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九話

「GUOOOOOOOOO!!」


ドスン、と音を立て倒れたレッドベア。白兎は少し疲労の色を滲ませている。

しかし倒せるとは思わなかった。よくわからないがそれなりに強いみたいだったし。


「みてみて!!倒せたよー!」


「ああ、凄いな白兎。まさか手助け無しで倒せるなんてな。…レッドベアがアイテムに変わったから拾っていけ。」


それに「分かった。」と返事をして拾い集めだした白兎。俺も手伝いすぐになくなる。

すると目の前に魔方陣が現れた。…俺の時もこんな感じだったのか?すぐに街に戻ったから気が付かなかった。


「じゃあ次の街に行くか。」


「そうだね。」


俺たちは魔方陣の中に入る。すると一瞬にして景色が変わった。

周りからじろじろ見られて居心地が悪い為、俺たちは歩き出した。


「…なんだか、あまり変わらないね。」


「そうだな。」


俺たちはとりあえず町の外で魔獣狩りをする事にしたんだが……。


「GYAAAAA!!」


「どうしてこうなった。」


片手で顔を隠す俺。そして俺の装備を引っ張り「それどころじゃないよ!!逃げよう!!」と慌てている白兎。何故こうなったのか解説しよう。

とりあえず外に出た→森の入った→何故か魔獣が出てこない→飛んできた→多分ボス←今ここ。はい解説おしまい。


「GYOAAAAAAA!!」


「チッ…。うるせぇんだよ。」


「GYOAAAA!?」


無駄にデカい嘴をさらに突き出してロケットのように飛んできた色彩の鳥を俺は白兎の腰を抱いて避ける。

そして避けた瞬間体勢が崩れたのを見て畳まれた翼を掴んで引き千切った。

ベシャッと地に落ちた鳥に足を置いて逃げられないようにしてもう片方の翼も引き千切り飛べないようにする。

そして足を退けひっくり返して足をへし折る。絶叫を上げる鳥に眉を歪める。うるせえ。

しかしすぐに鳥は口を大きく開けた。そして喉の奥から炎が…!?

俺は避けようとしたが後ろに白兎がいる為に避けるようなことは出来ない。

仕方なく鳥の大きく開いた嘴を閉じる事にした。それに籠った悲鳴を上げる鳥。


「え?え?きょーやなにしてるの?」


白兎は訳が分からないといった様子でそう質問してきた。


「いや、この鳥が炎を吐き出そうとしてたから嘴を掴んで閉じさせただけだ。」


「へー。」


後ろから白兎の声が聞こえ、俺はしばらく抑えつける。

翼を引き千切られ、足をへし折られた鳥の抵抗など可愛いものだ。

もうそろそろ大丈夫か?と思い嘴から手を離し、また炎を吐き出そうとした鳥を軽く殴りつける。

…すると鳥の頭が体に埋まり、びちゃびちゃと緑色の血液が服に付着したが何故かすぐにその痕跡がなくなる。

どうやらこの装備は自動的に血液などを浄化してくれるらしい。


「……えっと、きょーや力強くなったんだね。」


「多分、この装備のおかげだな。…単純にレベルが上がったのもあるだろうが。」


何故か気まずくなり、アイテムを黙って拾い集める。ついでに、アイテムボックスには古代か空間の属性が必要だ。

あとかなり高級品になってるが拡張ポーチなるものがある。

古代属性のアイテムボックスの場合、容量は各100個までとなっている。

空間属性のアイテムボックスは魔力に依存する。しかし寝れば大体回復するし、数値化はされないようだが少し魔力が増える。

ただ、古代属性よりも空間属性の方が珍しいため、持っている者は基本いないらしい。

まあ、周りなんかどうでもいいから俺は空間属性にしている。

適当にアイテムボックスに詰め込み、俺は白兎に質問する。


「なあ白兎、今のでレベルアップしたか?」


「したよ。えっと…おお、24になったよ。だからレベル9上がった事になるよー!」


「そうか」


多分基本俺を探していたからあまりレベルが高くないんだろう。

昨日聞いたが、俺がいると思った白兎は基本的に俺を探してたまに冒険に言ってたらしい。

内心普通逆じゃないのか?と思ったがまあ白兎だからで納得した。


「もう少しこの町にいるか。」


「…ぼくのせいで。ごめんね、きょーや」


涙目になって謝ってきた白兎に俺は背伸びをして髪を掻き混ぜるように撫でる。

そして「少しゆっくりしたいからこの街に暫くいることにしただけだ。」と言うと白兎は困ったような笑みを浮かべた。

少ししょんぼりしていた白兎を何とか宥めすかし、平常に戻った白兎と共に街に戻る。

そして宿を探すことにした。…が、何故か真心亭が見つかった。

鑑定をしてみたところ、真心亭はいたるところにある有名な宿というのが発覚した。


「ねぇ、何日泊まるの?」


「此処でレベル上げするか。レベルが上がって大丈夫だと思ったら次の街に行くか考えてみよう。」


個人的に次の街に行きたいが、白兎が危ない目に遭ってしまう。それはいけないよな。

そんな思いに気が付いたのか白兎は複雑な顔をしていたが何も言わなかった。

そして泊まるのは一応一週間という事で決定した。

ついでに第一の街では二人一泊2000Gだったのに第二の街では二人七泊で28000Gだった。

一気に1000Gも上がるなら、第一の街で寝泊まりすればいいだろうと思うが何故か第一の街には行けなくなっていた。

鑑定してみたところ、あの魔方陣は片道らしい。第一の街にいた俺たちが珍しかったから見られてたのか?

…もし欲しいアイテムがあったらどうなるんだろうか?そこら辺で売ってるのか?

白兎の所持金では足りない為、今回も俺が払わせてもらった。白兎は申し訳なさそうにしていた。

だから俺は「俺が勝手に払っただけだから気にするな。」とだけ言っておいた。

色々言うのは苦手だからな。それだけでも白兎には伝わるだろうと思ったからだ。



ステータス


ハクト


レベル 15→24


種族 人間


HP  150→280(50000+50000)

MP  225→290(50000+50000+50000)

STR 15→30(50000+50000)

DEF 10→30(50000+50000)

VIT 40→10(50000)

DEX 15→30(50000)

AGI 10→25(50000)

INT 35→40(50000+50000+50000)

CRI 10→20(50000)

LUK 20→40(50000)


属性

無・火・炎・水・氷・土・大地・風・雷・光・闇・治癒


装備

大魔導師のローブ(白)

守り神のVネック(白)

大魔導師の杖(白)

戦神のパンツ(白)

祝福のズボン(白)

加護付きの靴下(白)


称号

無し


所持金

2500G→3950G

色彩鳥:レベルは大体50~60。全長約6メートル

MPが高い代わりにHPは若干少ない。弱点は顔、足、羽の三つ。AGIが高く、攻撃が当たりにくい。

魔法が使える。属性は火・炎の二つ。一人で倒すのには苦労するであろう魔獣。

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