二話
指の端のささくれが急に傷んだ。
意識が戻ってきたんだ。
俺は街にいた。
しかし、俺はこの街を知らない。
その上通行人は一人もいない。
「!」
道路に雀の死体があった。
まだ熱かった。俺は怖かった。
そして…
いつのまにか、あめが降っていた。
北風が吹いて寒くなった。
俺はイライラした。
雷も降ってきた。
とりあえず建築物の下で休むことにした。
どうやら大型デパートらしく、床は高級そうな大理石。
しかし人は誰もいない。もう夜で、明らかに都会っぽくて星は見えないはずなのに、今日だけは綺麗に見えた。
「はろうぃんごっこ」
ハロウィンごっこでこうなるなんて、、とっとと家に帰って借金を返さねえと、
ん?いま声が聞こえたような…
「かいほうされたね」
「よかったね」
「うれしいね」
「…?」
絶対に聞こえた、今のは絶対に。
ってことは人がいるってことだ。
「会ってやる。絶対に会って…」
家に帰りたい、は言葉にできなかった。
寝てしまっていた。
朝焼けは綺麗に地面を照らして、ホテルのフロアは光り輝いている蛍のようだ。
電気がついていないからね。
急いでフロアを降りた。目指すは2階、「おもちゃ売り場」
なんでおもちゃなんかに向かうのかって?いや、そりゃそうだろ。あの声は子供の声だったんだから。
「…あ…し…ね!」
声だ!昨日のと同じの…
「おい!どこだ!」
ついつい声に出してしまった。まるで消えてしまいそうなか細い声だったからな。
「つ………て…ね!」
また聞こえた。
俺は声が聞こえる方にぐんぐん進んでいった。
するとそこにあったのは…




