素敵な旦那さま
「ねえ、リディアーヌ
パロマ侯爵夫人があなたの商会の茶器がみたいそうよ。
またお茶会を開く?」
そうお母様に言われて、暦を見ます
「そうですね、来週1つお茶会を開く予定ですよ
間に合うならご出席して頂いたらどうですか?」
「ちょうどいいわね、言ってみるわ」
王都の邸に戻ってきて、そろそろ1ヶ月が経つ。
あの誘拐事件後、捕まった女性はテオバルド様とは直に面識のない人だった。
私としてはテオバルド様が親切にした事があるとか、一緒に仕事をしてたとかいろんな想像をしてたのに、蓋を開けたらテオバルド様は見たこともないとおっしゃるし…。
一瞬疑ってしまいましたよ。
本人も話したことはないけど、いつも私を見てくれていたとか言っているらしい。
レジスさんのところへ来た時にこっそり見ていたのだとか…。
片思いのストーカーですか。
あの日私が拐われたとパティとメルビが戻って来て、みんなに助けを求めた時に、笑いながら外出しようとした犯人をレジスさんが訝しく思い後を付けさせたら、怪しい2人組と会っていたと。
その2人と面通ししたパティが私を拐った男で間違いないと証言して、あの女を尾行することになったらしい。
レジスさんお手柄です。
その時、気付いてくれなければ私は二度とこの家に帰ってこれなかったし、テオバルド様とも会えなかった。
「リディアーヌ、婚礼用の髪飾りが届いたよ」
テオバルド様が大きな箱を持って入ってきました。
私たちは2年を待たず、結婚式をあげることにしました。
もう2年待つ必要もないし、改めてお披露目をしっかりする事にしたのです。
テオバルド様は、ワグナー共和国とマルクスと王都を行ったり来たりする事になりそうです。
私も今まで通りマルクスにも足を運びます。
マルクスでこれからも商会をやっていいと言ってくれた旦那様。
今までの私の頑張りを認めてくれて、やめさせることなく一緒に歩んでくれると言ってくれました。
どんな人か分からず、顔も知らずに結婚したけれど、私の旦那様は優しくて、とても素敵な人でした。
END
これで完結となります。
おつきあい頂きありがとうございます。




