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旦那さまの先見の明

テッドとドミニクと3人で会議中です。


これからの髪飾りの販売について。

私のワグナー共和国の鳥たちの心配について。


「では、髪飾りの金額はこの辺りで。

お嬢様が今注文をもらっている分に関しては宣伝してもらう分、割引したと言う風におっしゃって下さい。

あくまでも内密にしてもらう前提で」

とドミニク。


注文してくれた数人にはだいたいの金額を提示してしまっていたので、先行販売とそれを周りに宣伝してもらうと言う事にして安く売ったと印象付ける事にしたのだ。


「ええ、分かったわ」


「お嬢さんが気にしている鳥の乱獲の件ですが、確かにうちが何処からこの羽根を仕入れているか知られてしまえば、その可能性が出て来てしまうでしょうね」

と、少し考えながらテッドが言った。

ドミニクも同意のようで頷いている。


「反響が大きくなったら、隠しても漏れてしまうかも知れないわよね?」


「ええ、出来るならワグナー共和国の商会や個人との契約じゃなくて、国に専売を行ってもらえたら、いろいろな規制もかけてもらえるでしょうけどね」


「それは、私達が言っても難しいでしょう?」


「ええ、ワグナー共和国の国の中枢部のツテでもあれば、別ですけどね」


ツテ?

ツテを私は持っている… 事になるのかしら?


テオバルド様から、そろそろこの前の返事が来るだろう。

髪飾りの事をどう言ってくれるかによるけど、この事業を賛成して、誉めてもらえれば、この話を相談してみよう。


そして、その結果で私の結婚の話をみんなに伝えよう。


テオバルド様にワグナー共和国との繋がりをお願いすれば、自ずと彼との関係を2人に話さなければならない。


もうタイミングだ何だと言っていられないのだ。


私としてはもうそんな風に切羽詰まらないと言い出せなかった。


そう決心した次の日手紙が届いた。


テオバルド様は私の髪飾りのアイデアをとても誉めてくれてた。

そして、その材料の羽根がワグナー共和国から仕入れているのを知って、驚きながらも私達の縁の強さや運命などを喜んでくれていた。


そして、驚いたことに私が懸念している鳥の乱獲やワグナー共和国への影響を考えた事を教えてくれた。

そして、テオバルド様の方からワグナーの代表者の方に専売特許を国が持ち、鳥の乱獲規制や勝手な輸出を規制する法案化を進めている事。

改めて、うちの商会とワグナー共和国との契約を考えて欲しいと言ってきたのだった。


私の仕事の話からここまで先の事まで考えて行動してくれたテオバルド様の凄さにただ、ただ驚いた。

そして尊敬してしまった。



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