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片隅少年
『片隅物語』
と、ノートの表紙に水性ペンで書きなぐる。
これが、僕の世界。
僕だけの世界だ。
色んな物語がこのノートに集まる。
明るい物語、悲しい物語、奇妙な物語。
その物語はそれぞれに色を持っている。
そんな色彩達をこのノートに鉛筆で記すのだ。
黒でありながらも鮮やかな物語達を。
***
そっと、ノートを閉じる。
そして、顔を机に伏せる。
教室の片隅、存在しないはずの席で僕はこれから色鮮やかな仲間達に会いに行くのだ。
頑張りますのでよろしくお願いします(._.)