第8話 バーサス魔王 |行方《かなた》
4週目 7月の最終日 ゆくえ
ピンポンパンポ~ン!
どうも主人公デ~ス( ・`д・´)きらーん
お知らせがあるま~すッ!
今話は過去イチの長さになったらしいので、その辺を注意しながら、お読み下ちいね。
※弊社調べだよ!
では吸血鬼でした~
ピンポンパンポ~~ン!!
6話の記述を変更・追加しています。
本編の差異はありません。
7/31にI.A.のモードの名称を変更しました。
+3話のモードも変更しました。
2024年3/19、微量修正・加筆をしました。
前回までのあらすじは
遥か彼方は悠久の時にて今ここに繋がる。
運命は変わらなくとも道程を倣って変動を迎える。
オレの持つサイクロプスの大剣に魔力を、もっと流して剣先から形作られた魔力が伸びて足りない長さを補う。
剣が自壊しないように満遍なく均等にバランス良く魔力を通して尚且それを維持しなければ成らない。
魔王の巨大剣とオレの剣が衝突る。
すると攻撃で削れた部分に直ぐに魔力を流さないと、これまた剣が耐えられず壊れてしまう。
そこに来て2本と1本はキっちい、掛かる反動とか重いっっの何の!!
巨大だしオレの、ちっさいし押され気味ってか勝ち目があるのか怖くなってきた。
空中じゃあ飛行魔法で何とか踏ん張るしか手立ても吹き飛ばされないようにするので手一杯で他が御座形になって攻撃に転じられない。
火花と魔力反応の光が謁見の間を明るくされる。
凌ぎ続けようとして腕が疲れてきて悲鳴を上げてる。
少しずつ押し負けてこのままじゃジリ貧って奴だ!
あれ?ジリ貧って何だっけ?
えっと兎に角、二の腕とかが異様に痛いのだがっ!?
『両腕・両大腿の筋肉組織に大ダメージです。
回復が間に合いません。』
マジかい!!
バックの剣を横に振って巨大な剣先同士の鍔ぜり合い擬きを咄嗟に終わらせる。
急な剣の行き場の無さに態勢を崩しながらも対応を見せて魔王は双剣の1つを空かさずに上に持って行って斬ろうとしているのがオレの視界に入ってくる。
おぉ流石~。
呑気に後ろに飛び退きながら感想を漏らす。
オレが、お惚けててもI.A.がオレを動かしたりするので問題あ~りません。
浮遊させていた大量の剣と盾で相手の大剣の激突を跳ね除けたり押し切ったりさせて軌道を反らす。
それでも少ししか効果は無かったけど、その一瞬でバッチオーケーなのさ!
足場に盾を配置して空中での踏ん張り分を確保して何とか吹き飛ばされるのを回避する。
その次に蛇行回避運転のギリギリでを遣り繰りして、やっと束の間の休息時間を作る。
ぐわっ!?
おわッ足が??
「ーーーーーーーっ!」
声を押し殺す。
痛い、足がっ足も痛い
太ももとかも超痛いんです。
それと二の腕もさっきよりも痛て~~。
『空中では相手の攻撃を緩和しきれず筋肉組織が絶大なダメージを受けています。
そして回復仕切る前に猛攻を続けたために強烈な痛みとなってその症状が発生しています。』
今のうちに回復宜しくお願いしますI.A.さん。
上がっていた息と魔力を深呼吸して整える。
青銅や銅製から鉄製なんかの剣や盾は魔王の双剣の威力で無残にも破壊され墜ちていく。
式神達も風前の灯でヤバいっ。
イアっ、属性付与をバッグの大剣にシフト、集中っ!
残りの鋼とかの剣・盾は引き続き、オレの防御に徹したままで式神ちゃん達は、もう少しだけ援護の方、頼んます。
本気を出した魔王の魔力が近付けば近付く程に魔王然とした強烈な覇気みたいのがオレを蝕んでいるのを確かに感じながら、それをムリヤリに無視して前に体を飛ばす。
オレは魔王の剣とオレの剣が火花を散らしながら刀身の上を半ばで滑ってグルグル回転して進んでいく(@_@)!!??
