四話
グロ注意。そして汚い表現注意
1014/04/14修正
最近、視線が痛い。
何故かレッドベアを倒したことで有名人になったらしい。完全なる悪目立ちだ。
その所為で絡まれてる。本当に最悪だ。
「おい、お前がキョウだな?一体どんなやり方でチートにしたんだ?」
「チート?チートになんてこのVRMMORPGでは出来ないようになってるじゃないか。」
「はぁ?出来る方お前みたいな貧相な奴がそんな力持ってんだよ。」
「元々だ。」
同じ押し問答で終わりが見えない。その所為かイライラしているように見える三下共。(仮)
最終的に「よろしい、ならば戦争だ。」状態に。
俺は溜息を吐きつつルールを聞く。するとニヤリと見るに堪えない顔で笑った三下共。(確定)
「ルールは簡単だ。今から十分、決闘する奴らを集める。それで集まった奴ら全員と戦ってもらう。
全員に勝てば、集まった奴の金とアイテム全てやる。本当はスキルとかも賭けたかったんだが、生憎まだ持ってないからな。
もし、お前が負けたら金とスキル、称号、そのチートを戦った奴ら全員で山分け。」
すると周りから「それじゃ賭けが釣り合ってないじゃないか!」とか聞こえる。
しかし、こいつが睨み付けたら気まずそうに目を逸らす。つまり、少しは強いって事か?意外だな。
「まあ、いいんじゃないか?」
「お、まさか本当に賭けに乗るとはな。こいつ本当のバカだな!ぎゃはははっ!」
「そうですね、ゼウスさん!!」
ゼウスってあれだろ?神様。何こいつ自分の名前に神様の名前入れてんだよ
もしかしてあれか?『ボクちゃん、神様みたいになりたいの!』みたいな?
ちらっとばれないようにして顔を見る。……そんな顔はしてないが、馬鹿面で間抜けそうな顔はしているな。
俺のスキルや金を絶対奪えると勘違いしたのか、十分後には百人ほどが挑戦することになった。
いや多すぎだろと若干引いていたら挑戦者をかき分けてきた男がいた。
王子様風の顔立ちで無害そうなこれでもかというような美形だ。まるであいつみたいな
……ん?いやあの顔はもしかして…?
「きょーや!やっぱりきょーやもやってたんだー!」
「……なんで此処にいるんだ?」
それと俺の名前は恭弥であってきょーやじゃないんだが……言ったところで直らないだろう。
最初の頃は全然違かった気がするが、いつの間にかこんな感じになってたんだよな。
まあそれは置いといて、そろそろ泣きそうになっている目の前のダチでも宥めるか。
こいつまるで甘えたな大型犬みたいだよな。
「落ち着け、白兎。」
「…あ、きょーや!大丈夫なの?きょーやが負けるはずないの知ってるけどさ。」
「……。」
話が思いっきり飛んだがまあいつもの事だし気にした分だけ損だ。
それが白兎と一緒にいて学んだことだ。俺は気を取り直して答えることにする。
「大丈夫だ。俺が負けるはずないだろ?」
「うんうん!そうだよねー!なんせ清々しいくらいにおかしいし!…いたっ!なにするのきょーや!」
笑顔で言い切ったこいつに俺は無表情のままいつのもように軽くデコピンをかます。
するといつものようにバシュッと音と風圧がしてすぐにドゴォッと音が鳴る。
白兎もいつものように痛そうに涙目になっている。
何故か周りからは引かれているが……。何故だ?
