【黒いイボイ……エエイッ!!
関東は雨でした。
バッチリ高速で、渋滞に2時間ほどハマりました。
何はともあれ、騒がしい一日の始まりであったが、ネルも暫くすると顔色が良くなり、落ち着きを取り戻してきた。
皆は簡単な朝食を取った後、それぞれに支度にかかる。
その間、俺は今回の襲撃の元となった、トリガーターミナルを詳しく調べていた。
形状は円柱を半分に割ったような感じで、前の世界で自宅にあったテレビのリモコンの見たいなカマボコ型。しかし身の丈3メートルを越える、俺の手に違和感無く収まる大きさなのだ。普通の人間には、明らかに大きすぎるサイズだ。
まあ、この世界にテレビなんて無いだろうから、何だかんだイボイボの付いた、黒い棒にしか見えないだろう。
俺は、【イボイボの付いた黒い棒】ってところで、何となくフフフンな想像をしてしまったが、んん~何だかな、こう言うのって、この世界にもあるのか?と、いささか悩むところを間違えてしまったのはご愛嬌?
【イボイボ】君たちは、【黒い棒】の………エエイッ、黒い棒の平面部分、カマボコの板にあたる部分に、3×9個の四角いボタンが付いている。特に文字や数字が書いてある訳でもなく、本体と同じ色なので、何だかパイナップルのような、手榴弾のような手触りだ。
試しに適当にボタンを押してみたが、何のリアクションも返って来ない。
「あっ、スキルの時みたいに、詳細を確認出来るのか?」
俺はそう思い、頭の中でトリガーターミナルの詳細を問い掛ける。
『トリガーターミナル
対象にトリガー端子を融合する装置。
融合時に、対象の保持する能力を、対象の成長上限値の範囲
内で任意でアップデート可能。
また、トリガーターミナル操者のスキルを、リザーブメモリ
にコピーライトし、装填しておく事で、トリガー端子融合時
にスキル付与も可能。
トリガーターミナル低部に、エントリー済みのトリガーグリ
ップを接続することで、操者へ最適化された状態で具現複製
される 』
「んんッ、中途半端に横文字が混ざってて、イマイチ、ピンとこないなぁ。こう、何でもお任せ簡単モードとか無いのかよ?」
『 トリガーターミナルの使用時の操作を、自動化することは出
来ます。
自動化モードには、
ファジーモード:トリガーグリップの最適化、具現複製の
み自動で行います。
セミオート: 端子融合とトリガーグリップ最適化、具
現複製のみ自動で行います。
フルオート: 全操作を自動で行います。
各自動化モードでは、細部にわたる操作を行えず、オペレー
ション中は、途中で止める事が出来ません。
また、対象の許容量を越えたアップデートにより、対象にダ
メージを伴う事があっても、対象が物理的に破壊されない限
り、オペレーションは作動し続けます。 』
「うおいっ!!ファジーモード以外、危なすぎて使えないじゃねぇかっ!!」
朝から、また叫んでしまった、マサであった。
【アレ】は、石器時代には、既にあったらしいですよ(笑)