「あああああああぁぁああぁぁぁああぁぁぁあぁぁあぁぁあぁぁああ!!!」
「「AAAAAAAAAAaaAAAaAAAaAAAaAAAaAAAaAAAaAAAaaaaaaaaa!!!」」
「ぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁああぁ!!」
喉が引き千切れんばかりの雄叫びが無意識に上がる。
雄叫びなんてダサいと思ってたけど人間って必死な時は声出るもんだね。
刀身の上を転がり込むようにして落ちるような感覚に晒されて魔王の双剣の内の1つにオレの大剣を刺して剣の上で勢いを力業で殺して立ち止まる事に成功する。
名前は、なんか言ってたけど長ったらしくて、どっちかは知らない。
身体中が悲鳴を上げて立ち上げる事が出来そうにない。
刺さったままのバッグの大剣を持つ手も震えて気を抜いたら気絶そうだ。
I.A.の声で意識を保ちつつ不安になる気持ちを騙す。
報告を聴きながら寒いのもヤバイんだよな~余計に死にそうなのを助長してるとか他の事を考えてしまう。
手にある柄の先にある奥深くに突き刺さった剣は、この戦いで脆くなって、ちょっとでも刺激を与えたら、もう壊れてしまいそうだ。
『魔王の放つ魔力に身体が耐えられず深刻な状態にあります。
心身伴にダメージが高く被害の検知が止まりません。
気力も無関係では有りません。
強い信念や思いを絶やさないで下さい。
心理学もバカには出来ないのですよ。
現状で多大な要因に勇者である事が考えられます。
この事態を脱するために強制的に種族解放を行います。
《リベレーション・ヴァンパイア》を開始しました。』
微睡ぎの中に半分くらい居たらI.A.さんがそう告げた瞬間には高揚感と多幸感と充足感が足裏から頭の天辺まで炭酸みたい昇って満ちていく。
赤く燐光する魔力の渦は旋風を巻き起こしてオレから発生していく。
陶酔感と酩酊感が襲ってきて次には全身の血管が沸騰してる感覚と激痛で意識が無くなりそうになるのを必死に歯を食い芝って倒れないよう堪えたけどズルズル剣に体を預けて落としていた。
魔力の光は一層に増してオレも目を開けれなくなる程に部屋中を満たして空いた壁穴からも漏れていく。
ウィドウ窓に映る魔王も手で隠していたくらいだった。
収まった頃には赤い嵐の竜巻が瓦礫を巻き上げて壁に傷を掻いて転がっていき、オレその者と見える景色が以前とは様変わりしてるのが分かった。
危うく光る2つの眼孔と身体を包み溢れんばかりの力が実感できてしまって、能力に少し戸惑う。
『種族の能力解放が完遂しました。
吸血鬼としてのツリー解放やスキル・能力が完全に使用可能になりました。
ボスの吸血鬼としての性能への対応に切り替わりました。
体力と魔力が一時的に底上げされています。
損傷が完治しました。』
う、ぐはぁ、口から血が溢れる。
柄に荒く掴み付いて凭れながら体の内臓から骨から全体が作り変えられた感覚に狂いそうだ。
クチから垂れた自分の血も酷く不快で頭を弄くられた嫌悪感もするようで苛立ちも遅れて上乗せしてくる。
怠く、一方で爽快な体を倒れないようにしながら聞かずには要られなかった。
I.A.、吸血鬼のなんだって?
『はい。召喚ボーナスでボスは種族を吸血鬼に換えました。
現在まで、一部の権限が使用出来ず能力等が抑制・封印されていました。
完全な吸血鬼へと変わるための手順が異世界に入ってから行われるように1つ前の工程で停止されていました。』
マジか、記憶喪失で完全に忘れてる。
色々と衝撃が頭と体にと怒涛に押し寄せる~。
『急激な変化は心身に危険だと判断したのか神がストップを掛けてセーフティを施したのだと推測されます。
ボスの身体の対応は完了していますので命令1つで動く事は出来ますがボスの吸血鬼としての情報を開示参照しますか。』
うん、ひとまず見とこ。
――――――――――――――――――――――
{不死身/吸血鬼(起祖・オリジナル)}
◯地球世界で知られている物から現異世界の吸血鬼とも違う生態並びに進化を遂げている。
夜の住人を統べる闇の王に相応しいだけの能力を誇り強大な妖力を力に換える性質を持つ。
純粋な力のみを武器に他を圧倒するだけの能力に厭きたらず多岐に渡る物を有する吸血鬼の性分は弱点も多く存在するのが常だが氏名未設定が神との交渉と特注により誕生した独自のオリジン・ヴァンパイアとなった。
要望を実現させたため通常よりも強大且つ特殊性とそれに見合うだけの弱点も秘めている。
――――――――――――――――――――――
読みながら兎に角、身体が熱いので上着を脱ぐ。
でもこれで納得する事も出てきた。
成る程ね。だから陽の光、浴びてダメージ受けてたのか~。
吸血鬼だったのか、フムフム。
それにしても瞳が温かいって言うか変な感じ。
『それは魔族引いては吸血鬼に変化した事で魔力の循環が透き通っているのが要因だと思われます。
ビジョン枠に吸血鬼化の結果データを表示します。』
投影されたオレには首の表面から顔までに左右から血管が透けて電子回路状の形を模して浮き出て昇って耳から両目を目指して道を作っていた。
おぉう。魔力が身体を駆け巡ってる感が凄い。
……でも顔のコレ、直せるの?
『いますぐは不可能です。
身体その物が順応仕切っていないからです。
浸透が終わり通常化の完了後と力の制御に慣れれば消えるので安心して下さい。』
了~解っ!
