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第11話 ファントムとスペクターは違うって


3週目


前話のオチを追加しています。


 2023年8/24に修正と追加を行いました。



前回の三つの出来事は

一つ(ひとつ)、ヴァレンは眼帯を装備して中二病度が上がった。

二つ(ふたつ)、リビングナイトを創りだし作業を肩代わりされる存在を導入しようとする。

そして三つ(みっつ)、又も乱入者が現れ場面は急展開する。

カウント・ザ・マジックズ!

ヴァレンの使える魔法は!?

は、ちょっと多すぎて分かん無いな~



I.A.(イア)の異世界臨時講義(クリニック)の時間です。


《第二回 ワールド・システムとは》

 神や天使が運営管理している異世界に存在するメニューやステータスウインドウ等の総称の真の呼称の事です。

異世界に存在する人族や魔族の誰もから魔物でさえ持っていて召喚者・転生者も行使出来ます。

魔獣等は開いたりせずとも本能や感覚で理解しスキルを発動させます。

 これを開く事でスキルや魔法を扱えるのは勿論、様々な機能が確認されていますが詳しいことは判っていません。

今回の勇者達はワールドシステムの仕様は個々に微妙な異なりの有る設定になっています。

召喚の際に連想先が各々のイメージに沿っている旨が告げられており機能面に優劣の有無はなく本人に尤も親しみさ、から選ばれている…………はずだったのですがボス、ヴァレン様はI.A.(わたし)を創り思考と直結させてしまったため予想外の使用方法を手にしている。

例はワールド・システムと繋がっているため異世界の知識を獲ている。

地球の知識はヴァレンの深層心理等からも獲ています。

 全てではありませんが人間の秘匿の徹底している知識や書物・文献、世界中の出来事から過去の情報、歴史等を得られます。

一方で神が厳重に制限(ロック)している情報(データ)には深くアクセス出来ません。

仮定すれば深く潜れる可能性もありますがバレた場合の危険を犯すリスクと世界に害を成したと判断される恐れがあるため此方(わたし)の判断で停止しています。

又、行った場合は即に見つかりユニークスキルI.A.(イア)の剥奪が考えられ抵抗・反逆をしたとしても異世界を統括しているワールド・システム全体をハッキングするのは異世界随一となった絶大な魔力のヴァレン様でも賄えず不可能と言わざる負えません。

また、このコーナーもこの恩恵を利用して抽出したのは明白ですね

 話が逸れてしまいました。

スキル・魔法の行使を分かりやすく簡単且つ素早く行えるようにプログラムとして組み込まれていたり生涯の経験や行動が数値化されスキルへと実体化されているのです。

今回はここまで。

次回お会いしましょう。』


✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕




  魔王城が激しく揺れている。

天井から塵や破片を落とし皹を作る。

大きく一度、その次には小さい振動が不定期に何度も。

そして二度目の今は城、其の物が悲鳴を上げていると錯覚しそうな音を響かせて。

どうやら、あの侵入者と魔王様が戦っておられる(よう)なのだ。

一度目の揺れでワタシは眼を覚ますと壁から、やっとの思いで抜け出した。

しかし見てみると周りにも倒れている部下達。

なんと情けないことかっっ、、。

ため息が漏れるのを隠すのも忘れてしまった。

軽傷の者やワタシと同じ時期に起き上がった者を引き連れてワタシは魔王様の元へと馳せ参じるため行動を開始する。

その道中で目にしたのは城の至る所が破壊されている無残な景色(すがた)だった。

なかには壁に穴が空き、外側が見えている箇所まであった。

魔城は由緒のある歴史の長い遺産と言っても過言では無い。

歴代の魔王様が住まわれ守護してきた魔界の要であり王都であり、中心部なのだから。

魔王城をこんなにしたとあっては、ご先祖様に顔向け出来ない。

この所業は到底、許される行為でも許せる行為でも無い。野蛮な侵入者めっ!!