俺は何故か考え出した途端に白兎は思考を遮るかのように喋り出した。
「それよりもやったねきょーや!」
「何がだ?」
「だってお金貰えるし、馬鹿共にはきょーやがチートしてないってわかるだろうし!」
何故決闘するとチートしてないってわかるのか俺は分からないために内心首を傾げる。
そしたら白兎も分かってないのに気付いたのか首を傾げて「知らないの?」と聞いてきた。
俺は頷いて視線で詳しく教えて欲しいと言うと白兎は嬉しそうに頷いた。
「あのね、SURVIVAL WORLDではチートは許可されて無いんだけど、もしかしたらチート出来た人が出る可能性があるんだ。
だから決闘とかの場合、絶対にチートが出来ないように設定されたんだ。
それでもしチートが発見されたら本来警察のお縄に着くようになってたみたい。」
「…?チートが出来ないのか?」
「詳しくは書かれて無かったから分からないんだけど、そうみたい。」
俺はふーんとだけ返事をすると白兎は「撫でて撫でて!」と騒ぎ出したために屈ませて頭を撫でた。
一々言動が幼いと言うか…何と言うか、わざとやってる訳じゃなさそうなんだよな。
「おい、そろそろ時間だ。お前のママにお別れはすんだか?ギャハハ!」
「チッ…。きょーや!一応あの時出た熊みたいにはしないでね!ぼく生きたまま少しずつ…にされていくのは見たくないからー!」
そう言うだけ言って離れて行った白兎に周りは若干ざわざわしだした。
内容は「熊に一体何したんだ!?」といった感じだ。
いやただ普通に襲いかかってきた熊を嬲り殺し…食材に変えただけだ。
いくら俺でも人間なんか食べたくないため不通に嬲り殺す…倒す事にする。
「じゃあ一人ずつ相手にしろ!それで勝ったら三分後に次の相手だ!わかったな?」
周りは野次馬で埋め尽くされている。それに偉そうな態度でそう言い渡す。…これって命令形だよな?
あとわざわざ一人ずつなんて面倒臭いだろ。何日掛かるんだよ
「いや、十人ずつでいい。それと休憩は必要ない。」
「ギャハハハハハハッ!!ほ、本物のバカだこいつ…!!ち、チート使えないのに虚勢張りやがって…!!
よしみんな、フルボッコに出来た奴は他より少しだけ報酬貰えるぞ!」
それに我先にと襲いかかってきた。ご丁寧に十一人目からは見えない何かに阻まれた様子だった。…結界か。
とりあえず俺は目の前のモノを排除することにする。
「貰ったぁ!!――ッ!?ギヒィイイ!?痛い痛いいだいいだいぃぃい゛い゛い゛!!」
剣を持った女が一番初めに襲いかかってきた。それに俺は躱し、腕を掴み――引き千切る。
それに周りは一瞬にして止まった事をいい事に俺は泣き喚きだした女のもう片方の腕も引き千切る。
俺は楽しくて愉しくて…顔には笑みが浮かぶ。唇をぺろりと舐める。
「おい、まだまだこれからだぜ?」
「ぐぇ!?ッおぇええ゛え゛!!」
「…汚ねぇ。」
俺は鳩尾あたりを蹴りあげると装備が壊れた。そして丁度いい具合に鳩尾にも入ったのか吐瀉物を撒き散らした。
とりあえず千切った腕が手離した剣で止めを刺してやる。女には少しだけ優しくしないとな。
……これが優しいかどうかは置いといて。
「…次は誰だ?」
「ひっ!ひ、人殺し…!!」
俺は訳が分からず笑みを浮かべたまま首を傾げる。何言ってんだこいつ。
人殺し?それがどうした?先程お前たちが俺にしようとしたことじゃないか。自業自得だろ?
人を殺すのは殺される覚悟のる奴だけだって言葉知らないのか?
