表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
改訂版 異世界ツアー  作者: 黒田明人
2章 異世界・辺境編
13/45

12話 すっかり仲良しね

(何だと、そんなバカな。調査はどうなっている・・あ、これは・・どうした・・この調査員、奴隷落ちしたあの・・何だとっ、くそっ、あの野郎、とんでも無い事を・・追訴ですね・・あいつは処刑になるだろうな・・では早速、王都に・・しかしな、あれは大金だからな、こんな小さな町のギルドでは、到底賄いきれん・・そこは本部を頼るしか。そもそも、犯罪者の企みなのですから・・それはそうだが、調査不足は言われるだろう。確実にオレは免職になる。だがそれぐらいで収まればまだ・・何とかなると良いのですが・・何とかするしかあるまい・・そうですね・・すぐに早馬を出してくれ・・はい)


野宿を始めて早3月、食い物は相変わらず減った気がしない。それと共に、周囲の魔物はかなり数を減らしている。あれから【共用】の種類を増やし、今では【即死無効】【状態異常無効】【身体能力・極大】【HP自動供給】【MP自動供給】【魔法共用】【スキル共用】【経験値均等割り振り】という凄まじい事になっている。しかも普通のパーティと違い、その効果範囲に限界は無いらしい。つくづくチートな設定である。キツネさん、やり過ぎだよ。だけどその恩恵は凄まじい。あいつらと別行動で盗賊の首を全て切り落とし・・殺人は全員に付いてました・・身体は魔物の巣のような、飛べないと外に出られないような場所を発見し、そこに全部投棄した。どうやら人間でも経験値になるらしく、身体に何か流れ込んできたような気がした。


その後、あいつらの外周で強力な魔物ばかりを【ウィンドカッター】で血祭りにあげていった。その頃には【フライングバースト】状態での高速移動狩りがやれるようになり、気分は戦闘パイロットだった。ガトリングガンのように風の刃を撃ち出し、急旋回して回収する。そんな事も試してみた。速度に慣れたのか動体視力も上がったらしく、よりテクニカルな機動を可能にしていく。森の中を高速で、複雑な機動での狩りもやった。ドラゴンを発見して高速移動で幻惑し、ひたすらの風の刃で何とか討伐に成功。その時に威力の強化を思い付く。最初の【スライサー】からのイメージで、回転させる事にする。今度は丸くて端がギザギザの丸ノコをイメージし、厚い板を凝縮するイメージでその強度を増す。その結果、あれだけ連発してやっと倒したはずの、ドラゴンの首がスパリと落ちた。


やはり身体に精神が引っ張られているのは確実のようで、夢中になってドラゴン討伐をした。途中、ワイバーンの群れを発見し、全てを殲滅する。数百ぐらいの大群だったけど、【新ウィンドカッター】の敵では無かった。テクニカルな機動と強力な武器を得て、更に狩りは加速する。ミカには共用の【思考通信】を付加しておいたので、何かあったら連絡するようにと伝えておいた。今では変装を解いている。変装のままではギリギリの挙動に差支えがある。身体ギリギリの挙動を成す為には、身体の大きさが違ってはならないのだ。だけどまだミカ達には真の姿は晒してない。そのうち抱く時にでも教えようと思っているが、なんせ狩りをしていると発散になるようで、全然その気にならないのだ。


よし、この山も殲滅した。次の山に向かうか。あれから更に時は過ぎ、すっかり暑くなっている。意図的に【マジックシールド】の威力を弱め、涼しい風を浴びながらの移動がお気に入り。ミカ達もすっかり狩りに慣れたようで、テントに戻ると脇に魔物の山が出来ている事が多くなる。それらを回収して食料を供給し、横に構築した露天風呂に水を入れて沸かす。最初は内緒にしていたが、風呂を作ってからは暴露した。ミカが大爆笑して・・ちょっとへこんだが、開き直っておいた。それから服を着るのがバカらしくなり、どうせ汚れるらと着なくなった。全員に【マジックシールド】を【共用】にしてやったので、入り切りを覚えた後は風呂で切って出て入れるとやっている。ミカも狩りをしていると発散になるようで、あんまり誘っては来ない。まあ、風呂の時に軽く1発ぐらいかな。姉妹は興味津々で見ているし、少年は便乗してオレにスリスリしてくる。どうにも懐かれたと言うべきか。アッチの趣味じゃない事を祈りたい。


