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六話

「いらっしゃい。」


「アイテムを売りたいんだが…。」


そう言うとメニューが勝手に出てきた。どうやらこうやって売るようだ。

俺は初めに銅の腕輪と銀の腕輪、ポーション(小)、エーテル(小)を取り出した。

ポーション(中)は俺が50個、白兎が50個の計百個を残しておく。エーテル(中)は全部白兎に譲った。

店員はかなり引き攣った顔をしていた。確かに量多いしな。

次に普通の短剣、普通の片手剣、普通の長剣、普通の双剣、普通の杖、良質の大槌、壊れた胸当て、普通の胸当て、良質の胸当て、普通の腰当て、良質の腰当てを全て取り出す。

店員は引き攣ったまま青い顔を通り越して青白い顔になったがローブも取り出す。

誰かが着た後の装備なんかあまり使いたくないしな。白兎も「やめた方がいいよ!」って言ってたし。


「え……と。しょ、少々お待ちください。……店長!!てんちょー!!」


何処かに行ったと思った途端に叫び声が聞こえた。先程の店員の声だった。

量が多いから時間がかかるし仕方ないよな、と自己完結させる。


「なんだ…おお!?」


店長は目を見開いて固まった。その店長の後ろには先程の店員がいた。何故か半泣きだったがどうしたんだ?


「あんた…これ一体どうしたんだ?」


その間にも持ち直したらしい店長は少し震えた声で尋ねてきた。

あれ?もしかしてあの騒ぎ知らないのか?と思い俺は説明した。


「それは決闘をした後に手に入れた戦利品だ。」


「そんな装備でこれだけの人数を相手にして勝ったのか!?」


「でもそんなに強くなかったぞ?」


そう言うとぶつぶつと呟きだした店長。店員は遠い目をしている。

内容は「いくら弱かったとしてもこんな人数相手に出来るわけないだろうが。」といった感じだ。


「…まあいい。ただし、俺は売られたものを買っただけで関係ないからな。」


「それってさぁ、きょーやを信用してないって事だよねぇ?…焼け死んでみる?」


「ひぃっ!!」


全く信用している様子のない店長に白兎はにこにこ笑いながら喋っていたが最後の一言はあまり聞いた時のないくらいの低い声でそう言った。

ああ、これはかなり怒ってるな、と気が付いた。ついでにこれくらいで悲鳴を上げるなよ店員。

店長もよく見ればうっすらと汗を掻いている。不思議に思って観察しているとアナウンスが流れた。


≪鑑定を習得しました。≫


鑑定ってなんだ?そう思い俺は鑑定を鑑定してみることにした。


鑑定 レベル1 物を鑑定する事が出来る。人を鑑定することは出来ない


短いな…。まあ、そのうち増えると俺の勘が言ってるから多分あってるだろう。

とりあえず暇だったから俺はアイテムボックスの中にあったアイテムを鑑定することにした。


ポーション(中) HPを500回復させる事が出来る。


赤い魔石 炎属性の魔力が宿った魔石。


青い魔石 水属性の魔力が宿った魔石。


茶色の魔石 土属性の魔力が宿った魔石。


緑の魔石 風属性の魔力が宿った魔石。


次々と目を通せば何度かアナウンスが流れた気がするが…気のせいか?

ふともう一度鑑定を鑑定してみることにした。


鑑定 レベルMax 存在しているもの全てを鑑定する事が出来る。鑑定できないものはない。また、詐称も効かない。


なるほど、やはり思った通りだったか。俺はもう一度赤い魔石を鑑定してみることにした。

ついでに周りはシリアスな雰囲気に包まれているのは言わずもがなだ。


赤い魔石 炎属性の魔力が宿った魔石。魔力の大きさによって質が変わる。

レベル1 28

レベル2 15

レベル3 8


質とはレベルという意味なのか、と一人納得する。

ついでにレベルをさらに鑑定する。


魔石のレベル

レベル1 主に使い捨てで使われている魔石。長くて十日で魔力が尽きる。

レベル2 日常生活でたまに使われている魔石。約一ヶ月で魔力が尽きる。

レベル3 主に日常生活で使われている魔石。約半月で魔力が尽きる。

レベル4 少し質の良い魔石。約一年で魔力が尽きる。

レベル5 上質の魔石。約三年で魔力が尽きる。

レベル6 かなり質の良い魔石。約五年で魔力が尽きる。

レベル7 三十年に一度くらいしか取れないほど質の良い魔石。約十年で魔力が尽きる。

レベル8 五十年に一度くらいしか取れないほど質の良い魔石。約十五年で魔力が尽きる。

レベル9 百年に一度取れれば良いほどの膨大な魔力を持つ魔石。約五十年で魔力が尽きる。

レベル10 幻と言われている魔石。本当にあるかどうかは不明だが諸説ある。実際には存在する。


レベル10はどうやったら取れるんだ?もっと詳しく見てみないとな。

そう思ったら目の前にひらひらと振られている手があるのに気が付いた。


「大丈夫?きょーや。ずっと返事しないし…。熱とかない?気持ち悪くは?」


「…いや、大丈夫だ。」


そう言うと安心した様子で「よかったぁ。」と笑みを漏らす白兎に少し申し訳なく思う。

いつも心配させてすまないという思いを込めて頭を軽く撫でる。


「あとで教えるからな。今は待っててくれ。」


「うん!わかった。」


よし、これで白兎は大丈夫だろう。そして俺は店長たちに向き直る。

すると店長が目を合わせた途端に口を開いた。


「合計で356150Gだ。売るか?」


「売る。」


俺は金額を確認してみると245625Gから601775Gになっていた。

それを確認してから俺と白兎は店を出た。


「次は何処行くか…。」


「んー、宿を探すのもいいんだろうけど、やっぱりいつまでもきょーやをそんな格好にさせておくわけにはいかないよね。」


そう言われて俺は自分の服を確認してみる。今の俺の格好は麻布の服とボロの靴だ。

この世界に来てから俺はずっとこの格好だったためか全く違和感を感じていなかった。

俺は思い出す。俺の属性の中で、創生といったものがある。それで服を作れないだろうか?


「…多分、服は大丈夫だ。」


「え?なんで?」


そう不思議そうに首を傾げる白兎には後で伝えることにする。周りに人がいるからな。

もしかしなくても創生はかなりレアな属性だろうからな。聞かれても叩き潰せばいいだけなんだが…。

とりあえず、宿を探すことにした。

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