じゃあ今から俺が殺してやるよ。なんせ人を殺そうとしたんだもんな。
そうつらつらと笑みを浮かべたまま言うと周りは顔を青ざめさせて震えだした。
俺はつまらなくなり一瞬で殺すことにした。どうせだったら強い奴が相手だといいのにな。
俺は腕を振るった。瞬間結界の中にいた九人の上半身と下半身が別々に崩れ落ちた。
「ほら、次こいよ。」
「い…嫌だぁぁあああ!!死にたくない!!死にたく…!!」
ゴトッと音がして喚きだした男の首が落ちた。俺が腕を振って落としたからだ。
数秒してから体が倒れる。そしたまた十人が無理矢理結界の中に放り込まれる。
それに俺はただ腕を振るうという作業のみを繰り返す。
そして気が付けば残る一人はあの決闘を申し込んできた男のみだ。
「ば、化け物…!!なんで…何でチート使えるんだよォ!!」
「…だからこれは元々の力だ。じゃあな」
ゴキリ
一瞬で男の目の前に行って首を回して絶命させる。弱いモノには慈悲をってな。
時間はどのくらいかかったのか気になりメニューを見てみると八分もかかっていた。
そして結界がガラスが割れたかのような音と共に消えて≪パララッパラー≫と間抜けな音が響き渡った。
≪以上をもちまして決闘を終了させていただきます。勝者はキョウ様。おめでとうございます。
では戦利品をアイテムボックスの中に入れておきます。≫
その言葉に俺はアイテムボックスを確認してみた。…が、魔獣たちのアイテムが邪魔だ。
除外で爪 毛皮 皮と入れると別のものが出てきた。
最初に出てきたのは宝石や魔石だった。
赤い魔石×51
青い魔石×55
緑の魔石×48
茶色の魔石×54
New アゲート×38
New アダマンタイト×35
New アメジスト×40
New エメラルド×28
魔石って確かモンスターを倒してたまに出てくる奴だったな。初期だとこのくらいか。
それと宝石はまだまだある。訳が分からないから次。
…次からはどうやら大半が町で買うアイテムらしい。
New 銅の腕輪×2
New 銀の腕輪×5
New ポーション(小)×236
New ポーション(中)×285
New エーテル(小)×110
New エーテル(中)×51
他にはエロ本や恋愛小説などがあったがすべて廃棄した。必要ないしな。
下着とかもあったが誰かのなんて穿きたくない。女物なんて論外だ。即廃棄した。
……お、次はどうやら武器や装備みたいだ。
New 普通の短剣×21
New 普通の片手剣×29
New 普通の長剣×11
New 普通の双剣×17
New 普通の杖×20
New 良質の大槌×2
New 壊れた胸当て
New 普通の胸当て×97
New 良質の胸当て×2
New 普通の腰当て×98
New 良質の腰当て×2
New 赤いローブ×3
New 青いローブ×3
New 黄色いローブ×3
New 緑のローブ×3
New 黒のローブ×3
New 茶色のローブ×3
多分大槌を持っていたのは鍛冶場関連の…多分ドワーフだろう。それなら二人分だけ良質が混じっている事に納得できる。
それとまだまだローブはあるようだ。
………疲れたからこのくらいにしておくか。そう思いメニューを閉じた瞬間に衝撃が。
「きょーや凄かったよー!」
「そうか。」
やはり衝撃は白兎だったらしい。無駄に大きな体で熱烈な抱擁をしてくれている。…どうせだったら女がよかった。
まあ、無駄に香水臭い女よりはマシか、と思い直す。
それと何故周りが怯えてるのかはわからないが…気にする事じゃないだろう。
「ねぇねぇきょーや。ぼくとPT組もうよ!」
「……まあいいか。」
それに白兎は嬉しそうに笑い「やったー!」と大はしゃぎしている。とりあえず落ち着かせて早速PTを組んだ。
すると今度は「とりあえず武器屋で売ろうよ!」と白兎が言い出したため大人しくついて行く。
白兎は駄々を捏ねると面倒だからな。何度泣かれたか…。
内心遠い目をしてたら焦れたのであろう白兎に無理矢理手を掴まれた。…何故か恋人繋ぎだった。何故だ。
「速く速く。きょーや遅いよ!」
「あー、はいはい。」
ステータス
キョウ
レベル 20→55
種族 人間
HP 200→550
MP 100→275
STR 300→850
DEF 0
VIT 0
DEX 0
AGI 0
INT 0
CRI 0
LUK 0
属性
無・火・炎・水・氷・土・大地・風・雷・光・闇・龍・治癒・神属性・創生・古代・空間
装備
麻布の服
ボロの靴
称号
漆黒の断罪者
New 堕落なる断罪者
New 冷酷なる断罪者
所持金
61238G→245625G
漆黒の断罪者:レベルが15以上離れている相手を一人で三分以内で倒すこと
堕落の断罪者:PK連続100回で尚且つ一回も死なないこと
冷酷なる断罪者:人型を五十回惨たらしく殺すこと