必ずワタシ自らの手で貴様の行いを公開させてやる。


 ワタシは魔王軍の最高幹部が1人(いったい)───"フル=ハウス"その人である───

魔王様・魔王軍に仕えて(はや)数百年以上の古株にして魔王様と幾度の戦にて肩を並べ供に帰還し生き残れ続け分かち合った戦友としての自負もある。

コト、ワタシに措いてはアヤツだけはタダでは帰すなど有り得んっ!

そう心に誓いながら魔王様が戦われている5階を見上げる。

その時だった。

又もや一際(ひときわ)大きな振動が魔王城を揺さぶったのだ。

割れるような怒号と裂けんばかりの崩壊音に、まさか5階の床が崩れたとでも言うのか!?

何か嫌な予感に非常通路の螺旋階段を(あが)る足は早くなる一方で一様に焦りは募るはかり。

そして、ふと後ろを振り返り向けば部下たちの士気は低い事この上ないとは、如何なものか。

統率は消え失せたように動きも遅ければ鈍いときた。

このままではイケない。

なんとも、やる気のない顔だ。

焦燥は部下の怒りへと変わり剣を抜かせた。

魔王様に何と情けない面をして参じるつもりだろうか?

叱咤と渇を入れるべく魔力を薄く放つ。


「そのような腑抜けでどうするっ!!

魔王様の(もと)へ御目見えするのだぞ!

何分何秒と早く御着きになる事が忠義であると何故分からんか!

貴様らの一つ一つの行いと所作が魔王軍全体の意思そのモノで無くては成らならんのだ!

しっかりと覚悟を持って進軍せよっ!!!!

我々は魔王様の忠実なる(しもべ)

僕臣(じゅうぼく)佳き(よき)蒼生(そうせい)であろうがっっ!!!

あの侵入者を滅っして今1度、忠義を表すのだ!!!」

 ワタシは先頭に向き直ると行進を再開させる。

早々と隊列は足並みを響かせ続く。

程無くして遂に何とか無事に1人の犠牲と邪魔立ても有りはせずに魔王様の()られる玉座の間の扉に辿り着いた。

その内の1つは斬られたように壊されているのを確認し、またもや怒りの炎が再燃するのを感じる。

隣にある別の扉は鈍重な音を鳴らしながら開かれる。

毎回(いつも)の様に数人の部下に任せワタシは気を静めて魔力を高ぶらせた。

入ると、そこに広がっている光景は横たわる魔王様にエマお嬢様と執事長ジャックが、そして例の不届き者の姿だった。

その結果にワタシは一瞬で頭に血が昇り、姫様を守らんと激昂してしまい名乗りを挙げて‥‥‥そこから先の記憶が‥‥‥な‥‥い。


※  ※  ※  ※  ※


  もやもやの気持ち、から何とか遣って行きますかって魔王さんに報いるためにもまずは、お城の修理かな~と、和気藹々してた時に魔の悪い事に知らん人が乱入してきた。

気分は台無しで最悪まで有る。

前回っ回想終わりね!


「貴様ぁーーーー!

姫様から離れろーーーーーー!!」

 有無を言わせない勢いで走って何か叫んでる、なんか知らないブッチャーさん(仮)。

そのせいで話の流れが中断されてしまった。

何だあれ?

なのでオレはエマに彼を指差してブッチャー(仮)に、ついて聞く事にした。


「アレ誰?」

 何となく、僅かに儚げに覚えてる気がする。

輪郭だけなら……ダメだ、思い出せない。


「むっ、むむ?

確か父上に支えている部下のはずだが、

…なのだが………ッ…わるい。

…その……私も名前までは知らない。

何となく偉い部類の役職だろう。

………何故なら来ている鎧が高そうで勲章も付いているからな!!」

 そんな!?

見たまんまじゃないですかエマさん!!

ホ~ン‥‥でも、どっかで見た気もしたけど勘違いだったかな?

なんか後ろでジャックさんが、この会話にビックリしてるけどいいのかな?

まぁ、ひとまず魔法騎士たちに指示出しとくかな~

ん?

I.A.(イア)も何か言いたげですね?

無音の視線を感じるんだけど。

まぁとりあえずは指示出しとくか。


「あの変なのを捕らえろ!」

 左腕をカッコよく振り上げて、それっぽくやってみる!