それはそうと、姉妹はシルバーフォックス系だった。そして少年は純白の毛で、共に乾くとふわふわになり、ミカは姉妹、オレは少年を抱き枕にしての睡眠が実に心地良い。少年は14才、オレは見た目が15才なので、異種族を無視すれば兄弟のような感じだ。人間と違って彼には裏が無く、純粋に慕ってくれるのはなんか癒される感じだ。なので段々と人間社会に戻る気がしなくなり、こうして長逗留になっている次第だ。


夏の間好評だった水風呂も辛くなり、また温水の季節になる。相変わらずの野宿だが、みんな狩りに熱中しているようで、オレと同じ状態になっているのかも知れない。そのうちに少年が最初に【浮遊】をマスターし、ふわふわと浮かんでミカがそれを見て一念発起、次に習得した。そして姉妹が覚える頃には、少年は【飛行】を手に入れた。そんな感じに少しずつ魔法を覚えていく。獣人には不可能なはずの魔法も、供給しているから尽きる事が無いマナの恩恵で可能となっているようだった。使えば増えるのがマナのようで、獣人達のマナ量は日に日に増えていく様子。


いよいよ寒くなってきた頃、オレは少年と編隊を組んで【飛行】でのペア狩りを開始した。ミカも姉妹にコツを教えながら習熟を目指しており、編隊に加わわる日も遠くはあるまい。少年は【ウィンドカッター】よりも【ロックスピア】が得意なようで、適性があるのかも知れない。そういやミカは【ファイヤーバースト】まで会得しており、森の中では端迷惑な戦闘力となっている。姉妹達もそれぞれに土系の魔法が得意なようで、獣人は土系が多いのかも知れない。メイン土のサブ風って感じか。


後、全員のスキルとステータスをマスクデータ化した。調子に乗ってドラゴンを大量に狩ったせいか、オレがレベル137、ミカが74、少年が78、姉妹は共に63になっていたからだ。【経験値均等割り振り】でも止めを刺すと少し余計にもらえるようで、少年とのペアは止めは譲っていたせいで、ミカよりレベルが高くなったらしい。そして風が冷たくなり【マジックシールド】必須となり、風呂の周囲に壁を造るようになった頃、そろそろ町で暮らさないかとミカが提案してきた。確かに1年近くここで過ごしている。狩りは相変わらず楽しいが、そればかりと言うのも芸が無い。なのでミカがレベル80になったらと言う条件を付けて、それから王都を目指す事になる。魔物の死骸の量凄まじく、この界隈にはもう獲物は居ない。ミカ達も【飛行】を駆使して遠征するようになっており、野宿の基地の有効性も失われつつあったのは確かだ。


ミカが80になる頃には、獣人達の【変装】も巧くなり、人間の子供になれるようになってきた。それが例え幻影だろうと、見た目で誤魔化されるのが人間なので、これなら恐らく問題あるまい。後は奴隷商館でオレをあるじに設定しないとな。今はあるじ無し奴隷状態なのだから。


「80キター」

「よーし、移動するか」

「分かりました」

「「はーい」」

「行くぞ、フェンリル」

「はい、兄さん」

「すっかり仲良しね」

「ミーとクーも行くぞ」

「「はーい、パパ」」

「ミカだな、パパと言わせてるのは」

「あはは、だって」

「まあ良いか、ママも来い」

「あは、やったね」


どうやらモフモフで癒されたようです。結局、フェンリルとミクリア、クラリエになりました。フェンリルは彼の命名、姉妹はミカの命名。ネーミングセンス最悪なので、ミカのダメ出しが凄まじかったと言うのが裏設定になってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