んじゃ~このまま、ここに居続けられないし、そろそろ魔王の鼻っ柱を折ってやるか。
の、前に今度は寒いな。
パーカーは着直してジャージだけ腰に巻いとこ。
ではでは気分も、どんよりから戻って来れたし魔王に標的の的にされて蜂の巣になる何て事もマズイので、そろそろ再出動と行きますか!!
オレは魔王の宝剣の刀身の上を土台にジャンプした。
☆
魔王の金色の剣を走りながら亀裂を増やして脚から魔力の波紋を広げて飛躍すると力加減が剰ったのか勢いそのままに突き跳び抜けて天井に衝突事故してしまった。
加減ミスってる。
バンパイアになったばっかだから勝手が違って、いっぱい強くなってる~!?
この世界に来て初めて疾走して世界が遅く感じたのとは逆に今は周りが見えない位に早く通り過ぎて行く。
普通に足に筋力を入れただけなのに同時に魔力が当然のようにスッと乱入してきて本人の意思以上に威力が出てしまう、I.A.に制御任せっぱなしなのも格好悪いし自分でやったら、このザマだよ。
突き破った、天井の先は屋根でしかなく。
越えて飛び出たのは闇夜の寒空だった。
レンガっぽいのとか天井と屋根の破片何かと、一緒にゆっくりと浮遊して落ちて行ってるのを体感しながら月の1つと目が合う。
その刻だけは時間が止まって遅くなったみたいに感じて思えた。
月からは何故か見守られている気がしたけど急激に落ち始めて下を見ると魔王とも目線を交わすと戦いを思い出して右手に力を入れる。
すると自然のように、やっぱり魔力も流れて腕に血管が浮かび上がって電子回路状を作って迸らせる。
「何か、出た??」
次の瞬間には上着の少し上の体外に深紅の魔力の線印が発光しながら現して、まるで筋力と魔力の補佐を促しているみたいで吸血鬼かコレ?と思ったけど内緒にしとこう。
イア、このまま魔王の大剣を避けて懐に入ってパンチ決めてやるから援護よろしく。
『かしこまりました。
吸血鬼化の完了後から魔力等の操作が複雑に変化したのを確認しています。
解決案を思案・行使中です。
安全面から緩和性等を考慮した策の御報告が出来るまで暫し御待ち下さい。』
わかった~、落下の勢いに合わせて滑降しながら位置を調整して攻撃をスルッスルッと避けて飛んで振りかぶってから思いっきり魔王の胸部辺りを殴ろうとする。
血道のラインが弾けて爆芯力でオレも、ちょっとダメージ食らう。
魔力の湯気みたいの風で消えると魔王は腕でカードしていた。
魔王の右腕にはオレの左拳がある部分の装備から肌が見えて焼き爛れていた。
それでも邪魔された真実に思わず舌打ちして縫うように蹴り進んで再度、胸を狙ってパンチをしようとして態勢的にも魔王が腕なんかを動かして発生する空気抵抗や強風で無理だと判断して今度は右足でキックをする。
けど、さっきのような高度が無かったためか、それとも時間が足りず練れて現れる赤い魔力が少なかったのか胸部に命中したヴァンパイア・キックにビクともせずに魔王に払い退けられて吹き飛ばされてしまった。
こう何度もぶっ飛ばされる吸血鬼様では無いのですよ。
壁に、こんにちは、いやいや時間帯的には、こんばんはする前に位置を整えれば今だ!
足を揃えて壁をバネに魔王に再激突!!
のわっ!?
壁は砕けて放り出されて野外に、こんばんは!?
予期せぬ、お外にビックリしたけどオレが出てきた城壁の穴とは別の城壁の大穴を見て合点がいく。
オレが足場にしようとした壁の横は魔王が、よろけて壊した壁の隣、つまり穴の横だったから脆かったんだ、そうに違いない、うん。
眼下に広がる森と城を囲む川を尻目に手と足の近くに魔力を発生させる。
空中に魔力を出して空の中で地上みたいに手足の3本で急ブレーキを掛けて止まるのに成功する。
………んぎゃ?
パンチした左腕がボキボキに折れてる。
けど、もう再生は開始してるのが見えるし今は急いで直す暇も無いので魔王の元に急行しちゃいますか!
空上を助走して飛行する。
赤い線印をバッチリでヴァンパイア・パンチ!