すると何処から、とも無く可愛らしい子供の声がしてくる。


「「いいよ~」」

「「あ~い」」

「「わかった~」」

「「ボクがさき~」」

「「わたしが1番~」」

「「ううん、ぼくが先~」」

「「これ動き辛いね~」」

「「でもガチャンガチャン面白い音がするよ~」」

 これらの声の出処(でどころ)は黄色騎士たちの中から木霊するように反響している彼等(・・・)にあった。

この謎の現象には実は正体が有りましてですね~ムフフ♪

創造魔法でリビングアーマーみたいな奴をイメージして作ったまでは良かったんだけど、いざ稼働させようとしたら中身が空っぽで動かす事が出来ないってなりまして~さぁ大変!?

悩んでると~そう!

手を差し出してくれたのは御存知!!

そうですI.A.(イア)さんしか居ませんね。

そんなイアさんの導き出した答えとは。

なんとオレの周りを浮遊して遊んでた "式神" 達だった。

魔王さんとの戦いの後も生き残っていた彼等(ちょっと忘れてた、ゴメン)

に着目したようで、その式神(・・・)達を完成した騎士鎧に憑依・依代(よりしろ)・もしくは新たな宿主に出来ないかと計算(かんが)えたらしい。

凄い!天才!(あったま)、|()っい~♪

ハイっ結果、式神の人形の紙から解放してみました。


 ウインドウ・タブでやってるので簡単なのです。

実際に現実でやるとヤバいとか何か大変な事が発生するらしい。

封印とかね。

んで、だから安全バージョンでやるとオバケの魂みたいなのが出て来てた。

しかも怖いかんじとかではなくアニメなんかのデフォルトされた可愛いかんじの奴。

全体的に丸くて尻尾なのか後ろにちょっんと返しみたいのがあるのもザ・オバケのゆる○ャラみたいで可愛ユスナ(*≧з≦)

式神だからなのか日本イメージらしく頭には鬼のツノ?みたいのもあって極め付きは喋りだした事だった。

声や口調は子供その物って感じの無邪気さがあって驚いた。

イアちゃんや弟妹達(きょうだい)が出来たね!

君はもう立派な、お姉ちゃんだぜ(≧∇≦)b


 つまり式神の応用と創造で作った魔法騎士のスキルの連動で初めて完成する事が出来たオリジナルティ溢れる世界初?いや異世界初の仕様なのです(*’ω’ノノ゛☆パチパチ

なんて喜んでるとっ!

ココで更に問題発生、魔法騎士を増産し過ぎて直ぐ(すぐ)に式神の数が足りなくなってしまうという事態にっ。

新しい式神を出そうとしてイアから待ったが掛かった。

ハイ()めます。

直ぐ()めました、なんでもここに新しく式神を出すと効率的に魔力共にも悪いので別の召喚魔法で眷属を出した方が、お得で、お手軽らしい。

(まぁ魔力、バカみたいにあるんだけどね!)

