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ロエベ男爵

お父様と話して、私が結婚を受けると言った次の日結婚の了承をする返事を送るとロエベ氏は直ぐに私への面会を求める書簡が届きました。

さすがに行動が早いですね。


私も負けずに、早速返事を送ります。

次の日の午後に会いたいと伝えました。




次の日の午後。


私にいっぱいの贈り物をもって男爵様はやってきました。

まるで男爵様が求婚相手のようです。


ロエベ男爵は栗毛色の髪を短く整え、高級そうな服を粋に着こなしておいでです。

濃いめのブルーの瞳はとてもお優しく見えました。

この方なら、騙したり悪い企みをする事はない気がします。


私と対面したロエベ男爵はとても嬉しそうに、挨拶をしてきました。

「リディアーヌ嬢、お初にお目にかかります。

アラリコ・ロエベと申します

この度は我が息子との結婚をお受け頂きありがとうございます」


男爵様は私のような小娘にも丁寧な話し方をしてくれます。

さすが大商人様そつがない。


「いえ、こちらこそいろいろご協力頂けると聞いています。 願ってもないご縁をありがとうございます」


政略結婚と言っても過言ではないのに、なんとも和気あいあいな雰囲気で話が進みます。


お父様も隣でとても穏やかな顔をしています。

一昨日の難しい顔は私を犠牲にする事への罪悪感からのものだったのでしょう。


男爵様には悪い印象を持っていないようです。


お父様と男爵様はこれからの事をいろいろ話始めました。


我が領地への融資はお金のみならず、人員を割いて下さったり、物資の調達や搬送まで協力をしてくださると言います。

なんとも心強いことです。


こちらからは社交界などで、お父様と一緒に何人かを紹介する事や取り引きの話、我が家と一緒に商会の関連の店を立ち上げる事等。


準備も素早く、いろんなアイデアを次々出してこられました。


凄いこれが大商人になられる方の実力なのですね。


こんな方の息子さんって一体どんな方だろう?


話が一段落した時に、私は話を切り出しました。


「もし、よろしければお相手のテオバルド様の事をお聞きしても?」



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