魔王のパンチと搗ち合う。
大きい分、圧されてしまうけど脈打つ上腕や前腕はポンプみたいに急速に運ばれる血流に体が追いつかず穴と言う穴の目や鼻から吹き出る。
「踏ん張るっーーーーーーー!」
魔王の閉じた手に窪みが出来る勢いで押し付けて数秒が何時間にも思えたけど押し負かす。
ってか無意識に声張ってたな。
余った反動を空中で、一回転して逃がして空上に腰を低くして屈んで両腕や他、全身を即時再生させる。
どっと疲れた。
殴るだけで命懸けだ。
吹き飛んでいってる魔王の持っていた大剣がオレの方に姿勢的に落ちるように、やってきて驚きながらも横に移動した所で刺さったままのバックの剣が見えて取手に手を伸ばす。
バックの剣を掴むも勢い剰って魔王の剣の方も奪う形になってしまった。
魔王の大剣も、ふっ付いてきた(驚)
でもバックの剣はジャンプの時の土台にした衝撃で既に限界に到達していたので壊れてしまう。
冷や汗(´ε`;)ゞ
行き場を失った大剣は重量に従ってオレを下敷きにしようとして来るので急いで飛行して魔王の大剣の取手の部分まで来て両手でガッシリと掴むと魔王へと向かう。
お、おお重い(゜Д゜ ||)
魔王は床に倒れていて丁度、起き上がっている最中だった。
クレーターや床の瓦礫が増して、ごちゃごちゃしてる。
にしても魔王が倒れたりオレが屋根を、ぶっ壊してるのに頑丈だな~
横は半壊して上は穴空いて下も穴ボコだらけ、この魔王城、の頑丈度合い凄イってばよ~!
『魔王城全体に言える事ですが特にこの5階は強固な魔法が施されている形跡が確認出来ます。
造りも特別に分厚いようです。
更に空間魔法で実際の比率等なども歪曲した上で重ね掛ける事で実際よりも広くしているようなので耐えられるだけの頑丈さと強度も桁違いと言えます。』
納得関心!!
立ち上がって向き合った魔王に、ぶん取った形になった大剣を見て一瞬驚きつつも直ぐに気持ちを切り替えると戦闘は再開された。
振り下ろされる巨大物体を目にして宛ら、ついさっきと同じ構図に似てるけども全然違うんだナ~スビは見た目がなんかアレだから悪魔の爪~♪
トメィーテゥは悪魔の目~♪
オレ~ンジは悪魔の心臓~~♪
いや逆の方がしっくり来るか?
金属音を響かせながら思った、これはヤバいなと。
持つので手一杯オア精一杯です。
ぶつかる振動がめっちゃ来て正直もう戦いどころじゃ無い。
うん、言い訳するなら巨大な取手に抱き付いてるんだもん無理だぜ!!
限界、酔いそう。
出来てあと1回とかのスケールバトル。
再度として激突する元は魔王の双剣は魔王が剣に魔力を流したみたいでオレの方からバラバラに砕けて散って壊れていく。
あっ、魔力ずっと流すの忘れてた。
振りかぶられた威力を受けて物凄い空気の振動で壁に叩きつけられる。
余波を肌で感じながら間抜けにもそんな感想を巡られせた。
体が腰かけている壁から出ようとして壊れたオレの持っていた魔王の大剣の巨大な破片や取手が吹き飛んで来るのが見えて咄嗟に顔を両手で隠すようにガードしか出来なかった。
強烈な音を起てて穴は大きく開かれる。
チカチラして上下の判断と感覚が分からない。
意識を数秒から数分は手放して気絶してたらしい。
大きい警告音に激しい目覚しの音声をありがとうイア。
気かついたら床に瓦礫と倒れていて目を開けているのに真っ暗だったので焦るけど遅れて視界に光が灯って安心する。
どうやら魔王の間を突き破って隣の部屋に居るようだった。
魔法的なランプみたいのに自動で火が灯ったのが見えた。
埃っぽい、色んな物の樽とか箱が並べられるし倉庫なのかな。
体痛いけど、もう治ってきてるな。
流石ヴァンパイアの身体だわ。
(・・;)))ひと息
余裕が復活してくると、さっきまでの戦いが思い出される。
最後に剣と剣が相対した時、ぶつかりながらも粉々に砕かれたあの大剣は元々は魔王が使っていた物だ。
それがあんなになるとは、ひとえに技量の無さの一言だ。
経験が足りない。
技術とかの剣術も何なら剣技とかスキルを度外視しても全部が足りない尽くしなんだよな。
巨大な剣同士の剣戟で魔力を流す事にさえ頭が回らず、持つ事と凌ぎきる事に集中していて剣の性能に頼りきってラストは剣その物が先に偽の主に本来の力量を見せる前に壊れてしまって幕を止めてしまったと言っていい。
情けない。
強大な能力を手にしても使う奴が能無しの無能じゃ、意味がないし可哀想だ。
悔恨足る思いを募らせながら立ち起きると上に見えたのは入てきたであろう穴、わざわざ飛んでいくのも面倒いし気分じゃない。
思い立ったが吉日って奴だ。
同じ方向の目の前のレンガ造りの壁を破壊して魔王の間に戻った。
備品の木箱や塵に埃を撒き散らして再登場!!
ヴァンパイアなニューウェーブさん事、オレ様、そうオレっちである!
うだうだ考えるのも面倒くさいし飽きた。
何なら、らしく無いしな!!
「「手応えはあったのだが魔力の高まったあとからキミは別人のように強くなったね。
歴代の魔王の愛刀の1つを壊してしまうとは。
称賛以外が見つからない。
でも見過ごす事も出来ないのも事実となったのも変わらないからね。
キミの力は恐らく勇者側にも害をもたらす程、危険だ。」」
「最初から勇者のつもり何て、あんまりってか、これっぽっちも無いけど~。
ってか呑気にお喋りしてていいの~?
