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十二話

魔獣狩りをして…第二の街に来て既に三日経過している。

その間にも他の奴らが第一の街のボスを倒したのか随分多くのプレイヤーが来ていた。

確認してみたら既に辺りはプレイヤーを示す青いアイコンが沢山ある。

ついでにプレイヤーは青、それ以外の人は黄色、敵(魔獣を含む)は赤だ。

しかし、普通であればアイコンで溢れかえって大変なことになる。

その為、確認しようと思わなければアイコンは見えないようになっている。


「きょーや、ぼくまたレベル上がったよー!」


「そうか、よかったな。」


白兎はどうやら今のでレベルが58に上がったようだ。ついでに俺のレベルは64だ。

この辺のモンスターでは軽いデコピンで死んでしまう。白兎?白兎にはもっと軽くしてるから大丈夫だ。

それに俺は自分で言うのはなんだが制御するのは上手い方だしな。


「?どうしたのきょーや。」


「いや、ただここら辺にいる魔獣が弱いと思ってな。」


「…それはただ単にきょーやが強いからじゃないの?」


それは尤もな言葉だな。ここら辺の魔獣は鑑定したところ50~60くらいだ。

あまりレベル差はないが、弱い。ここら辺で俺でも強敵だと思えるような奴はいない。

そこで俺はふと思った。もし此処に大量の魔獣を呼び寄せたら一気にレベルは上がるんじゃないのか?

まあ、ここら辺で戦ったら周りに被害が出る気がするからしないでおくが。

それに、囲まれたら厄介だろう。……その場合は魔法で結界を張って辺り一面焦土にすれば一発だろうが。

ただ、そしたらその日はギタィとシンキとマソの木からアイテムが取れなくなってしまう。

ついでに今持っているギタィの木とかから取れた量はかなり増えて、ほぼ1000を超えた。


「んー、なあ白兎。街には魔獣を誘き寄せるアイテムとか売ってると思うか?」


「誘き寄せる…?ああ、きょーやレベル高いもんね。うん、多分あると思うよ。」


その言葉を聞いた俺は白兎を連れて街に戻る事にした。

しかし、街に戻ったのまではよかったのだが、道具屋がどこにあるのか知らない。

その為、適当に歩いて探すことになった。…その為、また果実を抱える事となったが。


「むぐむぐ…桃美味しいよねー。」


「いや、だから桃じゃなくてモモモ…いや、もういい。」


何度言ったところで直らないのを直そうと躍起になるのもどうなんだか、と思いやめる。

白兎はきょとんと目を瞬かせながら首を傾げていたがすぐにモモモに齧りつく。

そして俺たちは何となく路地裏に入って行った。


「…?ねぇねぇきょーや。あれってもしかして…。」


「…どうやら、何か阻害魔法でもかかった店っぽいな。入ってみるか。」


入ってみると、そこは何処か冷たい空気を醸し出していた。

何だか怪しげなものが多々売っている。辺りを一応鑑定してみた。


媚薬 レベル9

とても強力な媚薬。一滴だけで色狂いに変える事の出来るほど。

例え一滴でも一週間は効果があり続ける為、取り扱いには注意した方がよい。


惚れ薬 レベル9

とても強力な惚れ薬。一滴だけで最初に見た人に夢中になる。

一滴の効果は約一週間から二週間。全てを飲ませると一生効果が続く。


劇薬 レベル8

かなり凶悪な劇薬。一滴だけで皮膚が溶け、骨まで溶かし尽くす。

上手くいけばすんなり死ねるが、最悪の場合数年は生き続ける事になる。


俺はつい劇薬を凝視した。内心、もっと詳細を頼むと願いながら。

すると下に新しい文字が現れた。


劇薬 レベル8

かなり凶悪な劇薬。一滴だけで皮膚が溶け、骨まで溶かし尽くす。

上手くいけばすんなり死ねるが、最悪の場合数年は生き続ける事になる。


生きている場合は、激痛と眩暈、吐き気、体中の痺れ、頭痛、息切れ、立ち眩み等の症状があらわれ、徐々に衰弱して死んで逝く。

さらに恐ろしいのはなんと気が狂う事が出来ない事である。

劇薬の成分の中に何かの化学反応が出来たと昔討論されていたが今だ現在分かっていない。


劇薬の作り方

毒草 劇薬草 ポイズンスライムの体液 ポイズンスライムの核

ポイズンスネークの毒牙 ドスポイズンスネークの毒牙 呪われた血潮


なお、液状の物などは半結晶にした方がレベルが上がりやすい。

※劇薬をレベル10にする為には大量の材料と大量の呪われた半血晶が必要です。


つまり、作れないわけでもないのか。…まあ、もし作れなかったとしても、造ればいいだけの話なんだが。

思考を巡らせていた時、微かな空気を切る音が聞こえてきた。

俺は条件反射で飛んできた物を避ける。白兎の方にも飛んでいく音が聞こえてから白兎を回収する。

しかし避けた後にまた音が聞こえてきて、二回、三回と避けるが、攻撃は終わらない。

俺は面倒になり、俺は辺りを威圧してみた。白兎にだけはあたらないように細心の注意を払いながら。


「っ!ひっ!!」


するとカウンターの方から微かな悲鳴が聞こえた。俺は威圧と共に軽く殺気を向ける。

何かがいるようだが、姿は見えない。俺はとりあえずそこを攻撃しようと1メートルほどのファイアボールを造る。


「ま、待っとくれ!」


そうしわがれた声で叫んだ(声からして)老人は、一泊置いて姿を現した。


「わ、わしは此処の店主じゃ!そして先程のは所謂洗礼というものであって…!」


何故か弁解しだしていた。意味が分からん。


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