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改訂版 異世界ツアー  作者: 黒田明人
最終章 世界と未来と日常と
41/45

番外編 革命の志士

そなたらに問う。哀れにも捕らえられし者達の解放を願うか?願うなれば求めよ、そして奪え。正義は我らにあり。我に集え、革命の志士達よ!!

 

「隊長、全員揃いました」

「よーし、これから解放に向かう。タマは持ったか?」

「「はいっ」」

「各部隊はそれぞれの監禁場所の把握は出来ているか?」

「「はいっ」」

「救助する対象達の保護の用意は完璧か?」

「「はいっ」」

「よーし、それではこれから計画を発動する。かかれぇぇぇ」

「「うおおおおおおおっ」」









また同じ頃・・









「本部長、お時間です」

「みんな、用意は良いかしら?」

「「はいっ」」

「可哀想な彼らを助けるのよ」

「「はいっ」」

「いい、絶対に辛い思いをさせちゃダメよ」

「「はいっ」」

「ちゃんと捕らえられている場所、把握しているわね?」

「「はいっ」」

「それじゃあ行くわよ、みんな頑張ってね」

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」」









『数ヶ月前、ある計画の草案が密かに各団体に送られ、それと共に全世界を対象とした革命の志士を募集するという話が持ち込まれた。内容を聞いて各団体の構成員は全員が参加を表明し、密かに計画の成就に向けて訓練が行われていた。無論、それは辛く厳しいものであったが、皆は歯を食いしばってそれに耐え、今この時を迎えたのだった』












「なんかさ、ナレーションみたいなのを聞かされたけど、それってはっきり言って嘘だよね」

「おいおい、お前がそういう言い方をするとは意外だな。オレ達の場合も同様だろ」

「そりゃそうだけどさ、実質的には嘘じゃない。タマとか言っても銃弾じゃないし」

「お、見てくれていたか。なかなか革命映画みたいで面白いだろ」

「三流映画ね。確かに知らない人には少し受けるかも知れないけど、真実を知ったら・・」

「なんだよ、忙しい業務の合間を縫って、少しずつ作っていたのによ」

「廃案ね」

「おい、それは可哀想だろ。こういう時はな、そのまま進めると言ってお蔵入りにするのが業界の・・」

「そこ、聞こえてるぞ」

「うっく・・」

「そんな態度じゃ、次の革命は中止にしたほうが良いのかも知れんな」

「ちょ、まさか、うちらの・・」

「おいおい、そんな計画もあんのかよ」

「当然だろ。既に草案は出来ていて、関係各所に話も通しつつある。更に王国の上層部には密かに内諾も得ているし、多少の騒ぎは黙認という形に持って行ってくれる手筈になっている上に、あちらでも協力してくれる事になっていて、既にあちこちの町の領主レベルでの賛成もかなり取り付けている。その見返りはオレの技術だが、やはり皆欲しいとみえて、嫌がる奴は出ないみたいだがな」

「ごめんなさい。映画の話は進めるから、計画を止めないで」

「ああ、巨大スペクタクルの映画に仕上げてみせるから、このまま進めてくれ」













「って話になったんだ」

「殆ど脅迫だな」

「お前も見といてくれ、題名は『革命の志士』だ」

「革命ねぇ・・はっきり言って、ケモナーとロリとショタの奴隷購入計画だろ」

「それを言っちゃあおしまいよ」

「くだらねぇ映画だぜ」


彼はいつもマイペースです。


またつまらぬものを書いてしまった。

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