番外編 願わくば
「相談は良いが、いくつだ」
「11才よ、でも安心して、もう初経終わってるから」
「その手の話と分かって持ちかけてんだな」
「あのね、町のホテルだと何かと煩いでしょ。ツアーの解散の後さ、アンタの家に連れてってよ」
「人目があるからな」
「夜まで待てば良いのよね」
「まあ、それなら良いが」
「家、教えて、夜に行くから」
変な少女である。まだ11才と言うのに、妙に落ち着いてアッチの話をする。特に恥じるでもなく淡々と。あれが21才の経験者とかならまだ分からん話でもない。だがまだ11才、小学生だ。さすがにオレのゾーンから外れているし、本来なら断るところだが、どうにも琴線に引っかかると言うか・・なのでついOKしちまった。
「なんて言うか、汚ったない部屋ね」
「まあ、寝るだけだしな」
「これ、見せ掛けでしょ。ホントは別の部屋とかあるのよね」
「どうしてそう思う」
「そんなの当たり前じゃない。アタシの前に、何人金の話してたと思うのよ。そんな金かき集めている奴が、貧乏な訳無いわ」
「中々聡明だが、今は関係ないと思うがな」
「そうね、今は男と女の話よね。なら、さっさと始めましょうか」
11才に主導権を握られそうになり、慌てて話を進める事になる。だがこれすらも手中のように思えてならん。一体この子は・・初めてと言う割りに妙に手馴れている感じがする。確かに痛みは感じているようだが、生だと言うのにためらいもしないとは。さすがに小学生でも高学年になればそれぐらいの知識はあると思うが、それともそんなの無しで許可したのか?普通なら妊娠する類の話だぞ。
「はぁぁ、アンタ中々慣れてるわね」
「そりゃあ、大人だからな」
「ねえ、いくつなの?」
「アラサーさ」
「ふぅん、そうするとアタシの倍以上の年齢かぁ」
「お前が望んだ話だぞ」
「うふふ、何よ、怖がってんの?心配しないで、そんな事はしないから」
「これで送れと言うのか」
「まさか、たった1回で送れとか、そんな事は言わないわ。いくら処女でもこんな未熟な身体、まともに味わえもしないでしょ。そうね、アタシが中学に上がるまで。それまでこの身体、自由にしていいわ。それでどう?」
「しかし、ゴム無しでよく承知したな」
「あらあら、アンタ子供作る能力あったりするの?」
「どういう事だ」
「いや、だって、当たり前に生でしようとするじゃない。こんなガキ相手に子供とか致命的なのにさ。だから無いんだと思ったのよ」
「普通では無理だな。体外受精をしないとな」
「やっぱりね。なら問題無いわ。ガンガン中に出しちゃって」
「お前、転生者か何かか」
「あらあら、さすがね。異世界に人を送ろうなんて人だから、そういうのに理解があるのかしら」
「やっぱりそうかよ」
「元は26才のOLでさ、それなりに男経験もあったんだけど、やっぱり二股はダメね、刺されちゃったのよ」
「向こうは厳しいぞ」
「だろうねぇ。だけどさ、もうやってられないのよ。周囲はガキばっかりでさ、男と言ってもままごとよ。だからさ、あっちじゃもっと自由かなって思ってさ」
「なんだ、男が居れば良いのか」
「あらあら、愛人にしてくれるの?」
「お前が望むならな」
「わお、言ってみるもんね。じゃ、お願いできるかしら」
「それは良いが、家はどうなっている」
「あんなもの、どうだって良いわ。けど、そうもいかないのが辛いところよね。まあ、休みの前の日には来るからさ、オールナイトで可愛がってよ」
「そうなると、アッチでするか」
「どんなとこ?」
「安心な場所さ、異世界って名のな」
「え・・」
「オレの女になるなら、優先的に連れてってやるさ。だが、逃げられると思うなよ」
「あはは、良いわね、そういう強引さ、実は憧れてたのよ」
「何なら今から行くか」
「え、良いの?」
「契約は知ってるか」
「もちもち、ブログ見たし」
「なら行くぞ・・【契約執行】汝は我を裏切らず、貶めず、虚言を弄さず、約束を守る事を誓うか」
「誓うわ・・これで良いのかしら」
「こいつはオレのスキルになる。裏切ると大変な事になるからな」
「うん、気を付けるわ」
さて、どうにも本物の転生者って感じじゃないんだけど、契約執行をしたからには問題あるまい。話した内容が嘘ならすぐにでも・・それは、そう、例え堕とされし者でも逃れられると思うなよ・・お、いきなり発動か。
《暇だから玩具にする・・くすくす、自業自得のようですね。ええ、構いませんよ・・もうあいつら居ないしさ・・そう、ですね・・好きにしても良いんだろ・・はい・・じゃあな》
(あれからどれぐらい過ぎたのでしょう・・彼も一時は腑抜けのようになってましたが・・今では・・もう前のような彼には戻れないのかも知れませんが、願わくば、また昔のように生きて欲しいものですね)
「お前の本当の身分を話せ」
「私は上より墜とされた罪人です」
「今の住まいはどうなっている」
「はい、幼くして死んだ子供に成り代わりました」
「ならば、暗示で死んだ事に出来るか」
「出来ます」
「お前は今日からオレが飼う。後始末をして来い」
「分かりました」
下の人間と舐めたのが敗因さ。虚言で事を収めようなどと、契約執行を防げるかよ。虚言だから誓約違反で下僕だな。そうだな、案内人助手辺りにして、仕事の後にでも楽しませてもらうとするか。
これで異世界ツアーはひとまず終わりになります。駆け足になってしまいましたが、後は『異世界ツアー2』のほうをよろしくお願いします。




