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改訂版 異世界ツアー  作者: 黒田明人
2章 異世界・辺境編
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9話 中級試験

短いです。


賠償金を受け取って帰ろうと思ったら、もう試験が始まると言われた。どうやら最短だったらしい。どうして週末にやらないんだよ、そうしたら奴隷を買う余裕があったと言うのに。仕方が無いからそのまま説明を聞く事になる。まず目的地は、ギルド差し回しの馬車で2時間ほど揺られた先の、小さな村の手前の脇道を30分ぐらい進んだところにある丘の裏手の崖にある洞窟という、どうにも分かり辛い場所にある盗賊のアジトの殲滅になるとか。事前の調査では8人の存在が目撃されており、その正確な人数の確認と、対象の殺害が主目的となる。どうやら索敵能力と統率能力を見る試験のようで、殺しは覚悟を見る為だろう。8人ならここに居る受験生、2人ずつ殺す事になるのかな?オレの他に3人の受験者が居るが、男2人に女が1人となっている。オレを含めると男3人になるが、女の冒険者って少ないのかねぇ。オレの隣から、40代ぐらいで筋肉質な、見るからに戦士風の奴、その隣が細身だが素早さそうな風体から、探索系の奴だと分かる。で、その隣はちょっと職業不明って感じだけど、もしかしたら遊撃かも知れない。つまり、火力と援護の両方をこなせる、良く言えばオールマイティ、悪く言えば器用貧乏と、そんな感じを受ける。それでその隣の紅一点・・見た目が妙に若いけど、耳が少し長い事からエルフかそのハーフと言うのが分かる。エルフは若い時代が長いと言われているので、もしかしたらおばさんかも・・う、今視線が。女の勘は凄まじいと聞くから、バレたか、ヤバ・・


「全員揃っているな。では、今から説明をする。既に事前の説明があったが、殺せなかった者は失格だからな。どんなに索敵が見事でも、統率が際立っていても失格だ。これを肝に銘じておけ。後は喧嘩は両成敗で共に失格だ。それと、無いとは思うが今回は女性が参加している。アッチの行為の強制は失格の上に奴隷落ちまで覚悟しておけ。本人が許可しても最低、失格にはなる。まあ、許可したほうは訓戒で終わるがな」

「許可なんてするもんですか」

「ならいい。まあ、偶然に触れるぐらいは我慢してやれよ」

「そこまで潔癖じゃありませんが、偶然を装うのは」

「ああ、試験官がその辺りはしっかりと確認をする。逃れると思うなよ」

「しつもーん、デートのお誘いは?」

「何もしなければ、世間話の範疇だが、手を出したら終わりだ」

「君、趣味じゃないから」

「ガーン」

「まあともかく、無理だと思うなら諦めろ。試験は毎年あるから、また来年受ければ良いだけだ。他に質問は?」

「食事、宿泊、その関係は?」

「明日の早朝に出発して、討伐した後で近くの村で1泊。これは既に連絡済なので、金は必要無い。そして出発は朝の鐘が鳴ったら出発するから、それまでに来い」

「と言う事は、かなり早く起きないと」

「遅刻は出発に間に合えば減点で済むが、置いて行かれたらその場で失格だ。別の馬車を雇って追いかけたり、馬に乗って追いかけても無駄だ」

「その他の移動手段でも無駄って事だな」

「他に何があるかは知らんが、とにかく失格だ。他には無いか・・・・・無いようだな。それでは各自、準備は怠り無くな。では、解散」


そうかぁ、遅刻したら失格かぁ、こりゃ良い事を聞いちまったな。しかも、場所まで教えてくれたし。先回りして殲滅しちまおうっと。どのみち、地方都市と王都の連絡とか、そんなに頻繁にはやれないだろうし、盗賊の首は王都で換算すれば問題無しと。まあその為には高価な【マジックカバン】を持っているって触れ込みにしないといけないが、あれは白金貨80枚もあれば小さなカバンが買える。そりゃ旅行カバンのようなのはその上の黒金貨数枚から数十枚になるらしいが、ダミーだから小さくても良い。んで、首をつらつら出して換算すれば、臨時収入になると。もちろん、変装スキルで別人になって、衛兵詰所での換算になる。だからギルドランクは関係無いと。よし、完璧な計画だ。


どうやら彼の意識の中にも、盗賊には人権が無いみたいです。

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