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私の想いはたった一つ、ただ、アナタに会いたくて
喉が渇いていた。忘れてしまった。
お腹が空いていた。忘れてしまった。
仲間に置いて行かれた。忘れてしまった。
全ての装備と道具も失った。忘れてしまった。
・・・寂しい。忘れられない。
「無事ですか?」
「ッ!!??」
このまま潰えてしまうのかと思った。命よりも心が。
このままなのかと思った。始まらない事よりも終わらない事を恐れた。
私は永く、本当に永く、このサイカイだけを・・・
「・・・無事じゃない! 無事なもんか! 全てを手に入れたとしても、アナタがいない!」
「・・・ごめん。・・・ただいま」
世界の謎が解かれた世界。
全てが終わり、まだ始まってもいない時の円環の繋ぎ目において、私は、彼と会えた!