屋に侵入してくるし……


「昨日はシルエッタがクロトの部屋で寝ておったのじゃが妾も行って良いのかの!?」

「それは困るなぁ……」

 一応広めのベッドだけど流石に3人だと狭いし……じゃなくて


「シルエッタは勝手に侵入して来てるんだよ。ドアに鍵掛けても影になって侵入してくるから意味無いし……それにシルエッタの身の上話聞いちゃったら拒否するのも可哀想だしね……」


「あぁ、そうじゃったのか……」

 エリュアスもシルエッタの事は知っているだろうし理解してくれたみたいだ


「じゃが、たまになら良いじゃろ?」

「んー、出来れば部屋があるから部屋で寝て欲しいんだけどなぁ」

 シルエッタもそうだがせっかく自分の部屋があるんだからそこで寝て欲しい


「ちょっとだけじゃ!先っぽだけで良いのじゃ!」

「先っぽだけの意味が分からないけど、どうしてもって言うなら良いんじゃない?予想だけどエリュアスも鍵掛けても突破してきそうだし……」

 なんかこう……ドアノブがパワーで破壊されて突破される的な


「ふむぅ、出来ない事も無いのじゃ!」

「え、ちょ!」

 いきなり破壊とか止めてくれよ!?


「これなら隙間から入れるのじゃ!」

「え?エリュアス?」

「なんじゃ?」

「その体……どうなってるの?」

「どう?()になってるだけじゃが?」


 エリュアスの体が透き通る水の様になっていた。水を操るって言ってたけど自分自身を水にすることも出来るのか


「触ってみても良い、かな?」

「良いぞ!ほれほれ~」

「結構……冷たいな?」

 差し出されたエリュアスの腕をちょんちょんと触ってみると結構冷たかった


「もしかしてエリュアスって怪我しても体を水にしてすぐ傷を治したりとか出来ちゃうの?」

「おぉ!これを見ただけでそんな事まで思いつくか!流石じゃのぅ?」

 どうやらこの反応を見るにそういう事が出来るみたいだ。ヤバくね?


「この状態じゃと物理的攻撃をされても透けてしまうがのぅ?どうじゃ?凄いじゃろ!」

「素直に凄いな、もしこのエリュアス水?が凍ったり、容器で分けられたりしちゃったらどうなるの?」

 物理的攻撃が効かなくても魔力的攻撃で体積とかが減ったらどうなるのか興味が湧いたので聞いてみる


「この形態は魔力を用いた姿じゃからな、水があれば他から失った分を補う事も出来るし、補給出来なくても自身の体積を減らして小さい状態で実体化して水のある所で補給して元の体積に戻る事も出来るのじゃ!」


「要は自分の魔力があれば体は再生可能って事か」

「そうじゃ!クロトは賢いのぅ?」

 エリュアスに頭を撫でられるが水の体なので撫でられている間、俺の頭がビチャビチャする


「褒められるのは嬉しいけどどうせなら実体でやって欲しかったな……」

「あぁ、すまんのじゃ今戻るのじゃ!」

 透き通っていた体に色が戻る。うん、不思議な光景だ


「良い物見せてもらったよ」

「それ程でもないのじゃ」

 部屋紹介をしたら面白い物を見せてもらったなぁ



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