お得がドックンドックンとのことなので早速してみました~

既存のスキルの一覧の召喚の中から式神に近いのを探してっと、 "ゴースト" と "レイス" を発見したので選択してみる。


―――――――――――――――――――

●〔召喚|幼幽霊(ゴースト)/アンデッド〕

かつて生きていた成仏の仕方を知らない無垢な子供の魂が霊になった。

ふよふよと浮いて佇み布を被って驚かす目に見える非実体のお化け。

害意を与えなければ実害のない数少ない霊でもある。


全ての霊体に言い切れるのは他人や動物に乗り移る事が確認されていてポルターガイストや念動力、物を操る事に長けている。

そして意思疎通が通り願いを叶えれば健やかに安らかに天に召され消えると言う点である。


―――――――――――――――――――

●〔召喚|成死霊(レイス)/アンデッド〕

成仏(じょうぶつ)出来ずに現世に留まっている生霊(いきりょう)だった存在。

かつて生きた状態で幽体離脱し戻れなくなった、ないしは肉体から無理矢理に引き剥がされ実体を失くした魂だけとなってしまった子供ではない人間の霊体。

そのためその姿は生前の魂の持ち主の姿である。

望みを果たせずに無念を胸に未練を抱いている事が多く原因を解決すれば立ち所に昇華される。


―――――――――――――――――――

●〔召喚|亡幻霊(ファントム)/アンデッド〕

成仏を忘れた実体のしないはずの見えない何かが人の姿形をしている怨霊。

遣り残した出来事や遣り遂げようと執着した責任を果たせず死んだ霊体。

生前の行為が咎めて、知人の生者に伝えられずに、誓いを果たそうと、愛する者を守るために等の強い想いから死に切れずに或いは自分が死んだと気付かずに感情に突き動かされて現世に残っている。

そのため生前の強く深い悲しみや寂しさの場所や人物に縛られ地縛霊や背後霊に成りやすい傾向にある。

例は家塚や家宝を人知れず守っていたりする。

必ずしも善人だけがファントムでは無いので彼等を救う際は、その願いを精査しなければ悲劇は連鎖して生むことになる。

長くこの世に居座る事は霊体の彼らは勿論、現世の生者の双方に悪影響を及ぼすので早い解決が望ましい。


―――――――――――――――――――

●〔召喚|悪影霊(スペクター)/アンデッド〕

キング・オブ・恐怖心(ホラー)危機感(テラー)

死後の世界に逝く事を阻まれ邪魔された憐れなる遺恨の魂が彷徨い、この世に災いを運ぶために夜な夜な現れる人形等の異形物(クリーチャー)

強烈な悪意は断末の間際に生命(いのち)(しが)み付くも(むご)たらしく凄惨(せいさん)に殺された成れの果て。

過ちを押し付けられた無実の罪の中、濡れ衣の魂が血みどろに染まり堕ち、狂気的で残酷な犯罪者も均しく掬い取られずに現世を永劫歩く内に自身が何者で人であった事や生前の記憶も忘れて残った1つだけの感情だけに動かされ苦痛と苦悶を宿し憎悪に狩られ生者を見つける度に襲い掛かる。

中には長い奔放で恨みは呪いの怨嗟に耐え兼ねて変質してしまい実体を得ている事が固体が有り、もはやゾンビやシャドウに近くなっている。

過去には動物霊だと(おぼ)しき例や複数の悪影霊(スペクター)が融合した集合体も確認されている。

スペクターを倒すには魂から形現している全ての部位の破壊と浄化のみ、とされ安息と救済を世界から忘れ去られ捨てられたスペクターに与える事が出来れば孤独に苛まれた窮屈な運命から解放されるだろう。


―――――――――――――――――――


 ふむふむ正直違いが説明文を読んでも似てて分かんなかった。

後のファントムとスペクターは違うなって感じがしたから自分の直感を信じよう。

多分だけど~。

見た感じ的にも、この二つがヤバい悪党系っぽいからダメ。

説明文のトコに画像が表示されるの有ったから見て確認してみたけど怖いしグロいからダメ、却下。

だから前の二つのゴーストとレイスで良いかな~。

んで召喚してみました。

実際に召喚してみるとゴーストは洋風版の式神って感じではあるんだけども、こっちも○るキャラっぽいのが否めない。

ただ、こっちは無い尻尾みたいのが無くて布を(かぶっ)てたり、短い足みたいのが後ろに延びてたり、短い手も子もいたりで違いが顕著に出てるって感じ。

そしてレイスは半透明の人だった、ビックリした!

お漏らしする所だった。

女の人だったり男の人だったりしてるんだけど怪我とかしてるわけでも無くて普通の格好してる。

式神とゴーストが子供ならレイスは大人って区別で良さそうだ!

親的な感じだと思っとーこーーー!

レイス達よ子守り、子守りだ任せたぞ!

お願いします。

召喚されて早々(はやばや)に子供の世話を任されて苦笑いしているレイス達は案外シュールだな。

頼んでんのオレだから、おまゆう、だからごめんなさいしとこ(´-ω-)人!

