第２話 僕の出番は？
2023年8/4 に誤字脱字の修正と内容の加筆追加を行いました。
ストーリーに変更はありません。
前回までのあらすじは
異世界にやって来た感慨を感じる相手は異世界産ヤンキーに絡まれながらだった
感慨深い
もうすぐ夜になる空は、とばりを張り始めて月も見え隠れしている
一番星はそれを主張するように輝いていてそれに伴うように気温は下がって寒くなり吐く息は白くなって見ることが出来る程である
どうやらこの世界の季節は今、冬っぽい
うん違うかも知れない
なんせ月が３っつぐらいあるからちょっと検討の付けようが無いもんな～
「うんだらーーーーーーー！
糞！
ぐへッ？
どわっ！？」
左のフックをパンチで遮ると透かさず太股にローキックを入れる
スッポーン！？
おりょ？
左のスリッパが飛んでった
ヤバヤバ、ちょっと回収しますね
いそいそ取ってくるから待ってて
もういいよ～
あっ痛がってて牛角くんは見て無かった
相手の悲鳴と舌打ちが聞こえる
でも力加減の調整の練習も兼ねてるから思ってるより痛くないはずなのに
大袈裟じゃない？
あれから1時間は経っただろうか、そん感じの死闘をサポートしてかっこ仮が繰り広げてくれている
『いいえ5分ほどです。』
まじぃ？
経ったのそれだけ？
『マジぃです。』
マ・ジ・か・よ
それにしても身体が勝手に動いてる
戦闘Modeは凄いな～
疑問に思った事をサポートシステム関連が汲み取ってるのか～な？
深くは考えない事にした
やってみたい事あるから考えたら伝わるならやってみてくれる？
『はい了解しました。』
オーケー！
なら、とにかく今は名前を何にするかだよね～
エーアイ、じんこうちのう、アイア○マンに初○ミク、後はカゲ○ロのエネにロジ○マとかかな？
う～ん、なんか違うのも混じってた気もするけど戦いながら思い浮かんでて考えられるのはコレくらいだな
仰け反って剣筋をギリギリで躱ける
頬に当たらないギリギリを責める、カッコよくない？
一度やってみたかったんだ( ・`д・´)キリッ！
身体の動かし方に調整と手加減が上手く出来てきたかも
そんな気がする多分ね
番人ヤンキーがイラつき地団駄を踏む
顔も凄い形相になってて笑いそうになるのを抑える
体勢を戻して右足に脚力を入れて飛び上がると空中で縦に一回転、落ちて逆さまの姿勢から目の前でピース、おちょくってみる
華麗に着地っ、スタッ決めポーズ！
ヒーロー着地が成功ね
石橋に罅が入るのが目に入る、ちょっと遊び過ぎたかな
「協力感謝するよ、お怒り牛角くん」
メガネしてヒゲ生やしてみない？
「んだぁとコラーーーーーーーー！？」
吼えて怒りで攻撃が更に雑になる牛くん、そんな攻撃は余計に橋にダメージを追加させる
ん、でもね
おかげで良いの思いついたよ！
イアだ！
エーアイのアイを逆から読んでI.A.だ！！
安直？良いじゃないか記憶喪失なんだから！
こんなもんでしょ！
「決めたぞコレからは、」
『聞いていました。
私はこれからI.A.と名乗らせて頂きます。』
えっ！もしかしてやっぱり考えてる事分かるの？？
『はい。
ステータス内のログ・プログラムと結合した際に行使権限を譲渡されています。』
あ～アイ○ンマン的な感じか～
脳内に聞こえて来る時から気づいてもよかったよね～
いや、ほら忙しかったから
それ処じゃ、無かったんだよ本当ですよ
『検索します。』
ん？何を？
『検索中。
ー。
ーー。
ーーー。
ーーーー。
ーーーーー。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥出ました。
仰っている映画作品を閲覧しました。
少し違うかも知れませんが解釈は概ねあっているかと。』
なるほど、そりゃ良かった
でもさ、どうや
「ふざけやがってぇぇェェエえ！
さっきから当たりゃしねーーーーーもう怒った！！
俺様の必殺技を食らいやがれ！
スキル発動！！
巨大単眼膂力強化ルぅーーーー！！！
レッドモーウアタックオォォォォォ！！！
うぉぉりゃぁぁあああア！！」
だから遮るなよ、ずっと叫んで怒ってたろがい！
大振りの大剣を蹴って軌道を反らして１発胸部に殴っとく
「げべぇ！？
舐めやがって！
俺の愛剣を傷つけやがって、特注品だぞ！！
高かったんだぞーーーーー！！！
今度こそ許せねぇぇぇェェエ」
えぇ？
舐める訳ないじゃん気持ち悪い
おっとっと？
そろそろソッチの方が先に臨界点突破したね
オレはまだまだ行し、まだ色々試したかったのに
叫びすぎて血反吐きそうで目を爛々とさせてるから仕方ないか
分かったよ倒してあげようか
付き合ってくれてありがとね～
血管が耐えられ無さそうだし、一撃で仕留めてやろう
