表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

第1話 フラウィス君は使い魔になりたい

<登場人物>

魔女:半人前の魔女。名前はまだ無い。外見年齢は中学生くらい。

フラウィス:羊の姿をしている悪魔。白くてもこもこ。

場所:魔女の家



フラウィス(以下『フ』)「魔女ちゃん!」


魔女(以下『魔』)「なに?フーちゃん」


フ「僕を魔女ちゃんの使い魔にしてください!」


魔「お断りします」


フ「………」


魔「………」


フ「魔女ちゃん!僕を使い魔にし」


魔「しません」


フ「………」


魔「………」


フ「魔女ちゃ」


魔「ダメです」


フ「………」


魔「………」


フ「うぅ……なんでぇ?どうしてダメなの?」


魔「逆にどうしてダメじゃないと思ったの?もう何回も断ってるよね?」


フ「だって、聞いてみないと分からないでしょ」


魔「いや、断ってるじゃん」


フ「でも、その時の気分とかで答えが変わるかもしれないし」


魔「気分なんかで変わらないよ……コーヒーか紅茶か、みたいな軽い問題じゃないんだから」


フ「コーヒーと紅茶は人によっては戦争が起きるよ」


魔「まぁ…うん、それはそうかもしれないけど、私にとってはどっちでもいいの」


フ「僕はどっちも好き!」


魔「あぁ、そう、よかったね…」


フ「でもね、濃いエスプレッソはたくさん飲んだらダメなんだ。前に飲んだら鼻血出たから」


魔「エスプレッソってそうなの?飲む機会無いから分かんないや」


フ「少しの量なら大丈夫だよ!」


魔「そっか…でも、鼻血はよく分かんないけど、濃いのをたくさん飲むのはあんまり良くない気がするね。分かんないけど」


フ「明日一緒に喫茶店行こー!魔女ちゃん!」


魔「いいけど……だいぶ話変わったな」


フ「僕ソーダフロート飲みたい!」


魔「コーヒーでも紅茶でもないんだね…」


フ「魔女ちゃんは何飲むの?」


魔「んー、その時の気分によるかな」


フ「僕も魔女ちゃんと同じの飲みたい!」


魔「ソーダフロートはどうした?」


フ「どっちも飲む!」


魔「じゃあブラックコーヒーにする」


フ「うっ…」


魔「砂糖もミルクも入れるの禁止ね。何も入れちゃダメ」


フ「ううっ……」


魔「ふふん、無理しなくていいよ。フーちゃんが飲めなかった分は私が飲むから」


フ「魔女ちゃん……もし明日僕がブラックコーヒーを飲めたら、僕を使い魔に」


魔「しません」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