その内なんかの、ご褒美とか考えとくからさ~

それで彼らは今もオレの周りを皆が皆、好きに様々に飛び回っては彷徨(うろつ)かれております。

見えないようにしてるだけで、いっぱい居るのだよ。

理由はエマたちが、いきなり現れた|ゴースト達に驚くのを防ぐため!!

折を見て、折を見てって変な言葉…………時を見てオレの事なんかも合わせて話そうとは思ってる、ホントだよ!


*


 そんでイアさんに任せたので自動(かって)に魔法騎士の製造と眷族召喚は、しっぱなしなのでずっと数は増えぱなしで~す。

数的に式神も、ちょこちょこ出してってお願いしといた。

ちょっとした遊び心と同じ仲間が居なくて寂しいかもなって思ったから。

…………ゴッホん、ごーギャン!

ってのが前回のリビングナイトの創造過程の間に合った出来事(あらまし)なのであったそうな。

っで、ようやくさっきの話に戻れる。


「「子どもたち~先頭は私達について来なさい~」」

「「僕たち第3班はこの部屋の壁を修理していくよ~

一列に並んで着いてきてね~」」

「「俺達はあの男を捕まえるぞ!

子供(おまえ)等は彼女についていくようにな~」」

 レイスが式神やゴーストに指示を出してる、ちゃんと面倒見てる様子はハワァ~って温かい気持ちになるから、これが親心か(まぁ多分違うんだろうけど)。

実際には鎧の騎士達が、むさ苦しいオッサンに群がって行ってるので混沌としてるかな草。

んで現在、抵抗虚しく最初は暴れていたのに数的にも力的にも敵わない事を悟った謎オッサン(ブッチャー(仮))は特に有効な反撃も決められずに非戦闘用設計の魔法騎士に、あっさり連行されてオレの所にやって来たという訳なのだ。


「くっ、貴様らーーー誰だァーー!!

どこの配属だッ離せ、離せーー!

魔王軍を裏切るとはッ!

魔王様に何をしたのだ!!

話せーーーー!」

 腕をチョンチョンっと振った動きで拘束を解くよう合図する。

ホントは式神たちに裏で拘束解いていいよ~って普通に話しただけなんだけどね。


「小僧、よくもココまで暴れた物だな。

必ず報いをワタシが受けさせてやるぞ!

覚悟しろ!!」

 ニコニコ笑顔のオレと怒り心頭のオッサン(ブッチャー仮)

何だコイツ?

誰なのよ?

態度、悪いな。

にしても知らないの?

暴れれば暴れただけ強くなるんだぜ?

ギャオ~!

アンダースタン?


「(`□´)まずアンタは、だ~れぇ?」

 顔の近くで両手をガオーってして聞いてみる。


「な、なぁーーーにぃーーーーーーーーー!!!!」

 言いながら飛びあがり斬りかかってくる。

咄嗟で何も出来なかったけど飛び蹴りをしていた。

I.A.(イア)がバトルモードだっけ?で操作して助けてくれた。

威力は殺さないように抑えてる安全設計なのだ。


「私はフル=ハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」

 それでも強すぎのか吹っ飛んで壁にメリ込むオッサン、名前聞きそびれちゃった~

なので引き続きブッチャーさんで良いかな。


「かしゃん………又、つまらないモノを瞬殺してしまった。」

 つって、ヽ(;´ω`)ノ オーノー(笑)

そこにジャックさんが、一歩まえに出てから両手を体の前に添えながら、お辞儀をする。


「あの方は魔王軍の四天王の1人で有らせられます、フル=ハウス様でございます。」

 そうだったのか。

ほよ~~!?

四天王?

ん?えっでもマジで?

にしては弱かったけどな~


「知らなかった。」

 エマさん、それでいいの?

「よし!」

 3秒くらい考えたけどコレは全力で無かったって事にしよっ。

んじゃ次のステップに進みますかね。


「一件落着かな?

次のターンだ。

魔王城の役職のある人を集められるだけ全員ココに。

魔王の間に呼んで()れる?

あっ~今ね!

魔王に、オレとエマっ、ん?