時間が経つにつれて体力も魔力も回復しちゃう~よぃ?」
「「それはお互い様だろう?
やはりキミは面白い、このまま天長地久に戦っていたいけど、そうもいかない。
そろそろ決着を着けようかッ!!」」
ちきゅ?
時々この人、変な事を言うな~。
残った大剣を、一撫でした魔王と屈伸なんかの準備体操を終えたオレは、その言葉を合図に同時に動き走り出していた。
力を入れる度に赤く光る矢印が表面に走って魔力の補佐をしてくる。
オートっぽい。
たからなのか、ちょっとバカみたいに力み過ぎるんだよ(怒)
案の定、予定よりも大変なことになっちまったぜ。
☆
崩壊に壊滅、あとは何があるだろうか?
焦土はニュアンスが違うけど現状説明にも合っては、いるかな?
「って言うか地獄絵図?」
あの一瞬の出来事は右の握り拳の一撃の直前に、それに耐えるためなのか勝手に魔力の矢印は身体中に現れて次に右足にも推進力を加速させるためなのか出現している事だった。
飛び上がって暴発しないように慎重にしたけど魔王の鉄仮面の額から放たれたビームと化学反応?
魔力反応を起こして大爆発した。
『正確には吸血鬼化した為に得た強力な再生力を瞬発的に反転・転換して爆発的な攻撃方法に代用したと見てよいでしょう。
ハッキリ言って諸刃のツルギです。
その危険な攻撃が魔王の高密度の魔力光線と混ざり誘爆を発生させました。』
これは手厳しい。
でも無意識に吸血鬼を発動できるレベルでは直感してるって事?
やっぱ暴発が近いかな。
名付けるならアンリミテッドかな!
思考終了、現場から以上です。
スタジオにお返しします。
あれから煙が漂い視界は不良好。
半壊した外からの気流と熱風で、やっと晴れて開けた眼前は様変わりしていた。
床や壁は剥がれ抉れて砕けた所から焼き焦げて熱を帯びて発熱して目はチカチカする。
双方の余波で吹き飛ばされて壁から数歩して右足が下腿から下が、ほぼ消失してて支えをミスって脳の命令に身体が追い付くはずもなく引力に習って倒れる。
魔力で足を作ろうとして瓦解して失敗する。
砕けた魔王の金色の剣に腰を預ける形になって血池りを描いて呆然としてしまう、オレは右腕と右顔に右胴体の腹部半分も破れて消失なっていた事に気づいたからだ。
血も今は垂れて止まらない。
おわ!?
熱い血が減って寒さが襲ってくる。
体力のゲージメーターも、どんどん縮んでる。
これは冗談言ってる場合じゃなくて普通にヤバい。
今までで一番の大打撃が自滅って笑えないか。
瓦礫の破片が少し痛くて姿勢を変えようとしたら液体に落ちてベチャと音がする。
生温かい血液独特の感触が伝わって不快だし消失した半分の断面が見ちゃって自分で自分に引いてしまう。
グロい、気持ち悪いで最悪だ。
あっ!?
動こうとしたらズルッとして滑った。
動かせる左手が血でヌメってしてる。
あ~現実逃避の時間も、もったいない。
視界も可笑しくなって部屋が金ピカに見える。
ん!?
ホントにピカピカしてる?
『いいえ。
実際に魔王の間は黄金で建造されています。
詳しい鑑定結果を見ますか?』
今、頭使える状況じゃないから軽いので。
『はい。
このホールや魔王の使用しているのは剣の材料は黄金魔皇鉱石です。
通称はゴールド・サタンやサタン・メタルと呼ばれているようです。』
ほ~う。
魔界産の鉱物か~。
でもさっきまで普通の部屋だったよ?
『通常の素材を上から覆って眩しさ等をコーティングしていたようです。
それでなくても高価で加工の難しい鉱石のようです。』
へ~。
そのサタン・メタルが熔けて液状化してるのは、一大事だな。
『はい。
説明しながら、あらゆる方法を模索しましたが決定打を算出出来ませんでした。
バイタルの全て心拍や体温等の低下を確認しています生命維持が危険域です。
不安要素の高く失敗の可能性が否めない案のみの提案となった事を謝罪させて下さい。』
……………イアさんは解ってないな~。
そんなん言わなくたって考えたなら発動しちゃって良いんだよ?
遣っちゃえ!!
半開きの瞳と粗い息でイアに応える。
『心遣いありがとうございます。
では開始しても本当に宜しいですか。』
オーケー
( ´∀` )b
ヴァンパイっアっと何でもやって良いよ!!
『ボスの体の操作権を完全委任の了承を確認しました。
I.A.操縦:保安運転モードに移行します。
ボスには作戦から現状の説明を申し上げます。』
おん。
とりま魔王さん向かってきてるから逃げな?
