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改訂版 異世界ツアー  作者: 黒田明人
最終章 世界と未来と日常と
39/45

番外編 癒着の実態

殆ど会話です。


ピャラリーララ・・




ケモシティの一角、ここはケモタウンと呼ばれる、愛で隊本部のある区域。

その裏手に専用宿舎があるのだが、最近夜中に妙に郷愁誘う音が響くようになる。




「へい、らっしゃい」

「なんでそんなラーメン屋みたいな挨拶なの?」

「だってラーメン売ってるし」

「まあいいわ、ポテチとカクテル、えーと、ブルーハワイよろしく」

「ほい・・ほい・・ほい・・と」

「それってチートでしょ。良いわねぇ、アタシも欲しいわ」

「オレより強くなったら譲ってやるぞ」

「冗談、アンタレベル100超えてんでしょ、そんなの抜けないわよ」




「おやじ、モラバーガー6つと、モラシェイク3本、チョコ2、バニラ1な」

「おーい、カツ丼も頼んでくれ」

「オレはカツカレーの大盛りな」

「今日の気分はペペロンチーノだな」

「やっぱりマルゲリータでしょ。もちろん、タバスコもよろしく」

「箱根の駅弁を頼む、故郷なんだ」

「あ、オレは岡山の駅弁な」




「これのどこがラーメン屋よ」

「ま、まあ、サイドメニューという事で」

「ラーメンのほうがサイドみたいよ」

「うっ・・それにしても、語尾に『ん』を付けるのはしないのか」

「何言ってんのよ、あんなの役柄に決まってんでしょ。おら、お代わり」

「あんま、飲みすぎんなよ・・ほい」

「わーってるわよ・・ふうっ・・」




「また飲んでんのか、ミドリ」

「ああん・・あら、トシかい、うん、ちょっとね」

「で、どうだ、表の調子は・・あ、ビールくれ」

「あいよ・・ほい、大ビンにコップだ。栓抜きはそこな」

「済まねぇ、伯「それは禁句」っと、悪い」

「今のオレは、ただのラーメン屋のおやじさ」

「世はすべて事もなしよ」

「それなら良いが、裏は中々忙しくてな」

「助かってるわ。実際、荒事は苦手な子も多くてね」

「こんな役得があるのに、不満を言う奴が居るかよ」

「まあそうね。世の移住者達は、望めども得られない懐かしの味なんだし」

「ふうっ、やっぱりラガーは違うな。エールも味わいがあるが、オレはこれじゃねぇと」

「じゃあ純米酒もらおうかしら」

「新潟のしかないぞ」

「灘は無いのね、まあ良いわ」




「おやじぃ、焼き鳥頼む、あと、焼酎もな」

「くすくす、全然ラーメン出ないね」

「うぬぬ、折角大量に仕入れたと言うのに」

「長浜があったら後でもらうわ」

「長浜ってなんだ」

「こりゃダメだわ、もっと勉強してね」

「塩と醤油と味噌と豚骨、ラーメンってなこんだけじゃないのか?」

「まだまだ奥が深いのよん・・゜あら、出ちゃったわ」

「ふうっ、やっと片付けが終わったぜ。おやじ、味噌とビールくれ」

「あいよっ」

「くすくす、良かったわね」




「なあ、おやじ」

「ん、なんだ」

「例の武器、そろそろか」

「試験の段階でちょっとトラブル発生でな、もうしばらく待ってくれ」

「そうか、楽しみにしてたんだが」

「何その武器ってのは」

「いや、そのな、捕り物に使う、まあ、それなりの武器さ」

「ねぇ、本当なの?それ」

「トシ、諦めろ」

「うえええ、その代わり、こっち優先にしてくれよ」

「それは聞いてからね」

「ちぇぇ」




「つまりな、頭に装着するタイプの魔導具でな、魔力を流すとケモミミ発生という、まあ玩具みたいなものだ」

「うちらにも回して」

「あくまでも幻術だからな、触れる訳じゃないんだぞ」

「写真には撮れるんでしょ」

「ああ、写るぞ」

「良いわねぇ、色々な衣装を合わせてみたいわ」

「トシ、ミドリと相談して分配決めろよ。初回出荷予定はひとまず8だ」

「うぐぐ・・それで、どんなトラブルなんだ」

「いやな、可能性の追求をしてたんだが、どうにもお前のリクエストのウサギの耳は出力が足りなくてな」

「あはは、トシってウサミミフェチなのね」

「ううん、無理かぁ」

「仕方が無いからお前の分だけ特注にしてやるから、もうしばらく待ってろ」

「おお、いけそうなのか」

「初回出荷の後にちょっと時間を作ってな、チョチョイと仕上げてやるさ」

「期待してるんだからよ」




「おーい、牛丼、つゆだく、ネギ抜き、大盛り、ギョク2つ、あ、お新香も付けて、よろ~」

「妙に細かい奴だな」

「ああ、あいつ、毎回あれしか頼まないもんでな、セットにしてんだ・・ほい、お待ち」

「なら、いつもの、で良いのによ」

「気分が出ないらしい」

「くっくっくっ・・」

「まだ開いてた・・ザルソバ大盛りぃぃぃ」

「ソーメン大盛りぃぃぃ」

「あたし、肉うどん大盛りぃぃぃ」

「おみゃぁさん達、ここはラーメン屋だで、あ、豚骨な」

「へい、お待ち」




(このようにですな、領主と民間組織の癒着が問題になってまして・・申し開きはあるのかの・・故郷から帰って土産を配っただけだけど・・こう申しておるがの・・しかし、癒着は事実でありまして・・金銭の授受は確認したのかの・・それはまだこれからでして、ですが必ず突き止めます・・金取ってないぞ。土産を売りつけるとか、どんな吝嗇(リンショク)だよ。王様、これ、故郷の土産です・・ほお、これは菓子かの・・銘菓なので・・それは楽しみじゃの・・あ、宰相さん、お子様にどうぞ・・わしもか、悪いのぅ・・それも癒着のような・・何を言うか、こやつは見返りなど望んではおらぬぞ・・うむ、無いですな・・そう言えば、貴方の領地からの税金が届きませんが、どうなっているのです・・ああ、免除な・・それこそが癒着の実態ではないですか、王様、これはどういう事ですか・・おぬし、何故に省くのじゃ。こやつはの100年分の税収先払いじゃ・・そ、そんな・・おぬしも真似して良いのじゃぞ。100年分、黒金貨5000枚の一括支払いなれば、こやつと同じように100年間の猶予を与えるがの・・う、そ・・)



今日もケモシティは安心です。


彼のラーメン知識はまだまだ未熟のようです。

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