では早速、イアさん呼びを使おうかね
I.A.、戦闘モードの奴は終了ね
ここからはオレが戦うから普通の状態に戻してちょ♪
んまげ王子♪
『AutomaticBattleのシークエンスを停止させます。
完了しました。
現在使導権はボスに戻されました。』
んー、りょ♪
名前長く無い？
簡単なの考えとくね
へへ、よ～し！
んじゃ初めましょうか？
角ウシくんの地獄の惨劇をね～
「ニヤリ、ニヤニヤ～ニヤリ悪かったよ」
「何イィィぃぃいぃぃィィィぃ？！
なんだその不気味な顔はーーーーーーーー！！」
尚もブンブンと出鱈目に剣を振るう角ウシくんの攻撃は、一切当たらない
不気味とは失礼な
とびっきりの最高スマイルでしょうが～
「もう終わらせてやるからさ(^∇^)
付き合って遊んでくれてありがとさん」
ニッコリなパチパチ笑顔で返すと激昂して突っ込んで来る
そうして角ウシくんの手首を軽く払うように蹴ると角ウシくんは痛さで手を離してしまい剣が宙を舞う
蹴った反動を利用して次の攻撃をしようとしてたのに、さっきの蹴りの勢いで飛んでいって川に落ちてしまう角ウシくん
えっ！？
お？
おい！！
カッコよく決まってないじゃん！
呆気ないぞアホウシ！！
次の動きの動作しちゃってたじゃんかさ～
ここから強烈且つカッコいい必殺技を決めて、やろうと思ってたのに、もうなんだよ～～
いまいち決まらないな～
「あばばばばばばば、
おっぱ、うぶ、ぐばぁ！！
オレは
泳げ
ないんだーーー
よーーーーーーーーーー」
声がどんどん小さくなっていく
水流に流されているようだった、ってえーーっ！
ガチで？
そこに空を駆けていた角ウシくんの愛用してた大剣が俺の直ぐ真横に刺さる
おわっ、怖ッつ！！
危ないな！
まったく自分の物ぐらい、自分でちゃんと仕舞いなさい
まったく最近の若者はこれだから困っちゃうんだ！！
『彼の方がボスより遥かに歳上です。』
あぁ、捕捉くれてありがとう
ただのジ冗談なんだけど～！
まっ良かな、終わりよければ全て良しって言うもんね～♪
仲間とかが助けるでしょ、知らんけど
物足りなさを少し感じながらも満足感も得て、１人、日没しつつある夕日をバックに、おもむろに刺さった剣を抜いてみた
すると、なんと驚く事でしょうか
橋に罅が広がっていきそれが進んでいくではありませんか
あっという間も許さずに衝撃音を轟かせて罅が橋の全体に行き渡り出すのです
今までの経年劣化なのかな？
うん、今回の戦闘てっかオレのせいですよね
いよいよ怒号のように大きな音を響かせて壊れていき崩壊している石畳の橋だったモノ
あまりに大きい音がするので耳を塞ぐ
唖然タイム( ; ゜Д゜)ドン引き
橋が崩れてしまっては来た道に戻れないては～ありませんか
あ～あ！！
これ飽きた、普通にしよ
よしっ大丈夫かな、うん！
いいよね、元々この先に用があったんだしさ、良しとするにしよう
オレ知～らねっ(((^_^;)
めでたし、めでたし
んじゃ～とりあえずはね、一件落着した事だし落ち着こう
さてっと、どうしますかね
まぁ入ろうかな？
門番の合言葉とか鍵とか秘密の特別な手法が使われてたら終わりだぜ！
ん？
そこでさっきから肩に担いでた角ウシくんの剣の様子を見てみる
『鑑定を発動します。』
〔バックの愛大剣〕
サイクロプス用
市販では¥12000だがボッタクられて¥25000で購入した。
特段変哲の無い黒塗りしただけの剣。
能力・魔法効果なし
サイクロプス用なので人間には持てるはずが無い
へ～あっそ( ；-｀д´-)
試し斬りしてみるかな、大剣を橋が嘗ては有ったであろう向きで振り回してみる
うん問題なさそうだな
なんか折角の異世界なんだから魔法の何とかのんとか斬りってのがやってみたいよな～
『それではスキル一覧の中で現在使えるモノを表示します。
剣術｜魔剣
剣術｜爆星砕斬り
があります。
使用しますか？。』
ならっ～これにしようかなo(^o^)oワクワク
手で実際にウインドウをタップしてみる
やっぱり手でも触れるんだ～！
なんか異世界感を実感するな～カッコよ(///ω///)☆
『スキル|剣術を発動します。』
イエ～～ス
「開け～豆～♪」
黒い鉄色の巨大な門はチーズのように細かくスラスラスパスパ華麗に斬られていくのだった
《次回予告》
「おかしいな僕の話は？
そろそろ僕たちの番なんじゃないかな？」
次回は主人公が大暴れ！？
あとタケルの出番は主人公が魔王になるまでは有りません
乞うご期待！！
「そんな！？
なんで予告に呼ばれたんだろ？
交互にやっていくスタイルなんかでは駄目なのかな？」
カメオ出演:真壁 健
次の更新は本日は未定です。
するとしたら21or22のどちらかに。