赤い瞳は青くなり魔力のオーラも青水色に変わっていた。
顔付きのキリッとしたオレがスッと立ち上がると壁に張り付いて魔王からは、かなり離れたようだった。
それでも吐血していて瀕死なのは変わらない。
『心配ありません。
魔力の練度に問題なく発動を確認。
実行します。
先の衝撃の熱で溶湯した黄金は液体状態となっています。
しかし、一部のみなので、それを他のゴールド・サタンにも魔力で操り行い溶金させ操作します。』
できんの?
『ボスの魔力を黄金に浸透させボスの魔力で熱伝導と電気信号を発生させて膨張溶解したボスの魔力に馴染んだ黄金をボスの身体の部位として使用する事で、この難を逃れます。
親和性は…………問題無いようです。』
説明聞いてたら、もう終わってた。
イアが手をワキワキして確認してるのかな?
『通常の吸血鬼能力に移行出来るまで御待ち下さい。』
んじゃ~ちょっと眠いし寝たいから寝てるね。
( ̄q ̄)zzz
スピー
☆
壁を高速移動して魔王から距離を保ちながらI.A.は複数の現象を行っていた。
危機として遅延している体の再生速度は異世界人や召喚者達からすれば尋常な代物では無いのだが神譲りの強大な魔力量と凶悪さに吸血鬼化を遂げ手に入れて慣れ知ってしまった後では意味を成せない。
I.A.は再生終了を計測し直し予想を再計算しながら魔王の間に溢れる黄金魔皇鉱石に金の手を指し伸ばす。
すると瓦礫や床の黄金は熱を発して溶解、液状させ、それを支配下に置き水のように操作していく。
魔王は先の衝撃で左側を負傷していたが回復魔法や再生スキルで順調に再生しているようだったが様子が奇怪しい。
鎧の隙間に見える瞳からは理性の色が窺えず暴走しているのは歴然だった。
それを冷めた目で見詰めるのはI.A.が操る身体だ。
剣が飛んできて壁面を走って躱すと1つ1つを柱のようにした溶金状態を維持したゴールド・サタンを束にして魔王に、ぶつかる。
激突の直前にバラけて魔王を囲い拘束して動きを止める事に成功する。
しかし暴れて抜け出そうとして出来ず苛ついたのか額から光線を乱射してI.A.は、その場から移動を余儀無くされてしまい黄金の操作に微小な隙を生み出してしまう。
出鱈目に放たれる光線は部屋の壁を易々と爆発させ貫通して魔王城の外に通った痕と爆発と延焼を残す。
天井・壁・床に細い線を残しても止まらず対処にI.A.が困っていると眠たげな “カッコいい打開策あるよ” と声が脳内に響く。
「「「凄いな、完全なバーチャルリアリティマッシブリー・マルチプレイヤーが完成したらこんな感じなのかな?
SA◯だ!SA◯だ!!」」」
『仮想空間の事でしょうか?』
『話の方向をすり替えます。』
『ボス。
打開策とは?』
「「「ん?
あぁ、頭を思いっきり踏んづけて地面にぶつければ良いんだよ(^^)d
ビームも床に当たって多分止まるでしょ?」」」
するとI.A.の操る体は不自然に動きをピタッと停止させる。
『ボスの案を採用させて頂きます。』
『魔王とのレベル差、魔力総量の考慮とは別に暴走にある行動予測の不可と威力データが不足しています。』
『不足の事態への対応案を挙げます。』
『回復進捗率は全体の49%です。』
『引き続き再生に魔力の使用率の60%を割り当てます。』
『再生は可及的事項です。
割振りを増量する事は可能ですか?』
『却下します。
サタンメタルの引き剥がしや攻撃への割り当ても有ります。
これ以上の増減は以後の作戦動向にも不和を呼ぶ可能性が考えられます。』
『了解しました。』
『現状の打破への作戦についてです。
計測及び算出時間が足りません。
実行しますか?』
『問題ありません。
実行します。』
『了解しました。』
「「「だぁーーーーー!!煩い」」」
体を浮遊させて飛行に切り替えると急激にスピードを早めて光線の出る場所にピンポイントで手で押さえて発射を遅らせる。
光線を直接触って抑えている黄金の腕は熱で溶ける最中から追加で、その辺りを登って線上している流れる黄金を補充出来るので金が尽きるか魔王の魔力が尽きるかの、どちらかの勝負になりそうだ。
しかし痺れを切らしたのは暴れる魔王の方だった。
壁に刺さった剣を取って乱暴に振り回そうとするがI.A.は頭ごと捺さえて追い討ちを掛けると溶金の束で動きを阻害する。
透かさず両足で頭の天辺から踏んづける形で追撃を加える。
堪らず押し付けられていた光線が放たれてしまい魔王の間に巨大な陥没を出現させるのだった。
☆
オレたちが戦っていた魔王の間に、ぽっかりと開いた空洞と風の吹き抜ける音を響かせて地獄から呼ぶ声のように思えてならない。
この大穴は頑丈のはず魔王城床を破裂させて下階まで繋がる道を作ったらしい。
それを物語るようにビュービューと音がしている。
眼光は点滅して元の色に戻る。
身体の所有権も帰ってきて最初の、一言は。
「壊し過ぎでしょ!?」
に限る。
後押ししたけどI.A.が、遣りかしすぎの件。
でも流石にこの結果は魔王にしか成せない所業だわ。
力をまだまだ隠してるに違いない、当然か!