どしたの?」

 躓き始めるジャックさんとポケーとしてるエマさん。


「えっとね魔王交代とか就任の事を一様、先に伝えといた方が良いかな~って思って。

出来る‥‥ますかジャックさん?」

 偉そうにしてしまったかもと普通な感じで言い直した。


「ハッ、ハイ魔王さまっ!!」

 背筋を伸ばすように、お辞儀をするジャックさんなのだが少し、ためらうと下に目線を向ける。

どうやら先代魔王の遺体が気になるようだ。

確かに、このままってのは良ろしくない。


「大丈夫、オレの収納に入れるが嫌じゃなきゃ保管するよ?」


「それはっ!?

思いも、していなかった。

なんとも気を使わせたようですまない。

だが、よいのか?」


「うん。

良いよ!」


「重ね重ねヴァレンどの、気遣いには頭が上がらないな。

心から感謝するぞヴァレンどの!!」


「ありがとうございます、ヴァレン様」

 そう言うと颯爽と下がると消えて行くジャックさん。

おぉ~格好良い~(´゜з゜)~ヒューヒュー♪

ではでは魔王さんを無事に【どうぐ】にしまってと♪♪

そうだな、んじゃ屈伸や準備体操を始めるオレっち。


「さってとっとっ!!」

 おいっちに!

おいっちに♪ヨッシャ~!

体操終わり!


「ん?

いきなり何をしているんだ?」


「柔軟だよ。

今から、魔王城の改装工事するからさ!」


「確かにそれは聞いたが、そのためにあの(・・)クリエイト・ナイトを出したのだろう?」


「んにゃ、それとは別の奴だね!

今からやる奴は改造に近いンだけど‥‥‥‥あ!?

やっても良い?」


「??

いきなり塩らしくなってヴァレン殿らしくもないな。

答えは勿論(もちろん)良いぞ!

なのだが……大丈夫だろうが、一体(いったい)何をするつもりなのだ?」

 オレはエマから視線を元に戻すと左手を床のタイルに力強く殴るように押し付ける。   

そして一言を言い切る。


「フフン♪

ダンジョン化だぜッ、べいべー!」

 床にパンチした形になった拳から魔力は床を水滴が落ちて波紋を呼んだ様に実際に大きく波打って脈打つように揺れ動く。

サーフィンの波みたいに床が、うねってゆく。

タイル等が元に戻っても波は続いて行き徐々に魔王城の全体へと広がって、その先の森まで超えて波紋は起こって街と森を隔てる壁に辿りついてやっと鎮まる。

オレは床から現れた幾つもの細い魔力の糸に包まれ(たば)に絡まれて繋がってゆくのを只、黙って受け入れる。

これで準備は完了!

驚くエマを他所にオレは床から左手を離す。

オレの全身(からだ)は光を発して立ち上がって光の束は右腕に特に集中しているけど数秒もすると光が収まって右腕(・・・)は見事に復活していた。

格好も今までのジャージ姿から様変りして、、、いたりは別にしては無かったけど、1つだけ違いが表れていて、それは漆黒のマントを羽織っているという事だった。

天井の穴から月明かりにテカテカと反射するマント(つばさ)は柔らかく揺れて自分の存在を強く主張しているようだった。

修繕途中の壁の隙間からの突風にフードは脱げて風に靡く(それ)は、まるで闇夜の月陰に羽休みして照され出でるコウモリのようだった。














 とか言っておけばカッコ良さげじゃない?

大袈裟に誇張(こちょう)してみたけど満更(まんざら)(あなが)ち、嘘でも無い事も無い事も無い!?

多分そんな感じだよきっと!

だって自分じゃあ見えないもんね。

うしっ現場からは以上になりも~~す。



 チャリン♪

  チャリン♪

   チャリン♪

ヴァレンの使用魔法数に変化は………無し…? 

──────────────────────────────────────────

 追記の、お知らせ

今後の更新を一時中止します。

詳しい内容は活動報告にて。


面白かった。

続きが気になる。

連載再開してっと思った方はブックマーク・星の高評化や良いね!を宜しくお願いします。

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