表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

02話.転生(後半)

「ーーーーー ーーーーーー」


なんだ?うるさいな……。


「ーーー ーー ーーーー」


オレは目を擦ろうと手を動かすも身体が動かない……。どうなっている?

重たい瞼をこじ開けると見の前には黒髪だが日本人では無い綺麗な美少女の顔がオレの直ぐ目の前にある。オレは驚き声をあげてしまう。


「オギャー」


「どうしたのルル?」


美少女はこてんと首を傾げながらオレの顔を覗いてくる。


そうか……転生したのか?

て事はこの美少女はオレの母親か??見たところまだ16歳位だと思うが……。


「あぁ私のルル、愛しい赤ちゃん」

そう言って美少女が抱きついてくる。


......どうやら母親で間違い無さそうだな。

オレは母親の顔へと視線を向ける。

よく見るとほんと綺麗な顔立ちだな。目は大きく赤色の瞳、鼻は高いし透き通る様に白い肌。

この美少女が母親か……とりあえずチチでも揉んどくか。


「どうしたのルル?おっぱいばかり触って?お腹空いたの??」


「だぁ~。(早くしゃぶらせんかい)」

オレは肯定するように返事を返す。


「ふふふ、いっぱい飲んでお父さんの様に大きくなるのよ」


「だぁ~(任せんかい)」

オレは掛け声とともにしゃぶりついた。


「ははは!いい飲みっぷりだな」

黒髪に赤色の瞳、透き通るように白い肌のイケメンが笑いながら母親に話しかける。


「ふふふ、ルルはきっと貴方のように逞しく育つわ」


ルル……それがオレの名前か?女の子じゃないよね?それに貴方って事はこのイケメンがオレのパパさんか?……若いな。

年齢は17~18歳位だろうか??

母親も美女で父親もイケメン。オレの容姿も期待出来そうだ。

よく見ると部屋も広いしメイドも居る。

金持ちっぽいし勝ち組じゃね?

もっと過酷な家に転生させられると思ってたから安心したわ。女神様グッジョブ!!!

オレはお腹も膨れ満足して母親のおっぱいに顔を埋め眠りについた。





ん??なんだか身体がやけに軽いな.......。手足も動くけどやけに地面が近い……。

まぁまだ赤ん坊だから仕方ないか。だけどこの身体赤ん坊の割に素早く動けるな。それに動く度『カサカサ』とうるさい。


「おい、待てよロッキー」


ロッキー??オレは声がする方向へと振り返る。

するとそこにはオレよりもバカデカイ『G』が居た。

オレは声にならない奇声を上げると優しい声が聞こえて来る。


「よしよし、どうしたのルル?」


母親がオレを抱きかかえてあやしてくれる。どうやら大泣きしてしまったようだ。


(夢か……しかし恐ろしい夢だった。)


「それともまたお腹空いたのかな??」

母親が胸をさらけ出しオレの口元えとおっぱいを寄せる。

透き通る白い肌に綺麗なピンク色の乳首……大きいとまではいかないが形、色100点だ!

それでは遠慮なく頂きます!!!オレは無我夢中でしゃぶりついた。


(赤ちゃんプレイも悪く無いな。)


満腹になったオレは色々と満足し2度寝する事にした。

大泣きと眠るのは赤ん坊の仕事だからな。たくほんとオレは働き者だな。

そしてまた母親のおっぱいに顔を埋め眠りについた。




「おいロッキー、ぼーっとしちまってさっきからどうしたんだよ??」


ロッキー??この声はまさか……オレは声がする方向へ恐る恐る振り返るとやはり目の前にはオレよりもバカでかい『G』が居た。


「ロッキー大丈夫か??」


えっ!?なになに!?ロッキーってオレの事??もしかしてこのバカでかい『G』はオレに話しかけてんの!?この世界では人間と『G』が共存してるとでも言うの?異世界パネェ……


「ロッキー危ねぇ!人間共が来やがった!!!づらかるぞ!!!」


そう言ってバカでかい『G』はオレに着いてこいと言わんばかりに素早く行動する。


赤ん坊のオレに何言ってんのコイツ??

着いてく訳ないだろ?てか「カサカサ」うるせぇな。

母親に頼んでゴ〇ジェットでも買って来てもらうか?


「キャー!!!」


もの凄く大きな悲鳴が聞こえる。オレは驚きながらもどうしたと悲鳴が鳴った方向へと体を向ける。

そこには巨人の様に大きな小学生位の女の子が悲壮感たっぷりの表情を浮かべ立っていた。


デカイな……いくらオレが赤ん坊だからってこの差は尋常じゃないな。巨人族の子供か??

それに何故そんな悲壮感たっぷりな顔でオレを見る??バカでかい『G』ならあっち行ったぞ?


「ロッキー危ねぇ!早くこっち来い!!!」


あっ、戻って来た。


「どうしちまったんだよロッキー!!!早くづらからねぇとヤベェぞ!?」


何言ってんだコイツ??まるでオレが『G』の仲間みてぇじゃねぇか……えっ?違うよね??

オレは巨人族の子供を見上げる。


「2匹に増えたー!!!ママァ~!!!」


「ロッキーヤベェ!!!あのガキ仲間を呼びやがった!!!早くづらからねぇと死ぬぞ!?」


2匹に増えたって……オレ『G』なの!?美少女とイケメンのサラブレッドしゃないの!?

教えて女神ウラヌス様!!!


混乱しているオレは駆けつけて来た子供の母親が装備している丸めた新聞紙で力強く殴られた。


「ロッキーーーーー!!!」





「おギャー」

夢……か……恐ろしい夢だ……。それにしても2度も連続で同じ夢を見るか?それに寄りにもよって『G』だと?ロッキーってなんだよ……。


それから1週間経ったがオレは眠ると毎日『G』になる夢を見る。眠るのが怖い……。

オレが魔王を倒せなかったら夢が現実になってしまうのか……恐ろしい。


まさか怠惰に過ごしてるからあの悪夢を見ているなんて事はないよな……??だってまだ赤ん坊だぜ??母親のチチしか吸えないよ……。

赤ん坊で出来ることなんて普通ないだろ??

いや、普通じゃないけどさ。子供の頃から魔法を使うと魔力の容量が増すというのはラノベではよくある話だが赤ん坊のオレに出来るのか??

両親の会話でこの世界に『魔法』がある事はわかったが使用方法まではわからない。


定番だと自分のステータスとか見れるんだがこの世界にそんなのあるのか??オレは意識を集中し念じて見ると目の前にステータス画面が表示された。




名前:ルージュ·ヴァレンタイン(ロッキー)

レベル:1

種族:吸血鬼(真祖)

職業:ニート

称号

女神の呪い


HP:591

MP:59

魔力:G

力:G

守:G

早:A

運:G

スキル

吸血

鑑定


えっ?人間じゃ無いじゃん。でも吸血鬼ってなんだかカッコイイしオレの厨二心が疼くな。

.......ステータスはほぼGか。すばやさと生命力だけ高い気がするけど気の所為だよね??ゴッキーは関係ないよね?

それよりも気になる項目があるな……凝視すると称号の効果が確認できる。


女神の呪い:努力をすれば報われるが、怠惰に過ごすと悪夢を見る。また英雄足り得ない行動をすれば不幸が起こる。


くそ!あの悪夢は全部女神ウラヌス様のせいじゃないか!!!赤ん坊のオレに何を求めてんだよ!

けどMPがあるって事は魔法は使えるって事だよな??



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