落下しながら体の向きを上にして魔王を見つける。
その姿はオレと同じような通常サイズに戻っていて確実に本人の物である証明の流血と大怪我を負っていた。
ってか魔王さん気絶してる!?
オレもまだ少し黄金だし、これ固くてどうやって可動させるの?
このまんまじゃ落ちちゃうぞ?
万事休すか!?
「ばっぐゥノーダ!?」
穴の縁に着地ってか不時着しました。
痛い。
ってか普通に魔王は落ちてる。
気を失ってる魔王さんが真っ逆さまに下の階に降下してるじゃん(;´A`)
仕方無いな、助けに行くか。
んで飛び降りた。
下降しながら落下してくる瓦礫が当たってきて傷口に塩だな~。
魔力を活性させて通常より強く練る。
残りの黄金を除去ってか水みたいに軟らかく退いてくれた。
断面から血液が蠢いて再生していく。
異世界は凄いな~
確認しなくても吸血鬼の能力だろな此れ。
『形状記憶も参考・異世界由来の物も確実な肉体を生成させています。。
血液細胞は勿論、通常臓器から魔力粒子等の特殊臓腑や細胞にも記憶は宿っていますからね。』
へ~( ・-・)
吸血鬼の能力と喧嘩でもしたの?
服もボロボロで血だらけで最悪だから修復させとくか。
戦いの反動かな?
ちょっと動き辛いけど違和感はない。
依然と定期的にある瓦礫を足つたいにして魔王を目指す。
もう少しで届く。
あと、ちょっと!
「まちッガぁ!?」
わざと四階フロアのタイルに、一足早く撃墜して素早く落下地点を計算して(I.A.が)
その場所に急ぐ。
間一髪に飛行してキャッチする。
『魔力残量が少なくなりました。
パフォーマンスが低下します。
現時刻を持ってスキル使用に制限が掛かりました。』
安全とか、もしものため?
他にも内部で沢山考えるんだろな~
よいしょッ、肩に抱えて昇っていく。
お姫様抱っこ、のままが安定してたかも。
でも到着!
絶壁を蹴って跳ねて走って無事に外周の端を掴んで顔を出す。
優しく下ろす。
そこで目を閉じてる魔王が怪しい魔力の渦に絡み付てツラそうで驚く。
うぇ~何これぇ?
取ってやって。
『これは呪術|怨念の成果ですね。
金縛り・悪寒・恐怖・憎恨凶妬羨・暗黒属性のダメージ等が発動しています』
可哀想。
申し訳ないから取り除いとこう。
屈むと魔王の首の辺りが見えくる。
鎧から見える首周りの素肌と血管が気になる。
肌の上から見える血管が急激に空腹を募らせる。
じゅるり( ̄¬ ̄)
やべっ、って!?
跳び退いて横に転がる。
魔王さんが苦しみながら中腰ながらに限界の様子で巨大剣を召喚して飛ばして来たからだ。
あーーーーービビった~心臓悪いって!
アセアセ。
「助けられたようだね。
ありがとう。
それでも、こんな幕切れも……………。
イヤ、さぁ再開と行こうか」
弱々しい声、だけど気高い意思が変わらず乗っているのを感じて、その意図を組む。
でも躱せて良かった死ぬかと思ったもん。
まぁカチコミ仕掛けたのオレじゃんねぇ!?
そこからは泥臭い殴り合いになった((( ;゜Д゜)))
お互いに魔力が殆ど残ってないからだ。
☆
転がった状態から取っ組み合いに始まり立ち上がって距離を睨みながら間合いを取ってジリジリと相手の出方を伺いつつ拳と足が激闘を開始の合図になった。
魔王ってのは通常サイズなっても魔王な訳で強いという事実に変化は起きたりしない。
魔王さんのパンチで後方に凄い勢いで飛ばされてボクちんのキックは中断されてしまう有り様である。
むしろ同じ大きさな分、魔王さんは攻撃が当たるわ当たる。
痛いったらありゃしない。
顔や腹に殴打されて転がされて拳と拳でも圧し負ける。
避け損ねた殴打で吹き飛んでガードした二の腕は切断て、まだ再生中なのに容赦なく攻撃の手は止まらない。
ホントに容赦が一切無いフルボッコ。
首捕まれて蹴られて倒れたオレが立とうとしてるのを阻害するように脇腹蹴られたり起き上がろうとしてる所に連続でのパンチからの魔法の爆破という華麗な流れるようなアクション。
オレの攻撃は軽い少しの足取りで避けられて宙を空振りして当たっても片手じゃあ芯が入って無くて効果が無くてケロッとしてる魔王さん。
手玉の上で踊らされてる気分。
魔法球を射ってもパンチの、一振で弾かれてるし反撃の仕方も制限されて防戦一方でツラい( TДT)
なけなしの、一撃だったのに!
飛躍して殴ってやろうとしてジャンプしてる高い位置の所の最中でモロに被爆して倒れる。
起き上がった所に強烈な怒涛の足技を食らう。羽交い締めにされて正面に開放してから殴られるは殴られる事を数発、魔王さん怒ってんのかな?
これが真の魔王の恐ろしさなのかも知んない、呪いで本来のポテンシャルじゃないのにこの強さとか。
大きい間に倒せてたらな~と反省したかったけど今はそれ処じゃない。
再生、間に合わんとですよ。
後ろに飛び退いて隙に最後の高いポーションを飲む。
マッズイ。
さっき飲んだ時にゲロクソ不味かったから今度飲む時はウィンドウ画面内から使おうと密かに思ってたのに忘れてた。
密かに思うのはダメだな、今度からは宣言しとこう。
飲み終わった瓶を投げて予想外の一手を繰り広げるチャンス到来!!
魔王の視界を一瞬でも遮ればラッキー程度の起死回生の牽制攻撃なのだ。
横に移動して躱そうとした所に先回りしたオレが魔王の首、目掛けて吸い込まれるような華麗な蹴りを1発クリーンヒット!!
その合間に再生完了!
呪いのせいで苦しんで踞ってる間に素早く近付いて後ろの首にガプりっ!
( ´З`)=3ゲッポう~。
うわ?
えっ、なんだコレ!?
呪いは取れたみたいだけど、そうだね。
オレに取り憑くよね?
取り憑いたよね!
体が重い。
魔王の首筋はオレが噛んだ所からガラス?いや違うスタンドグラスみたいになっていってる。
ヤバい、全く攻撃の意図は無かったんだけれども結果的に攻撃してしまう形になっちまったゼット。
「っあ!?
取り除いてくれたのか。
あちこち、この戦いでガタが来ていたけど、これ程までになるっていたとわね」
「あっいえ。
元はといえばコッチが仕掛けた罠みたいな物なので申し訳ないです。
ホントスミマセンでしたーーーー。」
会釈しながら答える。
「急に塩らしくなったね!
謝らなくていいよ。
気にしなくていいんだから、ここまで追い詰められたのも久しぶりだし負けたのも妻以来だよ。
楽しかったから僕がお礼を言いたい位だ。」
そう嬉しそうに語る魔王さんの首元にはスタンドグラスの滲みが侵食していたけど止まる。
「なんかフェアじゃ無い、、こんなズルで勝っても、、、。」
「ズルねぇ~!
確かにズルかもね?
それでも、これは立派は戦略だよ。
レベル差を鑑見ても経験からしても有り得ない事なんだから!
十分凄いって分かっていないのかい?
君の作戦勝ちって奴さ、しっかりと自分の戦果ってモノを誇っていないとそれはもう傲慢だ!
じゃなきゃ君は君自身にも僕にも失礼に当たってしまう。
何よりこの戦いの全部を否定する事になる?
それはあまりにも悲しい。
何より戦の神が怒っちゃうよ!」
戦いの跡が色濃く残っている魔王の間の黄金鉱石なタイルから顔だけを上げてシャレを利かせながら魔王の瞳は最初は笑って冗談めかしていても真剣なのは同じに戦士とか人としての在り方を教えてくれていた。
落ち込みつつあるオレにI.A.が知らせる。
周辺に急接近の反応がある事を、そして玉座の近くにある普通サイズの扉が勢いよく開かれる。
焦った様子で入ってきたのは金髪の女性と執事っぽい老人の2人組。
「父上!!!」
叫びながら20代前半くらいの和服っぽい服装の上に簡単な武装をした女性が駆け寄ろうとして来る。
白髪をオールバックにした黒スーツのタキシードの執事っぽい老人は数歩遅く駆けている。
「エマッ!?」
驚いている魔王と魔王に駆け寄り魔王に触れるエマと呼ばれた女性、それよりもオレが気にななるのは2人組とは逆方向の半壊した外が見える壁の瓦礫が山を作ってる場所だった。
「お前は誰だ!!!」
( `д´)!
声を張り上げて言うや否やオレは今までで1番の魔力を放出・解放して視線に見据える相手を睨み付けていた。
主人公の目指す行末。
魔王の辿る末路。
現れし影の目的。
幾筋物の数多ある生きとし生きる者の願いと思惑は。
叶う敵わず然りとて1つと成りて世界に伝播を及ぼし齎すだけ。
―――――――――――――――――――
来週からは蜂月です。
毎週火曜の深夜1時の更新です。
どうも(*・д・)ノ
またまた主人公ちゃんです。
お疲れ様でした、君もオレも!
んじゃ、お休み!
吸血鬼も寝るときは夜も寝るさ、多分!
知らないけどね♡
眠い吸血鬼でした。
バイバイ~!!




